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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

山口市のお寺の敷地から生まれる「水ノ上窯」のシンプルで温かな陶磁器を求めて 山口市のお寺の敷地から生まれる「水ノ上窯」のシンプルで温かな陶磁器を求めて

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山口県にある毛利元就の菩提寺「洞春寺」に、素敵な器をつくる窯元があると聞いて、器好きのリンネルスタッフが早速訪問しました。ノスタルジックな境内を通った先に待っていたのは、ほっこりする器が並ぶギャラリー。陶芸家の舛井岳二さんが穏やかな笑顔で迎えてくれました。

目次
山口市のお寺の敷地から生まれる「水ノ上窯」のシンプルな陶磁器を求めて
  1. お寺の境内にひっそり佇むギャラリー兼工房
  2. 普段の暮らしで使いやすい器たち
  3. シンプルながらもスタイリッシュな器たち

お寺の境内にひっそり佇むギャラリー兼工房

本州最西端の山口県は、温暖な気候と歴史や文化に恵まれた豊かなエリア。瀬戸内海と日本海のどちらにも面して、一つの県でさまざまな景色を堪能できます。

ここには萩の窯元で12年間の修行を重ねて独立した、山口市出身の陶芸家・舛井岳二さんの窯元「水ノ上窯」があります。

毛利元就の菩提寺「洞春寺」の敷地内にあった納屋を改装して開いたという工房は、室内で作陶しながらも常に豊かな自然を感じられる場所。

普段の暮らしで使いやすい器たち

舛井さんが目指すのは、日常の延長で肩肘はらずに使える食器たち。「そのときの自分の気持ちに従って、素直に表現していきたい」と話します。

萩市や下関市の土を使い、電動ろくろで成形していくという舛井さんの器。この辺りの土地は鉄分を含み、やや赤みがあるとのこと。

シンプルながらもスタイリッシュな器たち

訪問した日は、ちょうど「水ノ上窯」で最も人気のある、取手付きのカップを制作していました。

装飾をできる限り控え、シンプルに徹したデザインは、どんなインテリアにもなじんでくれます。

美しいフォルムと流線美が備わった器は、さまざまなテイストの料理と相性がよく、素材を引き立たせてくれます。

天然の素材を使って制作された作品は、日常の食卓を楽しく彩る器たち。

工房は見学が自由なので、買い物がてら舛井さんとあれこれ器談義するのも楽しい。

最後に、桝井さんにものづくりについて伺うと「自分にとって感動するのは、新しいものに触れたときですが、それは培ってきた技術から偶然にもはみ出たときに起こりやすい。そのため、扱う素材と道具と自分の組み合わせで、どんな新しいものができるのかどんどん試していきたい」と話します。

水ノ上窯(みずのうえがま)
山口県庁の隣、洞春寺の境内
山口県山口市水の上町5-27
TEL 090-4659-4378
https://www.instagram.com/mizunouegama/


photograph:Keiko Ichihara text:Tokiko Nitta
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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