HEALTH
:【今日の一養生 7月19日】 土用の時期は季節の変わり目。夏は「う」がつくものを食べましょう:漢方養生で毎日上々!
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:少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。
7月19日
土用入り
日本の伝統的な暦である二十四節気では、春夏秋冬それぞれに移り変わる直前の18日間を、土用と呼びます。
土用の18日間の中から、日ごとに決められた、日干支(ひえと)の丑(うし)の日を土用の丑の日と言い、今年の丑の日は7月24日と8月5日です。
土用の丑の日にうなぎを食べる風習が有名なので、土用といえば、夏を連想される方も多いかもしれませんが、春夏秋冬、それぞれに土用があり、この季節の変わり目は、特に体調管理に気をつけるべき期間です。
ちなみに、丑には「種の中で芽が育ちつつ、まだ伸びていない」という意味があり、日本では丑の日を特別な日とし、土用の丑の日を重要視する習慣に発展したと言われています。
5月31日の投稿で五行色体表についてお話ししましたが、日本では、この四季それぞれにある四つの土用の時期を“土”の季節として捉える場合と、梅雨時期を“土”の季節として捉える場合があります。
いずれの土用も胃腸を労わるべき時期だと言えます。
夏の土用は例年梅雨明け時期でもあるので、晴天が続きそうな日は土用干しと言って梅干しを天日干しする頃です。
夏の土用には“う”のつく食べ物を食べるとよいとされ、梅干しやウリ、うなぎが食べられるようになったと言われておりますが、江戸時代に、土用の丑の日にうなぎを流行らせた人物といえば、発明家の平賀源内(ひらがげんない)。
平賀源内は、本草学者、現在の漢方医でもありました。長崎の出島に1年遊学し、蘭学を学んだ平賀は、杉田玄白(すぎたげんぱく)とも深い交友関係があり、『解体新書』の刊行を手伝った人物でもあります。
滋養あるうなぎを食べてまだまだ暑い夏を乗り切りましょう。
今日もよい一日をおすごしください。
PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。
illustration & text:moxies
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