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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

石垣島の新しい遊び方「ビーチクリーン&アップサイクル」が楽しい! 【サステナブルツーリズム体験レポート 後編】 石垣島の新しい遊び方「ビーチクリーン&アップサイクル」が楽しい! 【サステナブルツーリズム体験レポート 後編】

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美しい自然や歴史文化を未来につなげることを目的に、地球にやさしい活動に取り組む沖縄・石垣島。今年3月に開催された石垣版サステナブル観光モデルツアー「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」の様子を前編・後編にわけてレポートします。

>> 【サステナブルツーリズム体験レポート】前編から読む

目次
石垣島の新しい遊び方「ビーチクリーン&アップサイクル」が楽しい!【サステナブルツーリズム体験レポート 後編】
  1. 年間約50tのごみが漂着する石垣島でビーチクリーンを体験
  2. ごみに新しい価値を与えるアップサイクルワークショップ

年間約50tのごみが漂着する石垣島でビーチクリーンを体験

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で3つ星を獲得した川平湾を筆頭に、沖縄屈指の海の美しさを誇る石垣島。しかしその裏で、世界規模で問題になっている海洋プラスチックごみが石垣島にも大量に漂着し、景観と自然環境を脅かしつつあります。後編では、サステナブルツアー「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」のなかから、ビーチクリーン活動を詳しく紹介します。

今回ビーチクリーンを行ったのは、島の北東部にある明石海岸。白い砂浜が約1㎞にわたって広がる石垣島最大のビーチで、観光客はほとんどいないのどかな雰囲気です。

ツアーでは、❝南の島の拾人(ヒロインチュ)❞こと田中秀典さんが主宰する「縄文企画」のビーチクリーン活動に参加。田中さんは2019年に石垣島に移住し、レジ袋が有料化した2020年7月から現在まで毎日欠かさずビーチクリーンを続けていて、2023年3月27日には1000日連続記録を達成しました。
田中さんによると、八重山諸島には年間約500tもの海洋プラスチックごみが漂着していて、そのうち約50tが石垣島に漂着しているそう。ちなみに、ガイドブックに載るような有名ビーチは管理されているので「石垣島=美しい海」というイメージが強いですが、今回訪れた明石海岸のように管理されていないビーチは❝ごみだらけ❞という現状を知り、参加者のみなさんも驚きを隠せない様子でした。

さらに深刻なのは、せっかくごみを回収しても、焼却処分できないものはすべて島に埋め立てられていること。この現状を改善すべく、石垣市では2021年からペットボトルを繊維に変える画期的な取り組みをスタート。今回のツアー参加者に配られたTシャツも、石垣島に漂着したペットボトルからできた再生樹脂とオーガニックコットンをブレンドした糸を使って作られたものでした。

支給された軍手も、着なくなった洋服をアップサイクルしたもの。配色もかわいらしく、一般的な軍手より手になじんで作業しやすかったです。

ラジオ体操をしてから、2人1組でビーチクリーンをスタート。パートナーがごみを袋に入れたら❝ナイスクリーン!❞と声がけをして、士気を高め合いながらごみを拾っていきます。

波打ち際で、見慣れない形状のカラフルな漁具を発見。これは台湾製の最新型のブイだそうで、ざっと数えただけで15個以上流れ着いていました。

ごみに書かれている文字を見ると、ほとんどが中国・台湾製。次に多いのが日本製で、韓国語が書かれたゴミもちらほら見かけました。

大きなごみを回収すると、今度は砂の中に埋もれているごみが露わに。なかでも、ペットボトルのキャップやライターが多く、放置したままだと直径5mm以下のマイクロプラスチックになって海洋汚染につながり、人体にも影響を及ぼす可能性が。

ごみの中でも圧倒的に多かったのがペットボトル。ペットボトルはフタがあるのでビーチに流れ着きますが、缶はフタがないものが多いので海中に沈んでしまうそう。

わずか30分でごみの山! 細かく分別して資源へ

30分経ったところで、拾い集めたごみを一か所に収集。6畳ほどのサイズの大きなシートが、あっという間にごみで埋め尽くされてしまいました。

この日回収したごみは、45Lのごみ袋で約30袋分。田中さんいわく、石垣島の海岸には毎日2回、潮流に乗ってゴミが流れ着くそうなので、わずかな時間でも毎日コツコツ続けていくことが大切だと実感しました。

拾ったごみの分別も重要な作業。リストに沿って細かく分別していくことで、リサイクルにつながります。

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