LIFESTYLE
:【素敵なおうち訪問:マンションリノベ】 新旧のアイテムをバランスよく取り入れた空間作り(浅田さん宅後編)
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:ヴィンテージ雑貨・アクセサリーショップの店主となる前から、ファッションやインテリアが好きで集めてきたという浅田さん。今回は、愛着のあるヴィンテージ品を長く大切にしながら、暮らしを快適にしてくれる新しいものも上手に取り入れた空間づくりのポイントを伺っていきます。
【素敵なおうち訪問:マンションリノベ】 新旧のアイテムをバランスよく取り入れた空間作り(浅田さん宅後編)
浅田さんのおうちDATA
オンラインを中心にヴィンテージ雑貨・アクセサリーのお店「SARTORIA LIFE」を10年以上営まれている浅田さん。リノベーションありきで探された敷地面積110平米の広々としたマンションでは、こだわりのインテリアと雑貨たちをたくさん置いて楽しんでいます。
・間取り:3LDK 110㎡
・世帯人数:三人暮らし
PROFILE
浅田さん(オンラインショップ店主:ヴィンテージ雑貨・アクセサリーのショップ)、ご主人、お子さん一人
収納やもの選び、ディスプレイも「余白」を意識して

ディスプレイも余白を持たせたレイアウトを意識
大切に集められたヴィンテージの家具がなじむ住まいをめざし、リビングを広くとるリノベーションを行った浅田さん。スペースが広くなった分ものを増やすのではなく、意識しているのは余白でした。
「夫婦で揃えた家具のひとつひとつを楽しめるように、ものを詰めていくのではなく、ゆとりを持たせて楽しむことを大事にしています」


「開放感や余白を大切に、自分の性格も踏まえて、こまごまとした生活用品や書類は表には出さずに収納しています。ダイニングテーブル横に置いている大きなチェストはベルギーの1950年代のもの。3枚の扉が白、黒、ウッドとそれぞれ違う色なのが洗練された印象を与えてくれます。ものもたくさん入るので機能面も充実しています」


「アクセサリーやお香などは外からの光も入る明るいスペースにまとめて飾っています。動物の小物はほっこりし過ぎないよう気をつけながら、蚤の市で少しずつ集めています。
洗練されたデザインの小物ばかりにするとシャープな空間になりすぎるので、ひとつあるだけでも印象を和らげてくれる動物のアイテムは欠かせません。一番新入りの羊は東京蚤の市で出合った子で、あまりにもかわいいので二つゲットしました」

廊下に飾られた銅版画
空間の印象を変えてくれるアートも、インテリア同様に余白を意識。空いているスペースに複数飾るのではなく、作品の魅力を際立たせるように意識しています。
「美術館のように廊下の突き当たりに飾っている絵は、フレームとセットで購入しましたがフレームを落として割ってしまったので違うヴィンテージフレームに入れています。
19世紀後半のフランスのもので教会のミサの様子と思われる銅版画が入っています。玄関からリビング方面を見たときに目に入るモノクロの絵は無機質だけどなぜか引き込まれてしまう作品です」
家具の色合いを揃える

グレージュの壁紙に合う色合いを選択
前に住んでいた住まいから、今回の住まいでは空間の色合いを変えたという浅田さん。家具は空間に合わせて、メインで使う色や素材を統一して選んでいます。
「以前の家は、白ベースだったのでもっと明るい色合いのものがベースになっていました。今回の住まいでは壁紙を少し薄めのグレージュにして引き締まった感じにしたため、それに合う色合いのものを選ぶようにしています」


「家具の色合いと素材は濃いウッドとアイアン系のものを中心にしています。小物はゴールドと黒に統一することで色が散らからないようにしました」
インテリアのアイアンの色合いに揃えるように、収納アイテムもブラックを選択。もの選びの際にも、色合いのルールに合うものがあるかが購入の判断基準になっているそう。


メインカラーの3色に対して、差し色として使われていたのがラグや植物。季節や気分によって入れ替えながら、お部屋の雰囲気も変えて楽しんでいます。
モノも時代もバランスよく取り入れる

ヴィンテージと新しいものの調和を目指したお部屋
ヴィンテージのインテリアに愛着は持ちつつも、住まいを考えるうえでは新しいものも取り入れてバランスを意識することが大切だと浅田さんは話します。
「家具もヴィンテージばかりだと、どうしても古めかしく、くすんだ印象になってしまいます。そのため、ファッションと同様に『High & low』『New & Old』を意識して新しいものや価格帯が安価なものも取り入れるようにしていますね」

お部屋の一角にある学習スペースはIKEAで揃えたもの
「コスト面では、デザインや色合いで空間にアクセントを加えてくれるIKEAのアイテムは一人がけのソファや娘の学習スペースで使っています。子どももまだ小学生で好きなものもこれから決まっていくと思うので、使いたいものが出てきたタイミングで一緒に選んでいけたらいいなと思っています」

吟味を重ねたヴィンテージ家具
逆に一点もののヴィンテージ家具は、一人で決めず必ず夫婦でお互いにプレゼンしたうえで購入するようにしているそう。
「ヴィンテージ家具は一期一会ですが、長く使いたいので運命の家具に出合うまでは何年もかけて夫婦でじっくりと吟味していきます。夫婦それぞれよいものが見つかったときは、どこで使うか、どうしてその家具がよいのかなどお互いに説明してOKが出たら購入するようにしていますね。
現在は絶賛、ダイニングの照明の買い替えを検討中です。アクセサリー制作やデスクワークには少し灯りが暗いので、明るくてデザインもいい照明を探しています」
きめすぎず、余白のある住まいを目指して

気になるところは日々細かく手を加えつつ、家族の成長に合わせて住まいも考えていきたいと話す浅田さん。
「住まいも私たちも歳を重ね、今まで興味のなかったモダンなインテリアにも興味が湧いてくるようになりました。
住まいづくりの起点となったソファも、これからの住まいを考えるうえでは違うものに変えてみても面白いかなと思い、少しずつ調べ始めています。ただインテリアのテイストが変わっても、隙のないキメキメなインテリアではなく、ラフで余白のある空間づくりは意識していきたいですね」
お部屋の使い方も、インテリアも、家族とともに変化を続けていきそうな浅田さんの住まい。嗜好や暮らし方を反映させながら、どんなお部屋が作られていくのか。これからも目が離せません。
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