HEALTH

【女性ホルモンの基礎知識】そもそも女性ホルモンって何? 自分で増やせる? 理解を深めて備えよう! 【女性ホルモンの基礎知識】そもそも女性ホルモンって何? 自分で増やせる? 理解を深めて備えよう!

女性のライフステージとエストロゲンの変化

年齢に合わせて大きく変動するエストロゲン。それぞれのステージで起こり得るリスクを把握することで、余裕を持って備えられます。

生まれてから老年期までの女性のライフステージとエストロゲンの変化

思春期

月経が始まる
初経の平均年齢は約12歳


月経がはじまり、エストロゲンの分泌も盛んになります。
この時期はまだホルモン分泌が不安定で多くの女性が月経不順なので、15歳くらいまでは経血量や周期が多少乱れてもさほど心配する必要はありません。
ただし思春期は自分の体のことが気になる時期。過度なダイエットが原因で女性ホルモンが分泌されなくなり、月経が止まってしまうというケースも。
また100人に一人と言われる早発卵巣不全など、見落としたくない病気が隠れていることもあるので、3か月を目安に受診することをお勧めします。

成熟期

妊娠・出産・産後ケア
子宮筋腫など女性特有の疾患、女性特有のがんのリスク
第一子出産年齢の平均は31歳(令和5年)


20代からは月経も安定しますが、同時に子宮筋腫や卵巣嚢腫などの疾患や不妊症になりやすい時期でもあります。病気の早期発見のためにも、月経の痛みなどは我慢しすぎず、少しでも困ったことがあれば受診しましょう。
また性交渉が盛んになることから、子宮頸がんのリスクが高まります。性交渉を始める年齢が早まっていることもあり、最近では20代後半でがんが発症するケースも。性交渉を始めたら定期的ながん検診をしましょう。

更年期

更年期や更年期障害
閉経の平均は50.5歳


最後の月経があった年の、前後5 年を合わせた10年間を、更年期と呼びます。
閉経には個人差があり、徐々に月経がなくなる人もいれば急にパタッとなくなる人も。女性の健康や活力に寄与している女性ホルモンがなくなることで、ホットフラッシュやめまい、うつなど、心や体にさまざまな不調が起こりやすくなります。
また膣粘膜のうるおいがなくなり、痛みやかゆみ、尿もれ、性交痛などの膣トラブルで受診するケースも見受けられます。

老年期

血管・骨のトラブルや病気

脂質代謝や骨密度によい影響を与えるエストロゲンがなくなることで、骨粗しょう症や動脈硬化、高血圧、脳血管疾患などが起こりやすくなります。代謝が落ちるため、糖尿病になることも。閉経前は低かった女性の心筋梗塞や脳梗塞のリスクは、閉経後は男性と同等にまで増加します。それほど女性の体は、エストロゲンに守られているのです。


こちらもチェック!

photograph:Mari Yoshioka illustration:Kayo Yamaguchi text:Nahoko Morimoto

リンネル2025年4月号
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

Related Article
おすすめ記事

リンネル最新号&付録

  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号

2025年6月号

買うべき理由のある春服

付録
紀ノ国屋
刺しゅうロゴがおしゃれ
大容量おでかけショッピングトート

特別価格:1,480円(税込) / 表紙:奈緒 /
2025年4月18日(金)発売 ※一部の地域では発売日が異なります

VIEW MORE