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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

石垣島をサステナブルに旅する「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」開催 【サステナブルツーリズム体験レポート 前編】
石垣島をサステナブルに旅する「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」開催 【サステナブルツーリズム体験レポート 前編】

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美しい自然や歴史文化を未来につなげることを目的に、地球にやさしい活動に取り組む沖縄・石垣島。今年3月に開催された石垣版サステナブル観光モデルツアー「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」の様子を前編・後編にわけてポートします。

目次
石垣島をサステナブルに旅する「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」開催 【サステナブルツーリズム体験レポート 前編】
  1. 環境にやさしい燃料を使った飛行機で石垣島へ
  2. 伝統と文化を守りながら進化を続ける泡盛の蔵元
  3. 畳屋さんが作った島素材&伝統柄のサンダルと雑貨
  4. 八重山の郷土料理と島唄を堪能
  5. SDGsをテーマにしたホテルにステイ

環境にやさしい燃料を使った飛行機で石垣島へ

沖縄県石垣市が主催し、今年3月に開催されたサステナブル観光モデルツアー「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」。石垣島の自然や文化を楽しみながら、サステナブルツーリズムを体験してきました。

今回のツアーは、環境にやさしいSAFジェット燃料を使用した特別塗装機「ANA Green Jet」に搭乗して羽田から石垣島へ。また、現地ではバイオ燃料を使用した送迎バスで移動するなど、CO2排出量が少ない乗り物を活用したことも画期的でした。

島に到着してまず訪れたのは、2021年に完成した「石垣市役所新庁舎」。設計を手がけたのは建築家の隈研吾で、伝統的な琉球建築の赤瓦を復活させ、内装には貴重なリュウキュウマツを使うなど、石垣島の原風景を未来に残したいという思いが込められています。

伝統と文化を守りながら進化を続ける泡盛の蔵元

沖縄といえば泡盛が有名ですが、ツアーでは1949年に創業した泡盛の蔵元「請福酒造」を見学。昔ながらの直火釜蒸留法を守りつつ、泡盛業界では初となる梅酒やゆず酒などの泡盛リキュールを開発するなど、常に新しい酒造りにも挑戦しています。

2020年には100年前に姿を消した幻の酒「イムゲー」を復活させたことでも話題に。「イムゲー」とは沖縄の芋と黒糖で製造される泡盛でも焼酎でもないお酒で、「請福酒造」では原料となる紅芋の栽培から自社で行っています。そして、この紅芋や黒糖の原料となるサトウキビを島で栽培することで、海への赤土流出を防ぎ、珊瑚の白化を食い止めることにも貢献しているそう。

1日4回開催している工場見学も人気で、予約不要で参加OK。売店では泡盛や泡盛リキュールなど約20種類のお酒が試飲できるので、お気に入りの1本を見つけたい人や、おみやげ探しにぴったりです。

【請福酒造】
沖縄県石垣市宮良959
0980-84-4118
https://www.seifuku.co.jp/

畳屋さんが作った島素材&伝統柄のサンダルと雑貨

石垣島で作られているサステナブルなアイテムのなかで、ツアー参加者に好評だったのが「本原畳店」のビーグサンダル。ビーグとはイグサのことで、石垣島と沖縄本島で栽培されたビーグのみを使用し、弾力性と通気性に優れたサンダルを作っています。

「本原畳店」は1946年に石垣島で創業し、3代目に代替わりした2011年から、ビーグ素材とミンサー柄の畳縁にこだわった畳作りを行っています。
ミンサー柄とは、五つのますと四つのますが繰り返し並ぶ紋様で、「いつ(五)の世(四)までも末永く」という願いが込められているそう。

くるみボタン¥500、ポーチ小¥1,200・中¥1,600、ミニ畳¥1,200

最近は、畳の端材や短い縁をアップサイクルした畳雑貨のブランド「畳嫁」も展開。もともとは、先代が端材を使って趣味でもの作りを始めたところ評判を呼び、「もっと多くの人に畳のよさを知ってもらいたい」という思いから、3代目の奥様がブランドとして立ち上げました。
「畳嫁」ではオリジナルのミンサー柄を中心に、畳のイメージを覆すカラフルなアイテムをラインナップ。柄に込められた思いを知ると、いっそう愛着が増しそうです。

【本原畳店】
沖縄県石垣市登野城90-1
0980-82-3569

https://www.motoharatatami.com/

八重山の郷土料理と島唄を堪能

夕食は、赤瓦屋根の古民家で八重山の郷土料理が味わえる「舟蔵の里」で。3000坪の敷地には、レストランのほかに茶房やギャラリーショップもあり、庭から続くビーチからは夕日が眺められる贅沢なロケーションです。

この日は、サステナ島旅限定のスペシャルディナーが登場。循環型農業で育った石垣島産アグー豚「南ぬ豚(ぱいぬぶた)」を使った陶板焼きをメインに、島の食材を使った滋味深い料理を堪能しました。

ディナーの中盤には、石垣島在住の唄者・金城弘美さんによる民謡ライブも。八重山の方言でつむがれる唄と、三線の軽快なリズムが心地よく、最後はツアー参加者も手振りやかけ声で参加して、会場が一体となって盛り上がりました。

【舟蔵の里】
沖縄県石垣市新川2468-1
0980-82-8108
https://www.funakuranosato.com/

SDGsをテーマにしたホテルにステイ

サステナ島旅では、沖縄県認定「おきなわSDGsパートナー」から選定されたホテルに宿泊。その中のひとつである「南の美ら花 ホテルミヤヒラ」は、石垣島の中心地にあり、石垣港離島ターミナルとバスターミナルがすぐ目の前という好立地で、離島や空港へのアクセスも抜群です。

エコへの取り組みとしては、歯ブラシやブラシなどのアメニティ類は環境に配慮した材質を採用。また、連泊の場合、清掃・タオル・アメニティの交換をしないフルスキップは1部屋1,000円分の飲食券、タオル類の交換とごみ回収を希望するハーフスキップは1部屋500円分の飲食券がもらえます。

【南の美ら花 ホテルミヤヒラ】
沖縄県石垣市美崎町4-9
0980-82-6111

https://www.miyahira.co.jp/

人口5万人に対し、年間150万人もの旅行者が訪れる石垣島。石垣島の人たちだけでなく、私たち旅行者ができることもたくさんあるはず。まずは、歯ブラシやマイバッグを持参するなど、できることから始めてSDGsに貢献しましょう。

▼「サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA」の詳細はこちら(ツアーは終了。次回開催は未定)
https://sasutenashimatabi.com/

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photograph & edit & text:Chiaki Tanabe
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください

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