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韓ドラ通に次に見るべき【韓流ドラマ】を教わりました! 麻生久美子さんも興味津々! 韓ドラ通に次に見るべき【韓流ドラマ】を教わりました! 麻生久美子さんも興味津々!

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麻生久美子さんも大好きな韓国ドラマ。次々と話題作が登場しますが、いったいどれからチェックすれば?と迷います。そこで、韓国映画やドラマに精通している西森路代さんに、今見るべき旬の作品と、最近の傾向を教わりました。

目次
韓ドラ通に次に見るべき【韓流ドラマ】を教わりました! 麻生久美子さんも興味津々!
  1. 教えてくれたのは……西森路代さん
  2. 次に見るべき韓流ドラマはどれ?
  3. ハラハラドキドキするホラーものが見たい!
  4. 次に見るべき! 西森さんおすすめの韓国ドラマ5選
  5. 対談を終えて 【麻生的感想文】

教えてくれたのは……西森路代さん

PROFILE
ライター。アジアのエンタメに関するコラムや映画・ドラマに関するインタビューを執筆。共著に『韓国映画・ドラマ──わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』(駒草出版)など

次に見るべき韓流ドラマはどれ?

麻生:韓流ドラマは、私のまわりにもハマっている人が大勢いて。私はまだ数作しか見ていないのですが、どれもレベルが高いですよね。今日はぜひ、次に見るべきドラマを教えてください!

 

西森:ちなみに、これまでに麻生さんが見た中で、特によかったのはどの作品ですか?

 

麻生:『ヴィンチェンツォ』が好きでした! 主役のソン・ジュンギさんがすごく素敵で。顔立ちが少年っぽいから、最初は「この人がイタリアマフィア……?」と思っていたけど、アクションも上手だし、どんどん回を重ねるごとにカッコよく見えてきました。

 

西森:彼は『トキメキ☆成均館スキャンダル』というドラマでブレイクしたんですよね。主人公の女の子が、男装して学校に入学して……というストーリーで、時代劇だけどちょっとファンタジックなところもあって。

 

麻生:もう10年以上前のドラマなんですね! そっちも気になります。テーマが恋愛だけじゃなくて、愛の不時着』のようにサスペンスやコメディ、アクション……といろんな要素が入っているものが好きですね。

 

西森:『愛の不時着』はやっぱり、みんなハマりますよね。

 

麻生:自分が出演するドラマの撮影前にプロデューサーさんから参考に見ておくように言われて、案の定ハマってしまって。主演のヒョンビンさんとソン・イェジンさんが本当に結婚されたのも、なんだかうれしかったです(笑)。『愛の不時着』のような作品ってほかにもあるんですか?

 

西森:『愛の不時着』って、最近の韓国ドラマの中では珍しい作風なんですよね。ああいう王道の恋愛ものにいろんな要素が加わった壮大な作品はなかなかなくて……。今は韓国内のはやりが変わってきていて、いわゆるザ・韓流ドラマというよりは、日本でいうと脚本家の坂元裕二さんが手がけているような、日常を描いたドラマや会話劇が増えている気がします。

 

麻生:へえ〜。なんだか意外です。

 

西森:たとえば、イ・ビョンホンが出ている『私たちのブルース』。年齢的には大人なんだけど、大人になりきれていない人たちを描いたオムニバスです。日本だと、いわゆる〝終わらない夏休み〟のようなモラトリアムを描いた作品は多いけど、韓国では新鮮に感じるようで。地方や郊外が舞台で“自分探し”のようなテーマが増えているのが最近の流れですね。

『ヴィンチェンツォ』に
ハマりました!

ハラハラドキドキするホラーものが見たい!

麻生:俳優として出るなら、そういう作品も好きなんですけど、見る側としてはもっとハラハラドキドキするほうが好みかも! 日常の延長みたいなものよりは、「次が気になって眠れない〜!!」くらいのほうがいいです(笑)。たとえばゾンビものとか。アメリカのドラマですけど、『ウォーキング・デッド』も好きでした。

 

西森:ゾンビもの、韓国にも結構ありますよ。高校を舞台にした『今、私たちの学校は…』(❶)とか。ちょっとティーザーを見てみましょうか。

 

麻生:おもしろそう! ゾンビってゆっくり動くイメージがあるけど、これは動きが速くてけっこう怖い(笑)。夜、見ている最中に子どもが起きてきたら、トラウマになりそうだから気をつけないと。

 

西森:麻生さんはわりと描写が激しいものでも平気ですか?

 

麻生:お芝居だ、とわかっているから大丈夫! 動物がひどい目にあうのは苦手なんですけどね。

 

西森:ゾンビものだと、『キングダム』(❷)もおすすすめです。ゾンビと時代劇を掛け合わせた作品で、韓国ドラマらしく現実の社会と重なるような政府の不正なども描かれています。キム・ソンフンという映画監督が撮っていて、主演はチュ・ジフン。20代のときにラブコメで一躍人気者になりましたが、今はすごく渋い俳優になっています。

 

麻生:映画で見たことあります! カッコいいですよね。

 

西森:映画の作り手がたくさん入ってきているのも、最近の韓国ドラマの特徴なんですよね。大ヒットした『イカゲーム』は『トガニ 幼き瞳の告発』を撮ったファン・ドンヒョク監督だし、『地獄が呼んでいる』も『新感染 ファイナル・エクスプレス』を手がけたヨン・サンホ監督です。こうした“映画監督作品”だと、さっきお話しした日常系とはまた違って、シリアスな社会派ドラマが多いんですよね。

 

麻生:『地獄が呼んでいる』は見ました! おもしろかったです。

 

映画監督が撮る
ドラマは要注目です!

西森:今度、そのヨン・サンホ監督が『寄生獣』をリメイクするのも話題になっています。原作は日本の漫画で、染谷将太さん主演で映画化もされましたよね。

 

麻生:そっちも気になる〜。Netflixオリジナルなんですね。

 

西森:昔は俳優も、映画とドラマではっきり分かれていた印象がありますが、今はコン・ユやイ・ビョンホンのように、いい作品ならドラマにも出るという人が増えていますね。『ナルコの神』(❸)でも、ファン・ジョンミンやハ・ジョンウなど、映画中心に活躍してきた俳優さんが出演しています。南米のスリナムという小さな国が舞台で、民間人の主人公が麻薬密輸組織に潜入捜査することになる。ばれないように振る舞うさまが、劇中で演技合戦をしているようでおもしろいんです。ストーリーも映画のように密度が高くて、退屈する時間がないほど。

 

麻生:全6話というのも、ほどよい長さで見やすいですね。

 

西森:『シスターズ』(❹)も注目度の高い作品です。『若草物語』をモチーフにしたドラマで、貧しい家庭に生まれた三姉妹が大金を巡る陰謀に巻き込まれていくサスペンス。監督は『ヴィンチェンツォ』を手がけたキム・ヒウォンさんです。10月に最終回が配信されたばかりですね。

 

麻生:映像がすごくキレイですね。

 

西森:あと、外せないのは大ヒットした『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(❺)ですね。

 

麻生:それ! みんながおもしろいと言ってて気になってました。

 

西森:主人公は自閉スペクトラム症の新人弁護士。彼女が働くなかで出会う差別や偏見にどう立ち向かっていくのかも描かれています。法廷もので基本的には1話完結なので、好きなペースで見られますよ。

 

麻生:確かに。それに、これなら見ているときに子どもが入ってきても怖くないですね(笑)。気になる作品ばかりでどれから見ようか迷いますが……。さっそく今夜何をみようか考えながら帰ります!


次に見るべき! 西森さんおすすめの韓国ドラマ5選

❶ 『今、私たちの学校は…』 (Netflix)

またたたく間に校内に広がっていくゾンビウイルスにより、死の恐怖に直面した生徒たち。逃げ道を失った今、ゾンビになりたくなければ、自力で脱出するしかない。

出演:パク・ジフ、ユン・チャンヨン、チョ・イヒョン

Netflixシリーズ『今、私たちの学校は…』
シーズン1:独占配信中、シーズン2:近日独占配信

❷ 『キングダム』(Netflix)

王が病に倒れたといううわさが国を揺るがすなか、大流行の兆しを見せる不気味な疫病。王宮に渦巻く悪しき陰謀と野心から民衆を救うため、世子は宿命の旅に出る。

出演:チュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナ

Netflixシリーズ『キングダム』シーズン1〜2独占配信中

❸ 『ナルコの神』(Netflix)

南米のとある国で、政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家。その目的は、その地で麻薬取引を行う韓国人麻薬王を検挙すること。実話を基にした物語。

出演:ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、パク・ヘス

Netflixシリーズ『ナルコの神』独占配信中

❹ 『シスターズ』(Netflix)

貧しい家庭に生まれながらも仲むつまじく生きてきた三姉妹。そんな彼女たちはやがて、富と権力を持つ者たちをめぐる陰謀に巻き込まれていく。

出演:キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフ

Netflixシリーズ『シスターズ』独占配信中

❺ 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(Netflix)

一流法律事務所で働き始めた新米弁護士のウ・ヨンウ。自閉スペクトラム症を抱えて生きる女性として、法廷で、そして生活で、さまざまな壁に果敢に挑む。

出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨン

Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中

対談を終えて 【麻生的感想文】

「どれもおもしろそうだけど、たくさんありすぎてどれから見ればいいのかなと迷っていた韓国ドラマ。今回、教わった作品から少しずつ見ていきたいと思います。私は気分転換がいちばんの目的なので、まずはハラハラドキドキのホラーかサスペンスかな……? 見るだけじゃなく、いつか韓国ドラマにも出てみたいですね(笑)」

PROFILE

女優。ドラマ、舞台など幅広く活躍。公開中のアニメーション映画『かがみの孤城』に声で出演している。

 

シャツ¥14,300/ソイル、ジレ¥29,700/カディアンドコー、パンツ¥24,200/ジャーナル スタンダード ラックス、サンダル¥26,400/ジュリア タデウチ(すべてジャーナル スタンダード ラックス 表参道店)


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photograph:Ryoko Amano styling:Nami Kagiyama hair & make-up:Yumi Narai text:Hanae Kudo  web edit:Mina Ota
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