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:整理収納の基本は分類から! モノを減らせない人にすすめたい「捨てない片づけ術」
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部屋を片づけて快適に暮らしたいけれど、捨てられないモノや新たに欲しいものが出てきてしまう……。そんな悩みを解消する、「捨てない片づけ術」について、整理収納アドバイザー1級の米田まりなさんに教えていただきました。
整理収納の基本は分類から! ものを減らせない人にすすめたい「捨てない片づけ術」
片付けのコツを教えてくれたのは…

使用頻度と愛情の2つの軸で分類を
整理の基本は分類から。愛情と使用頻度を尺度に分ける

以下で紹介する三辺合計100㎝サイズの箱に詰めていきます。そこから、一つ目の軸「使う」「使わない」に分類。次に、使わないモノの中で、「愛しているモノ」と「愛していないモノ」に分け、「使わないし愛していないモノ」は手放します。
使うモノは、使用頻度でさらに分類。「月1回以上」か、「月1回未満」か。月1回以上のなかでも、「毎日」「週1回」「月1回」と使うシーンを想像していきすべて例外なく分類します。

家の中のモノがどのくらいあるのか、それぞれの収納スペースにどれくらいモノが入るのか、同じ大きさの箱を使うことで、わかりやすくなります。
衣類の収納などに便利なのが、無印良品のポリエステル綿麻混 ソフトボックス フタ式L。[W35×D35×H32㎝]¥1,290/無印良品 銀座
やるのはこれだけ!
①全部出し
②頻度別、愛情別に分ける
③定位置にしまう
④使ったら戻す
分類ごとに定位置を決めて収納
月1回以上使うモノはハンディゾーンへ収納
使用頻度の高いモノは、手を伸ばしやすい位置=ハンディゾーンへ収納します。
手を真横にぴんと伸ばした位置と、そこから上下30°ずつがもっとも手が届きやすいハンディゾーンです。クローゼットの中なら、上段や下段より中段、奥より手前、端より中央がハンディゾーンにあたります。
また、部屋全体をミニマムにする必要はありませんが、ハンディゾーンはモノが少なく取り出しやすい、「ミニマリスト状態」を保つように。目安は収納率8割、出したものがすっと元の場所に戻せるよう保つこと。
そうすれば、毎日使うモノが定位置に戻って、わざわざ片づけの時間を設けなくても、整頓されている状態を保てます。

引き出し
ぎちぎちに詰めると、たたんだモノをしまうのもひと苦労。8割収納で引き出しの中に余裕をもたせて。

クローゼット
ハンガーの間は、服と服の間にすっと手が入るように約3㎝の空間を開けて収納するのがルール。
〈ハンディゾーン3つのルール〉
①ハンガーは3㎝以上開ける
②使うモノの前に別のモノを置かない
③寝かさず立てて収納する
特にぎちぎちになりがちな収納は、上の写真を参考に余裕をもって。使うモノにはすっとワンアクションで手が届くのが◎。そして、取り出す本の前に写真立てなどを置かないこと。書類や文具、冷蔵庫の中の食材も、立てて収納することで、何があるか見やすくなります。
バックヤードのモノは、取り出しやすくする工夫を

バックヤードのモノには必ずラベルを。「使用頻度・アイテム名・持ち主名」がわかるラベルなら完璧です。
「月1回未満使うモノ」「季節外のモノ」「使わないけれど、愛しているモノ」はバックヤードへ。
バックヤードとはハンディゾーン以外の収納スペースで、押し入れやクローゼット、キッチンなどの上部の棚、納戸や玄関の物入れなどです。
まずはその場所に100㎝サイズの箱がいくつ入るか見当をつけましょう。残したいモノの総量がそれを上回る場合は、「本当に愛しているモノか?」を吟味して見直しすること。
箱に詰めてバックヤードに入れれば、たくさん収納できますが、中身が見えないのが難点。収納する前に、箱ごとに中に入れるモノの全体写真を撮っておきましょう。そして箱の外側には、用途や家族の名前、番号などのラベルをつけること。写真とラベルを紐づければ、取り出したくなった時に簡単。
また、冠婚葬祭のバッグなどたまにしか使わないけれど、突発的に必要になるモノは見えやすいところに置くのが便利です。
捨てられないものは、捨てずに手放す方法を
「使わないし、愛していないモノ」をどうするのか。状態のよくないモノは、迷わずに捨てるのがいちばんですが、よい状態ならば「売る」「譲る」「寄付する」の方法が考えられます。
今までとってあった理由が、「高価」だからだったり、人からいただいたなど「しがらみ」ならば、フリマサイトで欲しい人に売るのがよい方法。あるいは、小さいからとつい集めてしまった文房具などの日用品だったら、職場に持っていき誰かに使ってもらう方法もあります。ぬいぐるみやひな人形など、捨てると良心が痛むモノは、人形供養を依頼するなどの方法があります。
まだ使える日用品や子ども用品は、寄付を受け付けている団体があります。慈善活動に役立つ場合もあり、調べてみるといいでしょう。買い取り業者やフリマサイトを利用する方法もあります。
手放すと決めたモノは、いつまでに手放す(おおむね3週間)と、自分のなかで締め切りを決めます。それまでに手放せなかったらいさぎよく捨てること。
難しい子どものモノは……?

ヨレヨレなものは迷わず捨てて、残りはサイズごとに分けてパックしておきましょう。その月齢で使う赤ちゃんグッズと一緒にしまえば、人にあげたり、次の子に備えるにしても使いやすい。

子どもの作品は、大事なものだけを飾り、飾らなくなったら写真を撮ってスキャンしてから処分。園や学校でもらうプリント類や成績表などもすぐにスキャンしてクラウドに保存すれば、ペーパーレスも可能です。
面倒な設定不要で、書類や写真をデータ化。クラウドとも連携。ScanSnap iX1600 ¥52,800(PFUダイレクト価格)/PFUイメージングサービス&サポートセンター
おもちゃ→子どもに自分で選ばせる
遊ばなくなったけれど、子どもがまだ捨てたくないおもちゃは、かわいい箱に入れるなどして自分で管理させます。
新しいおもちゃを買ったら定期的に中身を見直して、自分で入れ替えるよう促しましょう。
写真類→クラウドにまとめる
あちこちに保存されている写真は、クラウドサービスにまとめて。購入した紙焼きの写真もスキャンしてまとめましょう。友人同士の写真のやりとりは、気に入ったものだけLINEにあげるなど、厳選すること。
捨てずに手放すための出口サービスリスト
まだ使える日用品などは、寄付や買い取り、フリマサイトを利用する方法もあります。
欲しいものを買わずにレンタルするというアイデアも。
片づけ上手になれる! その他の読み物はこちら
text: Ema Tanaka illustration: Misa Itoi web edit:Liniere.jp
リンネル2022年2月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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