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:敏感で疲れやすい…「HSP」な自分を生きやすくする3レッスン
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繊細さんで敏感な人、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)。生きづらさを感じている方も多いと思いますが、自分らしさを取り戻すためのレッスンを試してみませんか? すぐ実践できるレッスンを、HSPについてよく知る皆川公美子先生に教えてもらいました。職場で、家庭で、ちょっと疲れたなと思ったらぜひ実践してみてくださいね。
敏感で疲れやすい…「HSP」な自分を生きやすくする3レッスン
HSPについて教えてくれた
皆川公美子先生 profile

HSPを生きやすくする、3つのワーク
Lesson1:自分の感覚に意識を向けるワーク
静かな環境で自分の心臓に手を当てましょう。感覚を研ぎ澄ませて、心臓の色は何色か感じてみましょう。次に、心臓の感覚を擬音語で表してみます。こうして内側への感覚を研ぎ澄ませることで、自分の状態を把握することができ、不安なとき、所在ないときも、安心感を体から呼び覚ます練習になります。

Lesson2:他者との間に境界を作るワーク
周囲の雑音や悪意から身を守るためのワーク。例として、職場に苦手な同僚がいる、という設定で考えます。
※このワークは回数と練習が必要です

1.苦手な同僚が言った言葉や大声が、自分のほうに飛んでくる様子(エネルギー)が、どんな形や色、素材か想像します。
2.それに対して自分が強力だと思う防護壁を、具体的にイメージし、自分のまわりに巡らせます。
3.会社のフロアに入る前に、その防護壁を自分のまわりに作ります。帰るまでその防護壁は有効だと念じます。
4.苦手な同僚から何かの言葉が飛んできたと感じた日、その防護壁があるときとないときで、疲弊度や影響度は違いましたか? 楽になった場合は続けてみましょう。

Lesson3:1日15分自分の時間を持つ
仕事や子育てで忙しくても、1日15分は誰にも邪魔されない自分の時間を持ちましょう。静かなカフェでお茶を飲んだり、家族が寝静まったあとノートを開いて気持ちを記すのでもOK。自分だけの時間を過ごすことで、外部からの刺激で疲れた感覚を癒やし、頭の中を整理できます。
\強み&価値観で生き方をイメージしてみよう/
自由を感じられる時間は誰にとってもエネルギーになりますが、何に自由を感じるかは人によって違います。HSPは特に、自由に重きを置く傾向があります。強みを生かせて、なおかつ価値観に合った自由を得られる働き方ができれば、人生の充実感と満足度が高まるはずです。
Q.あなたが自由を感じるのはどんなとき?
〈例〉
A.タイムカードを8時に押す生活から、フレックスタイムやテレワークに変わったら、仕事量が増えても楽に仕事ができると思う。
A.出勤時の電車通勤がなくなれば、 仕事のパフォーマンスが上がると思う。 電車内のにおいやごちゃごちゃした様子を辛く感じる。
A.判で押したように毎日同じことをするのは耐えられない。いろんな仕事をやりたいし、一度にいろんな仕事をすることもできると思う。
A.ずっと同じ組織で相性が悪い上司や同僚と仕事をすると疲弊してしまう。できれば、いろんなチームで仕事をしたい。
A.生活の豊かさはお金以外のところにある。夕日を見たり、友人とワインを飲んだりするために、生活コストの低い場所に引っ越したい。
など
もしも子どもがHSPだったら……?
HSPが生きづらさを感じるのか、特性を生かして充実して過ごせるのかは、幼少期の親の対応によっても変わります。子どもの敏感さを否定するような言葉を投げかけないように、くれぐれも注意を。特に男性の場合、子どものころから「男らしくしろ」と言われ、 HSPの気質を隠し続け、不自由を感じている人が多くいます。
また、親自身がHSPであっても、「敏感さ」に否定的だと子どもに辛くあたってしまう場合も。子どもの特性を受け入れ共感を示すことで、子どもは自分の感覚に自信を持って生きることができます。

text:Ema Tanaka illustlation:Hitomi Hasegawa web edit:Riho Abe
リンネル2023年9月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
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