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人気ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』パーソナリティ ジェーン・スーさん&堀井美香さんに聞くポッドキャストの面白さ(前編) 人気ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』パーソナリティ ジェーン・スーさん&堀井美香さんに聞くポッドキャストの面白さ(前編)

OVER THE SUNポッドキャスト podcast ジェーン・スー 堀井美香 

おうち時間やリモートワークのお供に、家事や仕事、スポーツをしながら楽しめる音声コンテンツが人気です。今回は2020年10月にスタートし、毎週金曜の17時に配信されている「OVER THE SUN(=おばさん)」のパーソナリティであるジェーン・スーさん&堀井美香さんにインタビュー。二人と同世代の女性だけでなく、性別を問わず10代から80代までの幅広いリスナーを持つ、番組の魅力に迫ります。

目次
人気ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』パーソナリティ ジェーン・スーさん&堀井美香さんに聞くポッドキャストの面白さ(前編)
  1. ポッドキャストは、「自分で聴きにきたんだからいいでしょ?」っていう、究極の自己責任
  2. ジェーン・スーさん&堀井美香さんプロフィール
  3. OVER THE SUN リスナーの声

ポッドキャストは、「自分で聴きにきたんだからいいでしょ?」っていう、
究極の自己責任

ーー数あるポッドキャスト番組の中でも、常に人気ランキング上位に輝く「OVER THE SUN」。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る(※)」金曜日の番組終了を機に、曜日担当アナウンサーだった堀井美香さんとともにスタート。スーさんが毎回番組の冒頭に語る、「今週もよくぞ金曜日までたどり着きました」という言葉に救われている人も多いのでは?

ジェーン・スー(以下S):金曜がなくなるなら、ラジオより自由度が高い、ポッドキャスト番組を二人でやらせてと交渉しました。そもそも堀井さんと私は、ラジオのフォーマットでふざけるのに限界があったんですよね。金曜だけ別の番組になってきたので、タイミング的にもちょうどよかった。

堀井美香(以下M):隙をついてふざけていたので(笑)。スーさんの言葉に乗らせていただきました。

S:ラジオは基本的にお店でかかっていたり、聴く人が聴かないという選択ができない場所でかかっていることが多い。言葉の使い方や話題、届く範囲も変わってくるので、実は繊細な注意が必要なんです。でもポッドキャストは、「自分で聴きにきたんだからいいでしょ?」っていう、究極の自己責任。そこがラジオと違いますね。

M:何年も前の番組をさかのぼって、好きなタイミングで聴けるのもいいですよね。

ーーリスナーからのメッセージはどのように選んでいるのですか? 

S:そのときのテンションで「あ、これ読みたい!」と思ったものをお互いに読んでいるだけ。だから思っている以上にNOルールです。

M:たまたま、ここにあったから読むとかね(笑)。

S:リスナーさんがみんな、すごく文章上手なんですけど、文章が長いからラジオリスナーではないんですよ。ということは、こんなに面白い人たちが埋もれていたということなんですよね。私たちいつも話しているのですが、“自分の友達が一番おもしろい”んです。


※ジェーン・スー 生活は踊る・・・TBSラジオで月〜木曜の11〜13時に放送。スーさんが答えるお悩み相談のコーナーが名物

▶後編はこちら! ジェーン・スーさん&堀井美香さんに聞くポッドキャストの面白さ


ジェーン・スーさん&堀井美香さんプロフィール

PROFILE
(写真左から)
ジェーン・スー/1973年東京都生まれ。作詞家、コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」では、パーソナリティを務める。近著に『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)ほか。

堀井美香/1972年秋田県生まれ。元TBSアナウンサー。多くのナレーションを担当。近著に『音読教室 現役アナウンサーが教える教科書を読んで言葉を楽しむテクニック』(カンゼン)。


OVER THE SUN
リスナーの声

笑いながら、ひとりじゃないと勇気づけられる。私たちもスーさんと美香さんのトークを楽しく聴いています!

モデル小谷実由さん

「聴き始めたのがちょうど30歳になる前後で、大人になることへの根拠のない不安がじわじわと湧き出るなか、こんなにもかっこよくて楽しそうで、みんなに元気を与えてくれる大人たちがいるんだ!と思ったら年齢を重ねることが楽しみになりました」

雑貨コーディネーター オモムロニさん

「ポッドキャスト番組という、かつてのmixiコミュニティのようなタコ壺空間だからこそ、おふたりと互助会(※)の“おばさん”にまつわる悲喜こもごもを自虐でも美化でもなく「実感」で語り合える。その時間が居心地いいです」

※互助会・・・パーソナリティも含め、リスナー同士で励まし、助け合うゆるい連帯のようなもの。合言葉は「ご自愛ください」

イラストレーター 小池ふみさん

「友人に薦められて聴き始めたら、すっかり互助会の仲間入りをしてしまいました。お二人の飾らないトークのあちこちにやさしさと愛を感じて好きです。聴きながら声を上げて笑い、聴き終わると気持ちが軽くなっているのを感じます」

編集者・ライター 山村光春さん

「人のだらだらとした会話の盗み聞きが、こんなにもおもしろいとは! とポッドキャストが好きになったきっかけを与えてくれた番組。笑いも社会性も感動も愛もある、硬軟織り交ぜた内容」

photograph:Keiko Ichihara text:Mayumi Akagi web edit:Masako Serizawa
リンネル2022年5月号より
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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