LIFESTYLE
:【甲斐みのりさんと歩く柴又②】乙女心をくすぐる柴又おやつさんぽ
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:下町風情を残す街並みを歩けば、どこか懐かしいお菓子に出合える葛飾・柴又。
まち歩きの達人・甲斐みのりさんとともにめぐった柴又の街歩きスポットを、2回にわたってお届けします。
この後編では、甲斐さんが歩いて見つけた、心に残る柴又のおやつを紹介します。
柴又のおやつスポットを巡ったのは…
甲斐みのりさん
おやつSPOT
1
高木屋老舗(たかぎやろうほ)

柴又の名物を語る上で欠かせないのは、やはり「草だんご」。帝釈天へと続く参道には、代々その味を守り続ける名店が軒を連ねています。
「草だんごといえば、まずこちら。高木屋老舗は外せません」と甲斐さん。
団子に使われるのは、特選のコシヒカリ。毎日使う量だけ粉を挽き、そこに、筑波山麓で摘んだ柔らかなよもぎの新芽を練り込み、豊かな風味に仕上げています。
丁寧に炊き上げられた北海道産小豆のあんは、団子と別添えで折詰に。その見た目の美しさにもうっとりします。

草だんご折り詰12粒900円
「高木屋老舗」といえば、映画『男はつらいよ』に登場する団子屋「くるまや」のモデルになった店。実は、劇中で使われている包装紙も、こちらと同じデザインなのだそう。
店内には喫茶もあり、その場で草だんごを味わうことも。作りたてならではの、むっちりとした食感と青々とした香りは、格別のおいしさです。



おやつSPOT
2
亀家本舗

「高木屋老舗」と並び、参道でひときわ活気を放つのが1901(明治34)年創業の「亀家本舗」。こちらも『男はつらいよ』の一作目で、寅さんの実家のモデルとなった名店です。
店頭に並ぶのは、色とりどりの串だんごの数々。定番のみたらし、ごま、ずんだ、草だんごに加えて、土・日・祝日には「のりだんご」、さらに取材時は季節限定のゆずやさくら、桜もちだんごまで、実にバラエティ豊かな品揃えです。

だんごは1本250円。すべて持ち帰りもできる

併設された食堂では、これらの串だんごをはじめ、食事も味わえます。

壁には『男はつらいよ』撮影当時の貴重な写真が飾られ、まじまじと眺める甲斐さん。すると、5代目の岩崎純哉さんが「実はね……」と語り始めます。そのエピソードとは、なんと先代であるお父さまは、劇中で寅さんの代役として見事な纏(まとい)振りを披露されたことがあるのだそう!


寅さんの代役を果たす先代の写真。主演の渥美清さんとの2ショットも
「亀家本舗」といえば、「高木屋老舗」と並ぶ草だんごの名店。注文すると、折詰にぎゅっと並んだ草だんごの上に、たっぷりのあんこが盛られていきます。

亀家本舗は、草だんごをあんで覆うスタイル。草だんご12粒600円
仕上げに、流れるような所作で紐を巻き、先っぽを丸めて持ち手を作れば、嬉しい手土産の出来上がり。

「店名が印刷された包装紐や、亀のマークもチャーミング。折詰をゆらゆらと揺らしたり、千鳥足で帰りたくなりますね。これもまた、“おいしさ”のひとつです」(甲斐さん)

おやつSPOT
3
い志い

3軒目は、帝釈天参道で最古といわれる木造店舗が味わい深い「い志い」です。
もともとは、1862(文久2)年に「以志ゐ呉服店」として創業し、常連さんへのおもてなしとして出していたお菓子や漬物が評判となり、戦後、茶店へと転身しました。
数ある商品のうち、お土産として何より喜ばれるのが、その名も「寅”焼き(どらやき)」。寅さんの「寅」に濁点をつけた遊び心のあるネーミングも、笑顔を誘います。

寅”焼き300円
二昼夜かけて炊き上げる大納言のあんこをはじめ、チョコレートやキャラメルカスタード、塩どら、酪どら、さらにはアイスまで揃う豊富なラインナップ。ふっくら厚めの皮は、銅製の一文字鍋で一枚ずつ手焼きしています。
「寅さんが生きていたなら、“んまいねぇ!” と言わしめたい」というキャッチコピーにも、作り手の愛と江戸っ子らしい粋を感じずにはいられません。

「チョコレート寅”焼き」と「キャラメルカスタード寅”焼き」各350円
寅”焼きのほかにも、昔ながらの製法を守る「久寿(くず)もち」や、戦前から変わらぬレシピの「芋ようかん」もロングセラーの人気者です。

おやつSPOT
4
代々㐂(よよき)菓子店


続いて訪れたのは、帝釈天参道の中ほどにある「代々㐂(よよき)菓子店」です。
この日は、89歳になる看板娘が一人で切り盛りされていました。背筋をぴっと伸ばし、朗らかな笑顔で迎えてくれるその姿は、まさに参道の歴史をそのまま体現しているかのようです。
ここでの甲斐さんのお目当ては、柴又の名景・矢切の渡しをかたどった「矢切の渡しもなか」。

矢切の渡しもなか(小倉・白あん・こしあん)1個120円
あんこは、小倉、白あん、こしあんの3種類。できる限り作り置きをせず、注文を受けてから一つひとつあんを詰めることをモットーにしています。
「詰めたてはパリパリの軽やかな食感。時間を置くと皮がしっとりとして、あんことよくなじみます」(甲斐さん)


パッケージに寅さんのイラストが入った「寅さんもなか」も人気の一品。「矢切の渡しもなか」との詰め合わせも、柴又土産の定番です。



おやつSPOT
5
柴又コシジ洋菓子店

帝釈天参道を後にし、静かな住宅街を歩いた先にあるのが、1968(昭和43)年創業の「柴又コシジ洋菓子店」。地元の人たちに長く愛されてきた、どこか懐かしく温かな佇まいのお店です。
クラシカルなケーキが並ぶショーケースの中で、ひときわ個性を放つのが、珍しい三角カットの「モンブラン」。ふわふわのスポンジに、チョコレートクリームと生クリームをサンドし、しっとりとした栗ペーストで全体を包んだ一品です。

モンブラン540円

ほかにも、最高級のVSOPブランデーを贅沢に使った「ブランデーケーキ」や、ぷっくりとした形がたまらない「肉球マドレーヌ」など、心惹かれるラインナップ。


肉球マドレーヌ1個240円

なかでも、甲斐さんのハートを射抜いたのが、愛らしい「レーズンサンド」。
「お菓子でも洋服でも、なみなみ型に目がありません。このレーズンサンドも愛しのスカラップ!」と目を輝かせます。
すると、店主の角田さんも「うちのレーズンサンドは、味も本当においしいですよ」とにっこり。
ソフトな生地とバタークリームの組み合わせに、ひと口目で「また食べたい!」と、甲斐さんもそのおいしさに太鼓判を押していました。

レーズンサンド1個240円
甲斐さんとめぐる柴又は、歩くたびに新しい魅力が見つかる発見の宝庫。
職人の手仕事が光る伝統の味から、愛おしい洋菓子まで、そこには時代を超えて受け継がれる温かな物語が詰まっていました。
そんな心ときめく出会いを探しに、あなたも柴又を訪れてみませんか?
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Model:Minori Kai photograph:Michi Murakami text & edit:Chiaki Tanabe
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