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【女子旅 青森県①】郷愁感じる展覧会とアート列車で、芸術の秋に浸る旅へ 【女子旅 青森県①】郷愁感じる展覧会とアート列車で、芸術の秋に浸る旅へ

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アート好きなら一度は訪れてみたい青森県。現在、青森では弘前出身の現代美術家・奈良美智の過去の展覧会を振り返るドキュメント展と青森県主催のアートプロジェクトが開催中。2つのプロジェクトを通して地域の歴史と魅力を学び、人々の思いに迫る旅へ出かけてみませんか?

目次
【女子旅 青森県①】郷愁感じる展覧会とアート列車で、芸術の秋に浸る旅へ
  1. 奈良美智展弘前のドキュメンタリー展で過去の3つの展覧会を振り返る
  2. 「弘前れんが倉庫美術館」で100年以上続く歴史に触れる
  3. 「アート列車」で青森の精神性と地域の魅力を体感

奈良美智展弘前のドキュメンタリー展で過去の3つの展覧会を振り返る

国際的に活躍する現代美術家・奈良美智。彼の故郷である弘前で行われた3つの展覧会を振り返るドキュメンタリー展「『もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?』奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展」が、弘前れんが倉庫美術館で開催中。

1988年に渡独し、海外で活躍していた奈良さんは2000年に帰国。翌年から国内初の本格的な個展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」が全国を巡回し、2002年には煉瓦倉庫を会場として開催。これを契機として、続く2つの展覧会「From the Depth of My Drawer」(2005年)、「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」(´06年)が煉瓦倉庫で開かれました。
本展は、これら美術館になる前の煉瓦倉庫で開催され、「奈良美智展弘前」=ナラヒロの愛称で親しまれている3度の展覧会の軌跡を、さまざまな資料や写真、映像で振り返っています。

「ずっと海外ばかりに目を向けてきたけど、これらの展覧会は、故郷と向き合ういいきっかけになりました」と奈良さん。展覧会の関係者、そして設営や運営に携わった弘前のボランティアの人たち、さまざまな思いが詰まった展示を見れば見るほどに、故郷は違えど、自らの心にも共鳴する郷愁の思いが感じられるはず。

開催概要

  • 企画名:「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展
    会期:2022年9月17日(土)〜2023年3月21日(火・祝)
    会場:弘前れんが倉庫美術館
    住所:青森県弘前市吉野町2-1
    時間:9:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
    休館日:火曜日
    ※ただし、2023年3月21日(火・祝は開館)
    2022年12月26日(月)~2023年3月21日(火・祝)
    観覧料:一般 1,300円 (1,200円)
    大学生・専門学校生1,000円 (900円)
    ※( )内は20名様以上の団体料金
    ※以下の方は無料
    ・高校生以下の方
    ・弘前市内の留学生の方
    ・満65歳以上の弘前市民の方
    ・ひろさき多子家族応援パスポートを持参の方
    ・障がいのある方と付添の方1名

展覧会のポイント

3つの展覧会を多角的に振り返る
本展では、3つの展覧会の記録映像や関係者へのインタビュー映像に加え、印刷物やグッズなどの資料も紹介。展覧会の準備から完成までの軌跡とともに、奈良さんと当時の煉瓦倉庫オーナー・吉井千代子さんの出会いや、展覧会に携わったボランティアの存在を起点とした持続的なコミュニティのあり方など、「地域プロジェクト」としての特異な切り口から3度の展覧会を考察しています。
奈良美智の作品を一部展示
過去の弘前での展示に出展された奈良美智作品の一部も展示。絵画やドローイングに加え、奈良さんが弘前で暮らしていた時代に親しんだ書籍やレコードも紹介しています。※写真は「奈良美智《Milky Lake》」
2人の写真家による真に迫る写真
展覧会や人々の様子を映した、写真家の永野雅子さんと細川葉子さんによる写真。当時の記録資料としての役割をもつだけでなく、ひとつのアートとして展覧会の熱気やエネルギーを伝えています。

「弘前れんが倉庫美術館」で100年以上続く歴史に触れる

弘前れんが倉庫美術館の前身である煉瓦倉庫は、酒造工場として約100年前に建てられ、戦後日本で初めて大々的にシードルを製造していた工場。奈良さんの展示が行われたことがきっかけとなり、2020年に改修を経て、場所の記憶と歴史を引き継ぐ美術館に生まれ変わったのだとか。改修は「記憶の継承」をコンセプトに、新たに耐震性を備えつつ、いかに当時のまま残すかに注力。既存の煉瓦壁を保存するため、煉瓦壁の内部に鋼棒を串刺しにするといった工法がなされているそうです。

建物内にも歴史を感じる工夫が…

「当時のまま」にこだわった内装
内部も漆喰を剥がして煉瓦やコールタールの壁をむき出しにし、過去の姿をあえて維持。100年以上続く長い歴史のなかでも空間の質はそのままに、現代風にアップデートされ、多様な時間軸を体感できる場所になっていました。
エントランスの白い犬の立体作品
エントランスには3度目の展覧会終了後、かかわった人々への感謝の気持ちを込めて奈良さんが制作した「A to Z Memorial Dog」が。同時開催中のアートプロジェクトによって飾られた窓から差し込むピンク色の光をまとう姿もキュート。

「アート列車」で青森県の精神性と地域の魅力を体感

青森をアートでたどるプロジェクト 原 高史 〈AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」〉期間中、弘前~黒石間を走る弘南鉄道 弘南線の1車両がピンクに変身。アーティストの原高史が沿線を巡った際に「昔を思い出させる場所」が多いと感じたことから、「過去に触れ未来を考える」をコンセプトに、タイムマシンに見立てて装飾したとのこと。この電車は1日最大9往復運行予定。期間中は黒石駅や平賀駅の駅舎内装もピンクになり、一部スペースで地域住民のインタビュー映像などの上映も行っています。


過去と未来に思いをはせるアート列車の仕掛け

近未来的な車両の内観
車両内は床や座席などあらゆるところがピンクに。窓にもピンクのシートが貼られているため、光の差し込み方によって車両内の表情が変わるのも楽しい。朝、昼、夕、異なるタイミングで乗ってみたい!
時の流れを感じさせる装飾
2両編成のうち、もう片方の車両では黒石高等学校情報デザイン科の3年生9人が地域住民にインタビュー取材した内容をまとめたものを展示。時代の変遷を受け入れつつも歴史を慈しむ言葉の数々が、エモーショナルな感情を誘います。

車窓から見える絶景にも注目!

なんといってもこの時期の弘南鉄道からの眺めは絶景。無限に広がる田んぼに黄色く色づいた稲穂、古き良き街並みなどノスタルジックな気分に浸れること間違いなし! アート列車では特に、日が沈む時間帯に薄いピンクがかった窓から見える岩木山が異次元の美しさでした。

今、ここでしか感じられない青森の魅力を発信する<AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」>。遠く離れた地にいながら、人々の故郷に対する熱い思いに感化されて、自身のルーツに思いをはせるまたとない時間となりました。この機会にぜひ、青森を訪れてみませんか?

開催概要

  • 企画名:青森をアートでたどるプロジェクト
    原 高史 〈AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」〉
    会期: 2022年9月14日(水)〜11月13日(日)
    会場:弘前れんが倉庫美術館、弘南鉄道 弘南線 車両および主要駅(弘前駅・平賀駅・黒石駅・JR弘前駅 津軽ラウンジ内)ほか
    時間/休日/料金:各開催地の営業日時・運行状況・料金に準ずる
    開催地:青森県弘前市、黒石市、平川市、田舎館村
    周遊チケット:弘南鉄道弘南線1 日乗車券 + プロジェクトの特別冊子付き
    “わのパス MAPPINK TICKET”(1,100 円)販売
    “わのパス”持参で弘前れんが倉庫美術館が100 円引きなど特典多数
    ※アート列車の運行は1日9往復を予定 *車両点検で運休となる日があります
    周遊チケット購入先:
    ●弘南鉄道 弘南線の駅窓口(弘前/弘前東高前/平賀/津軽尾上/黒石)
    ●CAFE & RESTAURANT BRICK(弘前れんが倉庫美術館 カフェ・ショップ棟)

edit & text:Liniere.jp
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください

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