HEALTH
:【心と体のバランスを整える4つの養生法】“自分養生”できてる? 漢方、ピラティス、マインドフルネス……合うものでケアを。
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:日常の忙しさに追われ、自分自身をおろそかにしていませんか? 自分自身がおろそかになっていると周りのことを考える余裕はなくなるもの。そこで、自分の心と体を健やかに保つための4つのヒントをご紹介。気軽に実践できる養生法で心身の調和を取り戻しましょう。
“自分養生”できてる? 漢方、ピラティス、マインドフルネス……心と体のバランスを整える4つの養生法
#01
自分の体質に合った漢方を知っておく
教えてくれたのは……「漢方入門・薬店 LAOSI」 薬剤師・松浦尚子さん
ワンピース¥33,000/ソイル(ビューカリック&フロリック)
病気ではないけれど、何となく調子が優れない。そんなとき、漢方は心強い味方に。
「漢方薬は自分の体に備わっている機能を最大限に活かし、自然治癒力を引き出す手伝いをするもの。体の一部分にアプローチする西洋薬とは違い、不調が起こっている原因にアプローチすることでバランスが整い、体全体がよくなっていきます」。
同じ症状でも体質によって合う漢方薬が違うので、かかりつけの漢方薬局を持っておくのも手。
「舌の状態や好みの味付け、好きな季節・苦手な季節などで体の弱いところがわかります。生活習慣の改善と組み合わせると、驚くほど短期間で改善することも」(松浦さん)
LAOSI 漢方薬膳茶4種詰め合わせ(3包×4種入り)¥1,250/LAOSI
#02
ピラティスで体だけでなく心の調子も整える
教えてくれたのは……zen place ピラティス エデュケーター・Shiho.Fさん
ロングスリーブ¥13,200 、レギンス¥14,300 /ともにジュリエ ヨガ アンド リラックス(ジュリエ ヨガ アンド リラックス)
ピラティスは、ヨガのように可動域を広げたり、トレーニングや筋トレのように強く鍛えるのではなく、意識と動きの質を重視するエクササイズ。
「背骨のひとつひとつやインナーマッスルに意識を向けて行っていきます。この微細な部分の動きに集中することで瞑想状態になり、日々の心配事などから一度離れ、ただ自分が今ここにいるという意識になれます。この習慣があると、日常でも物事を俯瞰でとらえられるので、ポジティブ思考に。ほかにも安定した呼吸が身につくなど、人生の基礎となるはず。現状を変えたいけれど、何をしたらいいかわからない方におすすめです」
#03
デジタルデトックスで心の平安を手に入れる
教えてくれたのは……脳科学者(工学博士)西 剛志先生
供。著書に『見るだけで自然に脳が鍛えられる35のすごい写真』(アスコム)。
コート¥42,900/マノン(エムケースクエア)、ワンピース¥48,400/アデュー トリステス(アデュー トリステス)、バッグ/スタイリスト私物
用もないのに気がつけばいつもスマートフォンを触ってしまう。そんな人はデジタルデトックスが必要かも。
「私たちは、複数の中から選択するときにドーパミンが出て喜びを感じます。スマホを見ると常に複数の選択肢が与えられる状態になるので、脳の報酬系が活性化して快感依存になってしまう人も。同時に、依存すると外に出る時間が減り運動量も少なくなって、セロトニンが分泌されにくい状態に。スマホ依存でうつっぽくなるのはこれが原因です」。
電子機器を離れて4日間緑のある自然の中で過ごすと、創造性や問題解決力が50%もアップするという報告*も。数時間行うだけでも効果はあるので、ぜひ試してみては。
* Ruth Ann Atchley, David L. Strayer, Paul Atchley“, Creativity in the Wild:
Improving Creative Reasoning through Immersion in Natural Settings”PLoS One, Vol.7(12), e51474, 2012)
デジタルデトックスの効果
○ リラックス ○ 不安やうつの軽減 ○ 学習能力の向上
○ 創造力の向上 ○ コミュニケーション能力の向上
デジタルデトックス成功のヒント
- ●「食事のときだけ、寝る前だけスマートフォンを見ない」など時間を区切って挑戦を。
- ●いきなり長時間のスマホ断ちは失敗のもと。
- ●スマートフォンを手の届く所ではなく、鞄の中や隣の部屋など、見えない所や、物理的に少し距離のある所に置く
#04
マインドフルネス瞑想でぶれない軸を持つ
教えてくれたのは……サティガーデン ヨガ・瞑想部門代表 金田絵美さん
ブラウス¥19,800/ソイル(ビューカリック&フロリック)、カーディガン¥44,000/メゾン ド ソイル(メゾン ド ソイル 恵比寿店)
周囲からの目が気になり、自分の気持ちがわからなくなる……。そんな人は、マインドフルネス瞑想がおすすめ。
「マインドフルネス瞑想で自分自身と対話することを続けてゆくと、自分への理解が深まってきます。その結果、自分への信頼が育まれて、まわりの評価や感情に振り回されない、しなやかな軸が持てるようになってくるのです。まわりに気をつかって疲れてしまう人こそ、マインドフルネス瞑想を実践して、“まわりも自分も大切にする”。そんな生き方を身につけていけるといいですね」
呼吸の瞑想
目を閉じて、鼻腔を通り抜ける空気の感触や、呼吸でお腹や胸が膨らんだり萎んだりする様子を5回感じる。心が過去や未来のとらわれから解放されて、「今ここ」に安住することができる。
食べる瞑想
- 食事やおやつの最初のひと口ふた口を、五感をフル稼働して味わって食べる。どんな見た目? 匂いは? どんな味? 音は? 食感は? そんなふうに丁寧に味わうと、体だけでなく心も満足するはず。
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photograph: Mari Yoshioka edit & text: Mina Ota
リンネル2024年2月号より
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