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:【私の住むまち、好きな場所。岡山県岡山市】 毎日お天気だと日常がスペシャルに。ハレの国・岡山のいいところ
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桃にシャインマスカットにとフルーツ王国の岡山。実は「ハレの国」とも呼ばれ、お天気も住む人も晴ればれな、魅力あふれる街なんだそう!
今回は、東京から移住して暮らす編集者のアサイアサミさんに、そんな岡山ならではの心地いい暮らしについて教えていただきました。
岡山暮らしを紹介してくれるのは…アサイアサミさん

「ハレの国」に移住してみて
ここは岡山県岡山市。わたしが13年前に移住したまちです。東京生まれ東京育ちのわたしが縁もゆかりもなかった岡山で毎日ハッピーに暮らしていける理由は多々あれど、いちばんはいつも「晴れ」であること。

「ハレの国」と呼ばれる岡山は、降水量1ミリ未満の日が多く、温暖で日照時間が長いまち。西日本なので日没も東京と比べて2、30分遅いのも◎。
季節を問わず、空が青く澄み渡っているのを見上げて、心までも晴れやかになります。
岡山に住みはじめて、本当に晴れすぎて洗濯物がよく乾くので、東京時代から使っていたドラム式洗濯機をタテ型洗濯機に変えました。干したほうが乾きが早いし、カラッと乾いた洗濯物を畳むときの気持ちよさを毎日感じられるのは贅沢なことでした。
しかし“洗濯物がよく乾く”だけでは岡山のよさがささやかすぎるので(笑)、「ハレの国」だからこその岡山の過ごしかたを紹介します。
日本三大名園がジョギングコース

日本の三大名園の一つとして名高い『岡山後楽園』は、江戸時代、池田綱政公によって築かれました。
「後楽」という名は、中国の古典で「民を安んじて後に楽しむ」という言葉に由来します。じぶんひとりで楽しむ庭園ではなく、市民みんなが楽しめる庭園をどーんとつくった池田の御殿様はライフスタイル重視の藩主だったんですね。高品質な暮らしを重視する姿勢は今も受け継がれている気がします。

晴れが多いからなのか、マチナカでお散歩やジョギングをするひとが多いまちなんですが、『岡山後楽園』はとっても敷居が高くなく、年パスはまさかの2000円!日々の運動コースにする市民多数。名園でありながら、特別な観光地ではなく暮らしの中で自然と足を運びたくなる場所であり続けています。

ちなみに、市街地から0分で登れるマイ山・操山は、ドラ◎もんの裏山くらい気軽にいける山。小さい里山が多く、思いついたらすぐ登山ができるのも天気が急に崩れる心配があまりない岡山だからこそかも。
ちなみにLINEで送られてくる県警からの注意喚起は、犯罪よりも「イノシシ出没注意」が多いです(笑)。
白桃は毎日ひとり1個!?フルーツ王国の実力

岡山といったら、やはり桃でしょう。
白桃は全国的にも有名ですが、実は清水白桃やおかやま夢白桃など品種の豊富さも岡山ならでは。朝市や直売所で生産者から直接購入できる喜びも。岡山市民にとって、 6月から8月にかけて旬の季節、1日ひとり1個食べちゃうほど手の届きやすいフルーツです。

果樹園も多く、『石原果樹園』さんでシャインマスカットのぶどう狩りへ行きました。これ、大都市のお店で求めたらおいくらなんでしょう。ぐふふ。
岡山の甘くてジューシーな果物を食べると「これぞハレの国、太陽の恵み」と、神に感謝したくなります。毎日果物が食べられるしあわせはちょっと手放せないかも。
まるでパリのような岡山のマルシェやイベント文化
果物をはじめ農作物がおいしい岡山は週末ごと各地で市やマルシェやイベントが行われます。岡山は今も昔もヒトとモノが行き交う交易地。市場やマルシェの文化が根付いて、古い市は約400年前から行われているのだとか。
ハレの国は「雨天中止」とは無縁。なので、市民の週末はいつもおおいそがしです。


岡山市街地で行われるファーマーズマーケット『ハレマ』。岡山周辺のオーガニックの農家さんが丹精込めて育てた新鮮な野菜や果物が驚くほどリーズナブルな価格で並びます。 旬の食材を求めて早起きして通う常連さんも多いんです。
マルシェで食材を買って、ランチを楽しみつつ、買い込んだものを日々の糧にする。そんな暮らしかたを、移住した当初は「まるでパリみたいだなぁ」と思っていました。
イベントでは「久しぶり!」という会話があちこちから聞こえてきます。出店者同士、お客さま、みんなが顔見知りになります。そんな温かなコミュニティが自然と育まれているのも、岡山のマルシェ文化の素敵なところかもしれません。

暮らしを豊かにするおでかけは、倉敷、児島、瀬戸内海の島々へ
おでかけにおすすめなお隣の倉敷市は、白の壁の町並みが美しい倉敷美観地区、ジーンズ発祥の児島など、ものづくりが盛ん。「新しいコップを買いに、ちょっと倉敷まで」なんて粋なことも身軽にできてしまうのはコンパクトシティならではのよさであり、住んでいて飽きないポイントです。


そして、今年は『瀬戸内国際芸術祭2025』が開催!少し足を伸ばせば瀬戸内海のアートな島々にもアクセス可能。岡山市は各会場をつなぐ重要な拠点として世界中の多くのひとでにぎわうのがまた楽しいんです。アートが日常になるのも開催地が近いまちのよさですね。

これが、ハレの国・岡山の暮らし。マルシェで農家さんの笑顔が、後楽園で深呼吸する朝の清々しさが、太陽の恵みをたっぷり浴びた果物が、お祭りのような日々が、“当たり前”の過ごしかたなのです。
心晴れる青空の下で、日常がスペシャルな岡山の暮らしはこれからも優しく続いていきます。
photograph & text:Asami Asai(Kokohore Japan.inc)
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