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【腸内検査キットで調べてみたら…】 便秘やイライラ、痩せにくいのは腸内細菌のせい? 検査でわかったこと 【腸内検査キットで調べてみたら…】 便秘やイライラ、痩せにくいのは腸内細菌のせい? 検査でわかったこと

ダイエットしても痩せない、便秘がひどい……。それは腸内環境が原因かもしれません。とはいえどんなサプリメントを飲んだらいいのかもわからないし、情報が多すぎて何をしたらいいのやら? そんなみなさんにぜひおすすめしたいのが腸内細菌を細かく検査できる「BENTRE」の検査キット。まずは自分自身の腸の状態を詳しく知ることから、腸活を始めてみませんか?

目次
【腸内検査キットで調べてみたら…】 便秘やイライラ、痩せにくいのは腸内細菌のせい? 検査でわかったこと
  1. 検査キットが届いたら、採便して問診と食事記録を入力
  2. まずは自身の腸内環境バランスがわかるAuBスコアをチェック!
  3. 「ビフィズス菌」の割合で下痢や便秘の状態が予測できる!
  4. 更年期症状も左右する「エクオール産生菌」の割合も一目瞭然
  5. 免疫力を高めるには「酪酸菌」が鍵
  6. 太りやすさは「ビフィズス菌」が関係している!?

検査キットが届いたら、採便して問診と食事記録を入力

検査キットが到着したら、採便をして送付。続いて日ごろの運動習慣やサプリメントについてなどのアンケートに答え、3日間の食事記録を入力して結果を待ちます。

結果はおよそ1か月後にメールで確認でき、希望すると研究者や管理栄養士などがオンラインで直接フィードバックしてくれるという嬉しいサービスも。

フィードバックしてくれたのは
AuB株式会社 
取締役兼研究統括責任者
冨士川凛太郎さん
豊橋技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程修了。IT企業や経営コンサルティング会社にて、企業の研究資源の事業化に携わる。これまで45競技1000人以上のアスリートの腸内細菌を検査し、その腸内細菌データを元に人々のベストコンディションを実現させるための研究に取り組む。体力医学会、臨床スポーツ医学会、農芸化学会、分子生物学会、腸内細菌学会など数々の学会で研究成果を発表。

まずは自身の腸内環境バランスがわかる
AuBスコアをチェック!

結果が届いたら、まずは「腸内細菌の多様性」「酪酸菌の割合」「ビフィズス菌の割合」を総合評価したトータルのAuBスコアをチェック。なかでも子どもから大人に至る全世代で最も重要なのが「多様性」だそう。

「酪酸菌もビフィズス菌も、最終的には体にさまざまなよい働きをする短鎖脂肪酸をつくります。短鎖脂肪酸は体脂肪を減らす、免疫力を高める、ストレスを緩和するなどの効果が期待できることから、近年注目を集めています。菌は種類が多いほうが色々な短鎖脂肪酸がつくられますし、菌同士の食物連鎖が活発になって、短鎖脂肪酸の総量も増えるのです」(冨士川さん)

なるほど。菌が効率よく増えるためにも多様性が重要なのですね! 持っている菌の種類は、子どもの頃の生活環境や今の食生活でほぼ決まるのだそう。実は除菌が推奨されたコロナのパンデミック後に生まれた子どもは、この多様性指数が極端に低いことが報告されているとのこと。感染対策としての除菌は仕方ないものの、それと同じくらい人や自然に触れる機会をつくってあげたいですね。

続いて免疫やアレルギーに影響を与える「酪酸菌」、便通を整える「ビフィズス菌」の割合も大切。それらの菌も関係する、気になる詳細レポートを見ていきます。

「ビフィズス菌」の割合で下痢や便秘の状態が予測できる!

便秘や下痢に悩んでいる女性は多いですよね。そのような人の腸を検査すると、ビフィズス菌の割合が少ないことが多いようです。

「ビフィズス菌を摂取することで、下痢や便秘に効果があるというエビデンスが多数あります。ビフィズス菌を摂るために簡単なのは、ビフィズス菌入りと記載のあるヨーグルトやサプリメントで直接補うこと。またビフィズス菌が好むオリゴ糖や食物繊維を摂取することで、腸内のビフィズス菌が増えやすくなります」(冨士川さん)

検査結果では、ビフィズス菌の中でもどの菌が多いのか、その内訳まで教えてくれます。ヨーグルトやサプリメントで手軽に摂れるなら、習慣にして改善しやすいですね。

更年期症状も左右する「エクオール産生菌」の割合も一目瞭然

女性ホルモンと同様の効果を持つといわれているエクオールは、更年期障害やPMSなどの女性特有の不調を予防する効果が期待されています。さらにエクオールのもつ抗酸化作用により、肌の老化を抑えてくれるという報告も。そんなエクオールをつくり出す菌がどれくらいいるかどうかがわかります。

「検査でエクオール産生菌の割合はわかるのですが、実は菌がいても、この菌が本当にエクオールをつくってくれるかどうかというのは菌の多様性によっても変わってきます。多様性が高い方がよりエクオールをつくってくれるという報告もあるので、菌のエサになる色々な種類の食物繊維を食べ、菌の種類を増やすことが大切です」(冨士川さん)

エクオール産生菌がいるからといって活動してくれているとは限らないのですね! そういった意味でも、菌の多様性の大切さがよくわかりました。実はエクオール産生菌にも種類があり、結果では代表的な5種類の内訳を見ることができます。

免疫力を高めるには「酪酸菌」が鍵

「酪酸菌は免疫力やアレルギーに関わる重要な菌。酪酸菌がつくる酪酸は、腸から体内に入って免疫機能が過剰に働くのを抑えてくれます。酪酸菌にも種類があって、それぞれエサが異なります。ですので色々な種類の野菜や果物、キノコ、海藻などを積極的に食べましょう」(冨士川さん)

今回の検査で自分には「酪酸菌」の割合がやや少ないことが判明。酪酸菌のひとつである「ブチリカム菌」は唯一サプリメントなどで直接摂ることができるそうなので、積極的に摂っていきたいです。

太りやすさは「ビフィズス菌」が関係している!?

太りやすさの指標は2種類あって、ある2種類の腸内細菌グループの割合で判定する方法と、痩せている人ほど多い菌がどのくらいあるかどうかで判定する方法があるとのこと。こちらの結果はひとつめの方法、Firmicutes門とBacteroidetes門という細菌の種類の比率を確認した結果です。私の場合はこの比率が少なく、太りにくいのだそう。

ふたつめの、痩せている人ほど多い菌がどのくらいあるかどうかで判定する方法。

「痩せている人ほど多い菌もいくつか種類がありますが、とくに『ビフィズス菌』はその代表といわれています。ヨーグルトなどでビフィズス菌を摂取するか、ビフィズス菌が好きなオリゴ糖を含む大豆製品やたまねぎ、ごぼう、アスパラガスなどの野菜を積極的に食べることをおすすめします」(冨士川さん)

ビフィズス菌は便通にも太りやすさにも関係する、とても大切な菌なのですね!

「食事以外でアドバイスするとしたら、朝はお腹が冷えているので太陽を浴びましょう。はらまきをするのもいいですね。菌は食物繊維を食べて発酵するのですが、そのときの深部体温によっても発酵のしやすさは変わります。体温が高い方が感染症で重篤化しにくいというデータも最近発表されました。やはり免疫系には体温は大切なので、朝はとくに温めてください。
咀嚼も大事です。あまり嚙まないと小腸で吸収しきれず、大腸までいってしまいます。とくに肉などのたんぱく質が増えるとよくない菌が増え、おならが硫黄のように臭くなります。そうならないように細かく噛んで、食物繊維だけを大腸に届けるというのが理想です」(冨士川さん)

【今回試した検査キット】
BENTRE (ベントレ)¥22,000
https://bentre.jp/aub/

 

【検査を受けてみた感想】
自分の腸に住んでいる菌の状態を数値化して知ることができ、とても納得できました。「菌」とひとくくりにしていたものが、こんなにも色々な種類があってそれぞれに役割があるということに驚き、自分は今後どうするべきなのかを具体的に考えることができました。不調を感じている人は、まず自分のお腹の中のことを具体的に知ることが大切。そうすることで初めて、自分に合った最適な対策をとることができると実感しました。

text:Nahoko Morimoto
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