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:【フィンランド旅 ヘルシンキおすすめスポット9選】 建築、アート、グルメに宿…何度訪れても魅力あふれる街をモデル・kazumiさんが巡りました
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:ヨーロッパの玄関口ともいわれ、各地への便が飛んでいるフィンランドのヘルシンキは、アクセス良好で何度訪れても魅力的! 今回は、モデルkazumiさんと一緒に旅をし、建築、アート、おいしいものにたっぷり満たされてきました。北欧へ行く予定がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
アアルト建築の空間を体感するスポット 3選
#01 AALTO UNIVERSITY アアルト大学

ニットジレ¥41,800、ドレス¥41,800/ともにブノン(ブノン)、その他/モデル私物
円形劇場のような赤レンガの講堂が印象的
2010年にアアルトの出身大学でもあるヘルシンキ工科大学と経済大学、芸術デザイン大学がアアルト大学として統合されました。ヘルシンキの隣町エスポーにあるオタニエミキャンパスには、シンボル的な建築の記念講堂や、図書館、学生寮などアアルト設計の建物がたくさんあります。キャンパス周辺の緑と調和する緑のブロンズと赤レンガの外壁が特徴的です。

アアルトの建築に多く見られる扇型の形状の講堂。内部は天井が高く階段状の天窓から自然光が取り込まれます。

壁のアアルトタイルや、曲線が美しい階段の手すりなどアアルトらしいデザインが至るところに。

丸い天窓からやわらかい光を落とし込み居心地のよさそうな図書館。
AALTO UNIVERSITY アアルト大学
Otakaari 24, 02150 Espoo, Finland
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
#02 STUDIO AALTO スタジオアアルト
多くの名作を生み出してきた、光が美しい白いアトリエ
アアルト自邸にあったアトリエが手狭になり、1955年に自邸から徒歩10分程のところに新設されたアアルトスタジオ。94年までアアルト設計事務所のオフィスとして使われ、今はアアルト財団の事務所となっています。1階部分はトイレやキッチン、食堂などの生活スペースがあり、2階には白い天井と壁、自然光が明るく照らすアトリエ空間が広がります。

カーディガン¥28,600/アデュー トリステス(アデュー トリステス)、シャツ¥48,400、スカート¥49,500/ともにマリメッコ(ルック ブティック事業部)
中庭に面してカーブを描く大きなガラス窓がある空間は、アアルトの仕事部屋。アアルトデザインの家具や照明が並びショールームのよう。

製図室には、一日中自然光が入るように、右手の北東と左手の南東に窓が配置されています。

古代ギリシャの野外劇場を思わせる中庭。

赤チェックのカーテンがかわいい、イタリアの大衆食堂「タヴェルナ」と名付けられたスタッフ用食堂。
STUDIO AALTO スタジオアアルト
Tiilimäki 20, 00330 Helsinki, Finland
営業時間はツアーによって異なるためHPを参照
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
#03 Dylan Marmoripiha ディラン マルモリピハ
アアルトデザインに囲まれてヘルシーなランチを
1955年にアアルトが設計したラウタ・タロ(鉄鋼会館)というビルの2階にあるビュッフェスタイルのレストラン。店名は「大理石の庭」という意味。吹き抜けの天井から自然光が降り注ぎ中庭のような空間。赤と黒のアルテックのテーブルや椅子がアクセントになっています。


壁にはアアルトタイルがあしらわれ、丸い天窓も特徴的。

種類豊富なサラダや豆のスープ、ビーガンのメインディッシュやデザートもあるビュッフェは€13.5。
Dylan Marmoripiha ディラン マルモリピハ
Keskuskatu 3 A, 00100 Helsinki, Finland
10:30~14:00
土、日休
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
フィンランドのモダンアートに触れる 2選
#01 Espoo Museum of Modern Art(EMMA)
エスポー近代美術感館
ヘルシンキ郊外にあるフィンランド最大の展示面積を誇る公立美術館。フィンランド作家を中心に、20世紀初頭以降の近現代アート作品を数多く展示しています。陶芸家ルート・ブリュックと夫のタピオ・ヴィルカラの5,000点以上にも及ぶコレクションも見どころ。

敷地内にある宇宙船のような建物は、建築家マッティ・スーロネンが1960年代に設計した仮設住宅「フトゥロ」。日本にも数点輸出されたそう。

キム・シモンソンの苔のような質感の少女の像。

ガラスデザイナー、マルック・サロの「ガゼボ」は内側に入れます。

オイバ・トイッカによる巨大な作品「ガラスの森」。
#02 Lokal ロカル
地元アーティストのキュレーションショップ

フォトグラファーのカティヤさんがフィンランドのアート、デザイン、クラフトを紹介する場を作ろうと、2011年にオープンしたギャラリー兼ショップ。現代アーティストの作品や手仕事のアイテムを展示、販売しています。ギャラリースペースでは5~6週間毎に企画展が開催されます。

今年新しくできた店内奥の小さな展示スペースでは、この取材のコーディネートもしてくれた島塚絵里さんの展示が開催中でした。

フィンランドの作家のカップ、プレート各€48~。ガラスのスプーン各€22。ティータオル€28。
Lokal ロカル
Annankatu 9,00120 Helsinki, Finland
13:00~18:00(火~金)12:00~16:00(土)
日、月休
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
伝統的な味と進化したローカルフード 3選
#01 Konditoria Hopia コンディトリア ホピア
フィンランド東部のカレリア地方発祥の国民食であるライ麦の生地にミルク粥を包んだパン、カルヤラン・ピーラッカ(カレリアパイ)が看板メニューの小さなカフェ。店内奥にあるキッチンで作られる、自家製パンやスウィーツが人気で、地元客でいつもにぎわっています。
カレリアパイがおいしいベーカリーカフェ

米、大麦のお粥を包んだカレリアパイ各€1.5、ブルーベリーデニッシュ€3.5、コーヒー€3。

職人さんがカレリアパイをすべて手作業で作る様子を見せてくれました。1日に約180個も作っているそう。

屋根がかわいいテラス席では素敵なマダムが朝のコーヒーを楽しんでいました。
Konditoria Hopia コンディトリア ホピア
Pohjoinen Hesperiankatu 9, 00260 Helsinki, Finland
8:00~17:00 土、日休
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
#02 Seahorse シーホース
クラシック映画の雰囲気で味わう正統派フィンランド料理

1934年の創業当時から変わらず、味もボリュームも満足の伝統料理を提供している老舗レストラン。店名にもなっているタツノオトシゴの壁画が目を引く、レトロな内装が素敵です。フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキの映画のロケ地となったこともあるそう。

ムイックと呼ばれる小さい魚モトコクチマスのフライのマッシュポテト添え€23。フィンランドの定番クリームサーモンスープ€16。クランベリーとローズマリーが入った「ナプエ」ジンのカクテル€15.5。
#03 305
おなじみの素材を新しい解釈で提供する
ヘルシンキのミシュラン星付きのレストラン「グロン」にいたシェフが独立して昨年オープン。国内外の食通たちに注目されて、早くも今年ビブグルマンに選ばれるという快挙。地元産の食材にこだわり、家庭で親しまれるフィンランド料理を斬新な味に変身させます。

「PUFFET」というクッキーサンドアイスにインスピレーションを得たデザート。ミントアイスにラズベリーがアクセントに。

フィンランドの食卓によく出るグリーンピースを牛骨髄のソースで和え、ラベージというハーブを載せたタルト。

キッチンが真近に見えるカウンター席がおすすめ。
305
Toinen linja 3, 00530 Helsinki, Finland
17:00~23:00(火~木)、16:00~23:00(金、土) 日、月休
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
フィンランド旅をもっと素敵にするホテルステイ
Hobo Hotel Helsinki ホーボー ホテル ヘルシンキ
スウェーデンのストックホルムにあるデザインホテルの2号店が、ヘルシンキに今年4月にオープン。地元のコミュニティとのつながりを大切にしており、1階のカジュアルなバーとイベントスペースでは、ライブやパーティ、ポップアップストアなどさまざまな催しが毎日のように行われています。

ブロックチェックの床や植 物を模したライトなどポップなインテリアのロビー。



デザイン性が高くスタイリッシュな客室。マリメッコのチェックのカーテンやフリッツハンセンのソファ、「&Tradition」のランプなど北欧家具も。

朝食ビュッフェにはフィンランドの甘い黒パンやルバーブのデニッシュなどペイストリーも充実。

おしゃれなコワーキングスペースもありました。
こちらもチェック!
model:kazumi photograph:Miho Kakuta styling:Sanami Okamoto coordination:Eri Shimatsuka cooperation:Visit Finland, Tourism Section
リンネル2024年12月号より
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※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります
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