LIFESTYLE
:【女子旅 ラオス】 世界遺産の街で過ごす、おすすめの服装と楽しい観光地巡り |エッセイスト柳沢小実さんのラオス旅行記 第2話
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:リンネルの創刊から誌面を一緒に盛り上げてくれている、エッセイストの柳沢小実さん。旅行がライフワークで、旅に関する著書も多い小実さんが、世界遺産の街ラオスのルアンパバーンに行ってきました。
今回は、三年連続で年末にゆっくり滞在しているというラオスでの、おすすめの服装やお気に入りの観光スポットを教えてもらいました。
ラオスの旅について綴ってくれるのは…
旅は自分の心に種を蒔くようなもの。経験したことは実体が残らないし、生活や価値観、人生にどう作用しているのかもはっきりとはわからない。でも、心のどこかを確実に伸ばし、支え、導いてくれています。
私の旅の四大目的は食、観光、文化体験、買物です。
そのため、これまでは都市部ばかりを旅の目的地にしていましたが、ここ数年でリゾート地ですごすのもしっくりくるように。広大な自然に囲まれて無邪気に遊んでいると、自分が抱えているものがちっぽけに感じて、心が軽くなります。情報量が多くなくて静かなのも影響したのか、おのずとデジタルデトックスもできていました。
リゾート地でのファッション
さて、リゾート地では、そこそこなレストランでもドレスコードが厳しくないため、都市部ですごすときよりもカジュアルな服装ですごしています。
ルアンパバーンは、12月の日中は半袖~長袖一枚がちょうどよく、バンコクのセレクトショップで買った服などを着ていました。
そして、夜に気温が下がったら、薄手のアウターをはおる。
主に徒歩や自転車が移動手段だったこともあって、小物類は斜めがけできるバッグとスニーカーがぴったりでした。
旅先で見つけたアイテムを身につけるのも楽しい
旅した国のブランドを開拓するのも醍醐味。デザインやカラーパレットも日本のものとはちょっと違います。
●シャツ:都会的でシックな「Copse」のDog Club Shirt。柄は刺繍です。
●キャップ:タイのバンド「KIKI」のグッズ
●バッグ:「NO pATTERN」。肩掛けも斜めがけもでき、旅の間便利に使っていました。
きれいめブラウスが一枚あると便利
今回は複数都市旅で、街のムードや気温もまちまち。そういうときは薄手の服を重ねて温度調節して、かさばらないバッグをいくつか持参して、コーディネートの雰囲気を変えています。
基本は街歩き用のカジュアルな服で、それに加えてきれいめなブラウスとバッグを1コーデ分だけ用意する、というのが定番のスタイルです。
ナチュラルにもおめかしにも着れるforte_forteのブラウス。ちょっといいレストランへ行く際は、夕方にホテルに戻ってシャワーを浴びて、小さい革バッグに替えてまた出かけます。
ルアンパパーンではだいたいこんなかんじの恰好ですごしていました。
何度でも立ち寄りたくなる観光名所の寺院
「ワット・シェントーン」へ
ルアンパバーンで最も印象的な観光名所のひとつは、「ワット・シェントーン」という寺院です。
1560年に建立された本堂は、ラオス随一と称えられるほど荘厳なたたずまい。伝統的な建築様式にのっとったもので、ひさしが地面近くまでせり出しているのが特徴。
背面外壁のモザイク「黄金の木」も必見です。
敷地内には何棟も建物があって、それぞれ細かな細工に目を奪われます。朝や夕方など時間帯によって大きく印象が変わるため、滞在中何度も通っていました。
寺院の外側には狛犬的な動物がいましたが、残念ながら日本のような授与品はありません。
この対の動物はほかの寺院や川へ下る階段の両側などあちこちで見られ、バリエーションが豊富で楽しめました。
早朝に行われる神秘的な儀式
托鉢を体験
まだ夜が明ける前の午前6時。人々が家から出てきて、小さな椅子に腰かけて僧侶を待ちます。
やがて、鮮やかなオレンジ色の袈裟をまとった僧侶たちが、修行のために列をなして歩いてくる。僧侶たちが持つ鉢に炊いたもち米などを入れてお布施をするのが、托鉢という宗教儀礼です。
きんと冷えた早朝の神秘的な体験。異文化に触れて、世界の広さを改めて感じました。
混雑を回避するには
ちなみにルアンパバーンは、2021年に中国・昆明からラオスの首都ビエンチャンまで高速鉄道が開通したこともあって、中国からの観光客が大量に押し寄せて、24年末は中国からの団体客でオーバーツーリズム気味。小さい街に団体客用のバンが100台くらい連なり、観光名所はどこも人でごった返していました。
托鉢も同じような状況で、メインストリートには観光客が托鉢に参加できるスペースが設けられていました。急激に観光客が増えたことで、こういった宗教儀礼に参加しやすくなったともいえますが、変わらぬものはなにひとつないのですね。
ルアンパバーンのみならず、オーバーツーリズム的なエリアを旅する際には、
①時間をズラす(有名な観光地は朝やランチタイムなどが狙いめ)
②行先をズラす(団体客が入れない小さい店は快適にすごせる)
この二つが鉄則です。ツアー客や一般的な観光客が行動する時間や場所はある程度似通っているので、それを外して混雑を回避しています。
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text & photo : Konomi Yanagisawa
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