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【防災】いざ地震が起こったらどうする? 地震直後に身を守る方法 【防災】いざ地震が起こったらどうする? 地震直後に身を守る方法

連載 #防災

自宅で、外出先で、急に大きな揺れがきてもパニックにならないよう、行動する順番を整理して頭に入れておきましょう。ここでは、自宅にいる場合と外にいる場合の身を守る方法を、国際災害レスキューナース・辻 直美さんに教えていただきます。

目次
【防災】いざ地震が起こったらどうする? 地震直後に身を守る方法
  1. 教えてくれた 辻 直美さん profile
  2. 【自宅にいる場合】地震直後に身を守る方法
  3. 【外にいる場合】地震直後に身を守る方法
  4. もしも閉じ込められてしまったら?

教えてくれた 辻 直美さん profile

国際災害レスキューナース辻 直美さん
国際災害レスキューナース。阪神・淡路大震災を経験し、災害医療に目覚める。レスキューナースとしての活動歴は27年、被災地派遣は国内29件、海外2件におよぶ。

【自宅にいる場合】地震直後に身を守る方法

1.命を守るダンゴムシのポーズ

テーブルの下などに避難したら、片方の手のひらで首の後ろ(延髄)をおおい、もう片方の手でクロス。手の位置はそのままに、体を倒して頭頂部を床につけ、安全を確保します。

2.家の中の写真を撮る

地震保険を申請するには、被災の証拠が大切。片付ける前に家のなかの状況を急いで撮影。動画ではなく静止画で、もれなく撮ります。

3.ライフライン、ベランダ、玄関などを確認

電気はつくか、水は出るか、ガス漏れしていないかなどを確認。次に玄関、ベランダに異常がなく、外に出られるかをチェック。

4.家の外を見まわし、避難するかどうかを判断

外に出て、周囲に火災などが起こっていないかどうかを確認。さらに、自分の家(会社)の建物にヒビが入ったり倒壊の予兆がないか調べ、避難する必要があるかどうか判断します。

5.情報収集&防災リュックを探して確認

安全を確認し部屋に戻ったら、スマホでどんな災害だったのか情報収集を。在宅避難することを決めたら、防災リュックやストックの内容を確認。

6.片付けは、キッチン→寝室→リビングの順

ぐちゃぐちゃな家のなか、まず片付けるのは割れた食器や包丁があるキッチン。次に寝る場所を確保するための寝室、リビングは最後です。


【外にいる場合】地震直後に身を守る方法

1.頭を守る

身近なもので頭を隠すこと。バッグや雑誌で頭を守る場合は、頭から10cmほど離し、手は血管を守るため内側に向けて、手首は外側に90度曲げ、脇をしめます。

スーパーのかごなどもOK!

2.帰るか避難するかを判断

歩けそうな距離でも、地震直後は足もとも悪く、危険が多いので無理をしないこと。周りに危険が多く、2km以上ある場合は、一時避難所に行くのが賢明です。

3.道の真ん中を歩いて、安全を確保

道の端を歩いていると看板や窓ガラスが落ちてくる危険が。車が来ないかどうか確認し、道路の真ん中を移動しましょう。


もしも閉じ込められてしまったら?

やたらと声を出すと体力を消耗してしまいます。防災笛を持ち歩いておいて、定期的に鳴らすのがベスト。レスキュー隊は金属音のほうがキャッチしやすいので、防災笛がない場合は、壁の固い部分を傘の柄など固いものでたたきましょう。

<<震度6でも物が散乱しない、倒れない、家づくりのメソッドとは?

<< 自宅の防災の備えは万全? 防災についての記事をもっと読む

illustration:Ayano Kinoshita text:Ema Tanaka web edit:Riho Abe
リンネル2022年10月号より
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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