北欧

家事・育児に性別は関係ない フィンランド家庭の当たり前【現地在住の島塚絵里さんに聞く】 家事・育児に性別は関係ない フィンランド家庭の当たり前【現地在住の島塚絵里さんに聞く】

\島塚さんに聞きました/
生きやすさを感じるフィンランドらしいこと

1. 手抜きと言わない、合理的な家庭料理

マカロニラーティッコ
オーブンで焼いたマカロニラーティッコ

フィンランド人は合理的だと話す島塚さん。それは料理のメニューにも表れているのだとか。

「フィンランドに、茹でたマカロニと炒めたひき肉に牛乳とチーズを混ぜて、オーブンで焼いたマカロニラーティッコという家庭料理があります。それが簡単に作れて、1回作ると2、3日食べられるんです。夫はオーブン料理が得意なので作ってくれるのですが、毎日作っている私の料理ではなく、娘が一番好きな食べものはこれ(笑)。日本だと簡単にできるものは手抜き料理と言われたりするようですが、そういう言葉はないから後ろめたさも感じないですね。こういうオーブン料理は効率的で豪華に見えるし、何日も食べられて栄養もある。すごくいいなと思いますね」


2.人をカテゴライズする言葉自体がない

フィンランドでは、人をカテゴライズするような言葉がないところも気に入っているのだそう。

「もしかしたらあまり他人に興味がないのかもしれませんね。周りの目を気にしないので、それぞれが自分がよいと思ったことをする。世間体とかもない。無理しなくていいし、そのままの自分でいいんです。

日本にはアラサー、バツイチ、シングルマザーなど、カテゴライズするキャッチーな言葉がたくさんありますが、カテゴライズされると苦しくなるときがありますよね。本当はそんなに簡単に分けられないと思うんです。日本では集団でいることが第一で、そこからはみ出ているかどうかをみんな見ていると感じます。カテゴライズがないと生きやすくなるので、自分だけはやらないでみるというのもいいかもしれないですね」

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