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:人付き合いが苦手で疲れやすいのはなぜ? 他人の感情ではなく、自分軸で考える人間関係の悩みが軽くなる心得とは?
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他人を優先してしまって心が疲れたという経験はありませんか?実は、人の悩みの9割を占めるのは「人間関係」。 人付き合いの悩みが少し楽になる方法や考え方について、人付き合い・コミュニケーションのプロであるビジネスコーチの山﨑拓巳さんと、心理カウンセラーの石原加受子さんにお話を聞きました。
教えてくれたのは……
人付き合い・コミュニケーションのプロ
山﨑拓巳さん&石原加受子さん
山﨑拓巳さん
事業家、ビジネスコーチ。コミュニケーションやモチベーションアップをテーマにしたセミナーや勉強会を全国で開催。著書に『正しい八方美人になる秘密人づき合いのコア 』(かんき出版)、『やる気のスイッチ』(サンクチュアリ出版)など。
石原加受子さん
心理カウンセラー、心理相談研究所「オールイズワン」代表。セミナー、グループワーク、カウンセリング、講演を通じて、心が楽になる方法を提案している。著書に『心理学でわかる 女子の人間関係・感情辞典』(朝日新聞出版社)など。
なぜ、人付き合いが「苦手」「疲れる」と感じてしまうの?
子ども時代から自分の気持ちを伝える経験をしていないと、感情を押し殺しがちに
コロナ禍を経て、もともと人付き合いが苦手だった人は、さらに対人関係の悩みが深くなってきていると語る心理カウンセラーの石原加受子さん。
「特に女性は他人の感情に敏感な人が多い傾向が。小さいころに、親に自分の気持ちを聞いてもらう経験が少ないと、自分の感情を押し殺してしまいがちです」(石原さん)
周囲とギクシャクするのは他人の感情を優先しているから
相手に傷つけられても我慢してしまったり、強引な態度で頼まれると断れなかったりという経験は、誰もが思い当たる節があるのでは。
「でも、相手の顔色をうかがって無理に合わせても、次第にストレスを溜め込んでしまい、やがてその不満は大きく膨らんでいきます。相手もそれを感じ取り、かえって関係がギクシャクしてしまうもの。相手の感情を優先するのはやめて、まずは自分がどう感じているかを否定せずに受け止め、その感情を優先することが大切です。“相手中心”ではなく“自分中心”に考えると、自分の精神状態も人間関係もシンプルになり、自分にとって心地いいものに変わっていきます」(石原さん)
まずは、自分の気持ちに素直に従うことから
自分がリラックスした状態でいられると、苦手な相手に対してのポジティブな関わり方や問題解決方法も思い浮かぶもの。疲れているときに誘われたら、無理に相手に合わせるのではなく、“ごめん、今日は疲れているのでまた今度”と断ってみる。自分の気持ちを押し殺してしまいがちな人は、まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。
人付き合いが苦手な人の傾向とは?
自分の欠点を許せないと他人も許せない
ビジネスコーチとして活躍する山﨑拓巳さんは“人付き合いが苦手”という人は、相手を通してみる自分の姿を見たくない人であると語ります。
「人付き合いの絶対法則、それは“人間関係は他者という姿見をどう見るかで成り立っている”ということです。例えば、苦手な上司がいたとします。それは上司が苦手なのではなく、上司という姿見に映る自分が醜いのが嫌なのです。自分の醜さを見たくないから、その上司を避けるようになる。人付き合いがうまくいく最大のコツは、自分を否定しないこと。ダメな自分を認められること。そして、自分のマイナス面を隠さないこと。自分の足りないところを許せないと、他人の足りないところも許せないものです。」(山崎さん)
自分の足りないところを認めれば付き合い上手に
「逆に人付き合いが上手な人は、自分の足りないところを認め、他人の長所をすんなり受け入れられる人。そして、自分という鏡に相手の素敵なところを映す能力が高い人。この2点を心掛ければ、相手は自然とあなたのことを好きになり、人付き合いもスムーズになっていくはずです」(山﨑さん)
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illustration:Kayo Yamaguchi text:Ema Tanaka
リンネル2024年7月号より
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