北欧

アルヴァ・アアルトの自邸で北欧デザインの美学に触れる【kazumiさんと巡るフィンランド旅】 アルヴァ・アアルトの自邸で北欧デザインの美学に触れる【kazumiさんと巡るフィンランド旅】

フィンランド人にとって憧れというより家族のような存在

Alvar Aalto house
流暢な日本語を話すコーディネーターのハンナさん。アアルト邸のツアーで詳しく解説をしてくれます。ツアーは事前予約がおすすめ。

首都ヘルシンキを訪れたのは2回目という、kazumiさん。北欧のデザインに魅了され、家具や雑貨、食器を多く所持しており、この旅ではあらゆる時代の新しいデザインに触れたいと言います。

「特にアアルトの自邸はずっと訪れたかった場所。彼の作品が好きで、さらに深く知りたいと感じるようになりました」。

現在、見学者に開放されているアアルト邸では、彼の手掛けたデザインと共に、旅先で買ったアンティーク家具や、ふたりの妻が手掛けた棚、友人のル・コルビュジエの絵画などが当時のまま残されており、空間から彼の人物像へ想像がふくらみます。コーディネーターのハンナさんいわく

「フィンランド人にとってアアルトは憧れというより家族みたいな人。図書館や大学など、生活の場所に彼の設計があって。もう少しうちの大学のトイレが大きかったらよかったのに(笑)、なんて愛を込めていう人もいるんですよ」。

デザインが暮らしの中に当たり前にあるからこそ、距離が近いと感じられるという。

「ところどころに和の要素があるので、不思議と私たちとも近く感じますね。インテリアで参考にしたいと思うアイデアもありました」と、空間から新たな発見をもらうkazumiさん。この旅でさらに新しい価値観に出合います。

次のページアアルトの人物像を感じられる自邸内部の様子

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