長年飼っていた猫を看取り、昨年から新たに2匹の保護猫ベッチン&フラノを迎えたデザイナーの野口アヤさん。野口さんの猫たちとの素敵な暮らしを2回にわたってご紹介。今回は、野口さんのとっておきの猫雑貨コレクションを見せていただきました。
世界各地で出合った猫雑貨

モダニズム建築で有名な吉村順三氏が手がけた、築44年のヴィンテージマンションに暮らす野口さん。もともと備えつけられていたというショーケースには、選りすぐりの猫にまつわる雑貨がずらり。
「ここは通称"猫コーナー”。学生時代にケニアで買ってきた置物は、多分ヒョウなのですがネコ科なのでここに。猫のタロットカードはイタリア人の作家さんが描いた猫のイラストがかわいくて、以前やっていたブランドでイタリア語ができるスタッフから連絡してもらって、このイラストでTシャツを作らせてもらった思い出も。20代の頃、よく旅行していたメキシコで買ったぬいぐるみもたくさん。ベルギーの猫祭りで有名なイーペルの黒猫など、友人からもらったものも多いですね」


■つい探してしまう、ベッチン&フラノ似の猫たち


ベッチンにそっくりな猫が表紙になった写真集は、昔購入して持っていた本だというから驚き。最近はベッチンとフラノに似た猫を見つけるとつい買ってしまうというのは、猫飼いなら共感するはず。


愛猫が作品づくりのきっかけにも
■夫が作る猫の作品や器


先代猫の置物は、なんと野口さんの夫でクリエイティブディレクターの、チダコウイチさんによる手づくりだそう。
「陶芸を始めた最初のきっかけがまさにあの猫。瓶を土台にして紙粘土で作ってみました。陶芸もできるかもと思って、少しずつ作り始めたんです。2拠点生活をしている横須賀市・秋谷の家の方に、窯のあるアトリエを作り、コンスタントに陶芸をしています」とチダさん。
■猫のドローイングを始めました


昨年から、猫の絵を描きはじめたという野口さん。
「今の猫たちを飼いはじめてから、新たに始めた趣味です。基本は仕事が忙しくないときに、秋谷の方の家に行っているときに描くことが多いです。今年は部屋のどこかに飾れたらいいなと思っています。
私のブランド「ayanoguchiaya」でも、猫のアイテムを作る予定です。生活にも仕事にも、猫が欠かせない存在ですね」
お話を伺ったのは……野口アヤさん、ベッチン&フラノ

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photograph:Akira Yamaguchi text:Mayumi Akagi
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