北欧
:北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.6 「クラッドカーカ」
北欧
:
リンネル本誌で連載中の北欧のお菓子のお話。定番のレシピや一度は訪れてみたいストックホルムにある素敵なカフェの情報を、スウェーデンのイラストレーター、ティナ・バックマンさんのイラストとともにお届けします。今回は「クラッドカーカ」のお話。
北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.6「クラッドカーカ」
Vol.6 クラッドカーカ

ティナさんのクラッドカーカにまつわる思い出

efterrätt(エフテルレット/デザート) kaffe(カフェ/コーヒー)
ティナさんにクラッドカーカについて聞いてみると、「お菓子づくりに興味を持ち始めたティーンエージャーがまず焼くお菓子かなあ」と教えてくれました。伝統的なお菓子ではないので、子どもの頃それほどたくさん食べたという思い出はなく、最近になって11月7日のクラッドカーカの日に食べるようになったそうです。「でも、私は焼かないのよ。夫と息子が焼いてくれるから」と、にっこり微笑むティナさん。
ちょっと見た目が地味なので、トッピングに赤いラズベリーをのせたり、かわいいお皿にのせたりするのがポイント。クラッドカーカには、ちょっと濃いめのコーヒーか、赤ワインがおすすめとのことです。
スウェーデンの人々のソウルフード、クラッドカーカの日

クラッドカーカ/ Kladdkakaはベタベタしたケーキという意味で、ガトーショコラやブラウニーに似た濃厚なチョコレートケーキです。フードライターの女性が、パリのフリーマーケットで食べたチョコレートケーキの味が忘れられず、そのレシピを見つけて1970年代後半に記事に書いたのがきっかけで、スウェーデンに広まったといわれています。
2008年にはスウェーデンのお菓子として認定され、11月7日がクラッドカーカの日となりました。小麦粉、バター、卵、砂糖、ココアパウダーといった家に常備している材料で作れる定番ホームメイドケーキのひとつです。ココア色1色のケーキは見た目が地味なので、パウダーシュガーやフルーツで飾ると華やかになります。
【定番レシピ】 クラッドカーカ

外はパリッと中はしっとりと仕上げたいので、最適な焼き時間の調整が必要です。
※スウェーデンの計量カップは1dL/デシリットル(100mL)が一般的

※スウェーデンの計量カップは1dL/デシリットル(100mL)が一般的
●材料
・バター…100g
・砂糖…2.5dL
・卵…2個
・小麦粉…1dL
・ココアパウダー…大さじ3
・バニラシュガー…小さじ1
・パン粉…少々
・パウダーシュガー…飾り用
●作り方
1. オーブンを175度に設定する。やわらかくしたバターに砂糖と卵を入れてよく混ぜる。
2. 小麦粉、ココアパウダー、バニラシュガーを加えて混ぜる。
3. 型に少量のバターを塗ってパン粉をまぶす。
4. 混ぜた生地を入れて表面を平らにする。オーブンの中段に入れて15分焼く。表面が乾燥し、中がしっとりすればできあがり。
5. ケーキを冷ましてからパウダーシュガーをまぶす。
6. 生クリームやフルーツを飾ると華やかになる。
おすすめのストックホルムのカフェ

スウェーデンの老舗デパートNKが運営するカフェ。スウェーデンの著名パティシエを起用してイノベーションとクリエイティビティに挑戦したカフェでは、スイーツとアートを組み合わせた新しいコンセプトを提供。アートのような美しいスイーツをいただきながら店内に飾られた現代アートを眺めて過ごす時間は至福の時。
イラストを描いたのは……ティナ・バックマンさん

ティナ・バックマン
text:Yuka Bruselid, Sachiko Imaizumi edit:Sachiko Imaizumi web edit:Masako Serizawa
リンネル2023年1月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY


































