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:【女子旅 ラオス】世界遺産の街ルアンパバーンのごはん事情とおすすめのグルメ店3選|エッセイスト柳沢小実さんのラオス旅行記 第4話
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リンネルの創刊から誌面を一緒に盛り上げてくれている、エッセイストの柳沢小実さん。
旅行がライフワークで、旅に関する著書も多い小実さんが、3年連続で年末にゆっくり滞在しているというラオスの世界遺産の街・ルアンパバーンに行ってきました。
今回は、ルアンパバーンのごはん事情とおすすめのグルメスポットを教えてくれます。ラオスを訪れる際はぜひ足を運んでみてくださいね。
ラオスの旅について綴ってくれるのは……
旅先の食事は「二食は軽めで一食しっかり」

ローカルフードを食べたい! その衝動が旅立つ原動力になっています。
旅の食生活は、朝昼は食堂的なお店で軽めにして、ディナーはレストランでゆっくりいただくことが多いです。慣れない環境下で一日中歩き回り、体力的に無理もする。だから三食とも全力で食べていると消化に体力を要して、パフォーマンスが落ちたり体調を崩す原因になってしまうのです。そのため体力温存と予算管理という面から、「二食は軽めで一食しっかり」というペースに落ち着きました。
ラオスの食事情
ヘルシーで体に負担なく食べられる

ラオスは農業国。周辺国のベトナムやミャンマー、中国との最大の違いは、うるち米ではなくもち米(カオニャオ)を主食としている点で、もち米、淡水魚と肉、野菜、ハーブからなる食生活は軽やかでヘルシーです。勢いあまって食べすぎても胃が重くならず、毎日健やかに食べてすごしていました。
ラオス料理はどんな味?


ラオス料理は、タイ料理とベトナム料理のいいとこ取りをしたよう。唐辛子を多用し、玉ねぎ・ニンニク・ガランガル(ショウガ科)などの香味野菜と、ハーブはレモングラスやバジル・香草・ミントをよく使い、ライムで酸味を足すのが大まかな特徴です。味の主軸は魚醤や魚の発酵食品で、サトウキビやサトウヤシの砂糖も使っています。この魚醤+ライムのすっぱしょっぱい味つけは、現地で食べるのはもちろんのこと、ますます暑さが厳しい今の日本の気候にも合っているように感じます。
おすすめのラオス料理
ラオスでぜひとも食べたいメニューは、タムマークフンとラープです。タムマークフンはタム(=叩く)マークフン(=パパイヤ)、つまりは青パパイヤのサラダです。青パパイヤをせん切りして叩き、パデークというラオスの魚醤などで和えたもの。タイのソムタムとの違いは色で、ナンプラーで味付けしたソムタムよりも茶色いのです。

魚のラープ
そして、「幸せを運ぶ」という意味のラープも、タイの東北地方と共通する郷土料理です。鶏・豚・牛・魚などのひき肉や薄切り肉を炒めて香味野菜やハーブをこれでもかと足した一品で、私は特に魚の「ラープ・パー」が大好物。生肉を用いたラープもありますが、旅では生の魚や肉は極力食べないことにしているので、こちらは残念ながら現地では未体験です。
私の好きなラオスの朝ごはん、ランチ、ディナーのお店
【朝食に】
私の好きな店①「Pasaniyom Traditional Café」

メコン川沿いにある朝ごはんの店。グーグルマップによると営業時間は毎朝4時~11時だそう。ここではお粥とカオソーイ、コーヒー、紅茶を注文してシェアしましょう。テーブルの上の揚げパンはお好みでどうぞ。

朝市の後に寄って、雑に淹れられた(褒めてます)コーヒーを飲みながら、様々な国からの観光客とともに朝食をとる。その何でもない時間こそが旅の醍醐味。そのあとは、カフェに行ったり街を散歩しています。

【ランチに】
私の好きな店② Ban Wat Sene Khao Soi Noodle Shop

ラオスで最初に食べて感動した料理はカオソーイです。
カオソーイは、ラオスのルアンパバーンやチェンマイをはじめとするタイの北部でも食されている麺料理。タイのカオソーイはココナッツミルクベースのスープで、カレー粉や香辛料が使われていますが辛すぎることはありません。卵麺が入っていて、そこに鶏・豚・牛などの肉と高菜漬け、ざく切りの玉ねぎ、ライムなどがトッピングされています。

タイ・チェンマイで食べたカオソーイ
それに対して、ラオスのカオソーイは平たい麺に乾燥納豆と豚ひき肉を用いた肉味噌をのせた汁麺で、見た目は赤いですが辛くなくあっさり食べられます。野菜やハーブをたっぷり入れられるのが嬉しくて。ここはルアンパバーンで断トツ人気の店で毎日13時頃には売り切れるので、くれぐれも早めに行くこと。私も数回振られて、やっと食べられました。

ラオスのカオソーイ(Ban Wat Sene Khao Soi Noodle Shop)
【夕食に】
私の好きな店③ タマリンド

「タマリンド」は伝統的なラオス料理レストラン。ルアンパバーンで一番好きなお店です。料理の味はもちろんのこと、店内の雰囲気やサービス、客層など、安心して利用できる素敵な一軒です。

観光地では何年か通う間に味が変わってしまうお店もありますが、ここは安定して高レベル。常に満席のため予約推奨ですが、早い時間には運よく入れたりもします。料理の量が多めなので、1~2人くらいの場合はテスタープレートという数品の盛り合わせがおすすめ。私はテスタープレートの“five bites”を中心に組み立てています。
ラオスのカフェやお酒事情など


Two Little Birds Cafeでスムージーボウル
ルアンパバーンではあまりやることがないので、昼間はプールサイドやカフェでただただのんびりしています。カフェでフルーツたっぷりのスムージーボウルを食べたり、ラオス産のコーヒーを飲み比べしたり、明るいうちからラオスビール(ビアラオが安くて美味しい!)を飲んだり。


川沿いの席に座って行き来する船をぼーっと眺めて、うとうと寝落ちする。普段の生活とあまりにかけ離れた環境に身を置いていると、こういうすごし方もあるんだな……と、心が軽くなります。

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text & photo : Konomi Yanagisawa
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