LIFESTYLE
:【東京のナチュラルワインがおいしいお店「uguisu」】 大人が集う! 大切な記念日やがんばったご褒美に◎
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:東京でナチュラルワインがおいしいお店といえばここ「uguisu」。三軒茶屋駅から徒歩約10分ほどの住宅街の中にあるビストロで、ユニークなワインに洗練されたフランス料理、そしてまるで友人のリビングにいるような居心地のいい空間に多くの人が魅了される人気店。今回は店主の紺野さんにワインやお店づくりのストーリーについてお話しを伺いました。
今回のお店:uguisu
19年前、住宅街の一角にある小さなビストロでの出合い

まちまちの椅子やテーブルに個性と年輪が浮かぶ。
光にかざすと、うっすら濁っている。時には、微かな発泡も。でも、香りも味も独特で、こよなくチャーミング――ケミカルな材料を使わずブドウ本来のおいしさを尊重して作られたナチュラルワイン。日本におけるそのムーブメントは、19年前、住宅街の一角にある小さなビストロから始まりました。
「少し前までは自然派ワインと呼ばれてましたが、当時はその言葉も浸透していなかった。でも、単純に味をみて『これはおいしい』と感じたんです。調べてみると、天然酵母で醸造されていて、酸化防止剤は無添加、もしくは必要最低限の使用に抑えられていてノンフィルター(微小物を濾過処理していない)、そういうワインが自分は好きなんだな、と。そのうち、おもしろいワインを出す店があると、シェフやソムリエが集まり始めました」
マスと対極に位置する店でありたい

紺野さん。現在は麻布台ヒルズ「orby(オルビー)」の厨房に。
20代をアメリカで過ごしたオーナー・紺野真さんがストリートのカフェをイメージして「uguisu」をオープンさせたのは、35歳の時。
「内装も自分でやったし、家具は古道具屋で見つけたもの。お金はないけど、その分、工夫をして何かを生み出そうというところにこそ、新しいものが生まれると思っていた」と紺野さん。
ユニークなワインに洗練されたフランス料理、そしてまるで友人のリビングにいるような居心地のいい空間は多くの人を魅了し、6年後に西荻窪に開いた系列店「organ」も評判に。貫いてきたのは「マスと対極に位置する店でありたい」というポリシーだと言います.


「デザイナーズの家具をそろえて高級シャンパンをずらりと並べるような店にはまったく興味がなく、逆に、全部がバラバラだからいい。個人の醸造家が作るナチュラルワインも、まさにそうなんです。気候や酵母の具合で去年と今年の味が全然違うし、抜栓してからも時間とともに変化する。そんなところが魅力だし、自分にも合っているんだろうなと感じますね」。
自分がいいと思うものを想像する時間が何より楽しい

好きなものを見極め、その価値を信じて、まもなく20年。誇り高いインディーズ精神は、今も店の隅々にまで行き届いています。
「採算なんて考えたことがなく、自分がいいと思うものを出して、それでお客さんが入ってくれたら黒字になるだろうと。自分のお店を始めたいと思う人には、とにかく想像していただきたいですね。どんなメニューにしようか、値段はいくらがいいか、グラスはどんなものにして、じゃあコースターは……というふうに。僕もそうだったけど、そういうことを思い描く時間がものすごく楽しい。それが何よりじゃないですか?」
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photograph: Kentaro Hisadomi text:Michiko Otani
リンネル2024年4月号より
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