LIFESTYLE
:家具転倒を防止する3つの耐震ポイントとおすすめグッズ 【防災士に聞きました】
LIFESTYLE
:
近年の地震による被害のトップは、家具類の転倒や落下、移動によるけがです。部屋をあらかじめ安全な環境にしておくことで、ケガなく生き残るのはもちろんのこと、室内の損害が少なければ、自宅で避難生活を送ることもできます。そこで、室内の安全を守るためのノウハウとおすすめの家具転倒防止グッズを防災士のアベナオミさんと小川光一さんにお聞きしました。
教えてくれたのは…


部屋の耐震性・安全性を高める3つのポイント
まずは“ケガをしない”空間づくりを!
地震による被害の現場を見てきた防災士のアベナオミさん、小川光一さんは家庭でやるべき第一歩は「空間の安全性を高めること」だと口をそろえます。
実際に東日本大震災を経験したアベナオミさんが実践するのは下の3つ。
不用品はこまめに処分し空間に余裕を持つことも大事だそうです。
POINT 1
背の高い家具はなるべく置かない
すでにある場合は重心を低くしたり、突っ張り棒を。
「家具は大地震のとき、凶器にもなりえます。家具はL字金具などで固定を」(小川さん)
POINT 2
落ちて割れそうなものを高い場所に置かない
「倒れやすい背の高い家具はなるべくやめて、花瓶やガラス・陶器の置物など、落ちると危ないものも置くのはできるだけ避けましょう」(アベさん)
POINT 3
寝室は極力大きめの家具だけに!
リビング、寝室、キッチンなど部屋ごとに家具の配置の見直しも。小川さんによると、窓が割れることも考えてソファやテーブル、ベッドはなるべく窓からはなしたほうがいいそう。さらには、冷蔵庫、テーブル、イス、薄型テレビなども、大きな揺れの場合、それらが飛んできてケガをする可能性があるので滑り止めシールなどで固定を。
「まずはリビングや寝室など、長く過ごすひと部屋に、優先的に防災対策を高める取り組みを行っていきましょう」(小川さん)
地震から命を守る!
家具の転倒落下防止グッズ6選
①食器棚や窓ガラスに!
多いのが、割れた窓ガラスや食器棚のガラスでケガをすること。フィルムで飛散を防止し、避難路の確保にも。

ニトムズ ガラス飛散防止シート(48×180cm) M6120
02 戸棚からの落下を防ぐ!
棚の中身が飛び出てくる危険性も。開き戸には簡単に開かないよう、ストッパーを。

和気産業 開き戸ロック スタンダードタイプ TSL-001
03 冷蔵庫やテレビなどに!
強力なシールで穴を開けずに壁と家具を固定できる、賃貸物件にはうれしいガムロック。

(右から)アイディールブレーン ガムロック NewMB IB-16、SB IB-17

04 棚が倒れないようにしっかり固定!
固定用品の定番、L字金具。壁に家具を金具でがっしり固定するので安心。

アイリスオーヤマ 家具転倒防止L字金具JTK-L2
05 タンスや大型家具の転倒防止に!
揺れの衝撃を吸収し、大型家具の転倒を防止してくれる、家具転倒防止安定板。

ニトムズ 家具転倒防止安定板 ふんばる君 120M6090
06 壁を傷めず家具を固定!
穴を開ける必要がなく、貼るだけで転倒・振動を防止してくれるスーパータックフィット。

北川工業 転倒防止用品 スーパータックフィット TFL
こちらもチェック!
illustration:Kayo Yamaguchi text:Tomoko Yanagisawa web edit:Mina Ota
リンネル2019年4月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY
季節のおすすめSEASON TOPICS
暮らしのいいこと大集合!Special Feature



































