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【市場の中で味わう絶品モーニング】 朝7時、開店。カフェ&アンティークショップが融合した空間 【市場の中で味わう絶品モーニング】 朝7時、開店。カフェ&アンティークショップが融合した空間

リンネル編集部
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連載 #東京おいしいお散歩マップ

精肉店や乾物屋の並ぶ一角に店を構える「調理室池田」。早朝から賑わう川崎中央卸売場で、朝7時から開店し、日中でも客足が絶えないお店として話題を集めています。卸売市場内という特殊な場所でお店を始めた理由とは? 店主の池田さんご夫妻にその想いを伺いました。

目次
  1. 今回のお店:調理室池田
  2. “市場”という背景の一部になりたくて
  3. 1階はカフェ、2階はアンティークショップに
  4. 心地よい空間が多くの人に愛される理由に

今回のお店:調理室池田

調理室池田
2018年にオープン。営業は7時からですが、一般客の入店は8時以降。朝の焼き菓子とサンドイッチはテイクアウトもできます。

神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1
川崎中央卸売場北部市場 関連棟45
instagram:@ikeprox

“市場”という背景の一部になりたくて

オープンなキッチンで、調理風景がすべて見渡せます。「扉をつけてペンキを塗っただけ」というシンプルな店内で、調理機器も最小限に。東向きの光が 窓から入ります。
オープンなキッチンで、調理風景がすべて見渡せます。「扉をつけてペンキを塗っただけ」というシンプルな店内で、調理機器も最小限に。東向きの光が窓から入ります。

ここは、夜明け前から大勢の人が行きかう、卸売市場。そこだけ静かな佇まいの一角からはお菓子を焼く香りが。
「4時前に出勤して仕込み、オープンは7時。朝は焼き菓子とサンドイッチ。昼はその日に仕入れたものでランチを出しています」と語る、店主の池田宏実さん。SNSでも話題になり、日中でも客足が絶えないお店ですが、本来市場がにぎわうのは早朝のみ。なぜ、ここでお店を開いたのでしょう。

「自宅で10年近く料理教室をやっていて、仕入れのためにここに通っていました。新鮮な食材が安く手に入るのはもちろん、市場にいる食のプロたちと、料理の話をするのが楽しくて」と、宏実さん。

「当時は、今入っている関連棟にいくつか空き物件がありました。ここで店を開くなら朝陽の入る角物件がいいと思っていたらちょうど空いたんです」と語るのは、夫であり、企画・ディレクターの講平さん。
実は講平さん、17歳のときから「いつかは自分の店を持とう」と決めていたそう。ライフスタイルブランドの会社に勤め、飲食部門でブランディングと新規業態開発に携わります。そのキャリアが、店をつくる大きな元となりました。
一方の宏実さんは、美術大学を卒業後、講平さんと同じ会社に入社。配属されたのは飲食部門でしたが、意外にも店舗マネジメントの仕事に向いていることに気づきます。その後、結婚、出産を経て、料理の道へ。

次のページ1階はカフェ、2階はアンティークショップに

連載 #東京おいしいお散歩マップ

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