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:アーティスト LiSAさん「これまでのキャリアが導いた、喝采できる音楽」『LANDER』インタビュー
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アーティストのLiSAさんに新作アルバム『LANDER』についてお話を伺いました。
アーティスト LiSAさん「これまでのキャリアが導いた、喝采できる音楽」
足らないピースを埋めていくような感覚で、完成させていったアルバム
ーー2019年リリースの楽曲「紅蓮華」や、20年発表の「炎」などのヒットで、ジャンルや国境の枠を超えて支持されている、LiSAさん。ソロ始動して10年以上が経過、現在は想像もしていなかった場所に辿り着いたと心境を語ります。
「これからも、きっと自分の想像もつかない未来に向かって進んでいきそうな予感がしていますね」
ーー完成したアルバム『LANDER』は、未来への思いがこもった作品。
「前作をリリースしてから2年、いろんなことに挑戦できたことを、その間にリリースした楽曲を通じて改めて感じることができました。それらを繫いで、足らないピースを埋めていくような感覚で、完成させていったアルバムですね」
ーーABEMA・テレビ朝日 FIFAワールドカップ カタール2022番組公式テーマソングに起用されている話題曲「一斉ノ喝采」も収録。試合の興奮を盛り上げる効果もありながらも、暮らしを華やかにさせるエネルギーを得られそうな仕上がりに。
「ライヴで思いっきり声を出せなかったりとか、生活にいろんな制限がかけられています。それらすべての不安が解消されて、みなさんと一緒に『喝采』できる瞬間がきたときに盛り上がったり、前に進んでいける楽曲を制作したいと思いました」
ーーまた、アルバムには日々の風景が閉じ込められているそう。
「たとえば『シフクノトキ』では、横断歩道の白い部分だけを踏んで渡る子どもの姿だったり、また『逃飛行(ろまんひこう)』も寺院の掲示板にあった言葉から発想を得たりとか、暮らしのなかで頭に残ったものが楽曲に繫がることが多いです」
ーーそんなLiSAさんが、暮らしで大切にしているのは「食」だとか。
「ネットで、全国各地のさまざまな食材をお取り寄せしたり、商店街を散策してお買い得なものを探すのも大好きです。最近はお鍋に凝っていて、できるだけいい食材を使って、シンプルな味つけにして楽しむことが多いですね」
ーー音楽に関しても、今までのキャリアを活かし、他にはない味わいのある作品を残し続けたいと語ります。
「キャリアを振り返ると、常に前だけを見ていられた訳ではなく、落ち込む瞬間もありました。そのときに、支えてくださる方々のおかげで、今に辿り着けた。このアルバムは、さまざまな経験を積んだからこそ、表現できたのではないかって思います」
NEW ALBUM『LANDER』

YOASOBIのコンポーザーでもあるAyaseさんが提供した『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』主題歌「往け」も収録。勢いのあるロック曲はもちろん、新境地を感じさせるポップな印象のものなど、多彩なサウンド構成に合わせ表情を変える、LiSAさんの声に圧倒。
LiSA/¥3,300(通常盤)ソニー・ミュージックレーベルズ now on sale
お話を伺ったLiSAさんProfile
りさ/ 岐阜県出身。2011年にソロデビュー。以降、多数のアニメ・ソングなどで、着実に人気を広げ、19年発表の「紅蓮華」でさらに幅広いリスナーからの支持を獲得した。また、一体感を味わえるライヴも魅力。
photograph:Miho Kakuta styling: Toshino Kuba(BEAMS) hair & make-up:Keiko Ujiie text:Takahisa Matsunaga web edit:Masako Serizawa
リンネル2023年1月号より
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
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