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【更年期対策】 30代後半~50代までの月経や体の変化をチェックして、更年期を迎える前に心づもりを。 【更年期対策】 30代後半~50代までの月経や体の変化をチェックして、更年期を迎える前に心づもりを。

リンネル編集部
更年期にまつわる正しい知識

女性なら誰もが迎える“更年期”。症状の重さ、軽さは人それぞれですが、どうやら生活習慣がカギを握っているそう。今、更年期を迎えつつある人はもちろん、まだ時間的に余裕がある人に向けて正しい知識を産婦人科専門医・医学博士の高尾美穂先生にお話を伺いました。年代別の対策や傾向を知って備えておきましょう。

目次
  1. 教えてくれたのは…産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生
  2. 30代のがんばりすぎが更年期症状を重くすることも
  3. 30~50代の女性ホルモンの変化
  4. 今知っておきたい「更年期」にまつわる正しい知識4選

教えてくれたのは…

産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生
産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生
イーク表参道の副院長。日本スポーツ協会公認スポーツドクターでもあり、ヨガ指導者としても活動。婦人科の診療を通してさまざまな世代の女性の健康をサポートし、ライフステージに沿った治療法を提案している。

30代のがんばりすぎが更年期症状を重くすることも

「更年期を迎える前に今からしておきたいことは、生活習慣を整えることです」と話すのは、産婦人科医としてさまざまな女性の悩みをサポートしている高尾美穂先生。

  • 「イライラやうつ、めまいなどの更年期症状は、女性ホルモンの乱れによって、自律神経のコントロールがうまくできなくなることが原因です。それと似た不調を更年期より前から感じる女性が増えていらっしゃいますが、それは更年期症状ではなく、ストレスによる自律神経の乱れからくるものです。30〜40代はまだ体力もあり、無理もできてしまう年代。しかし実際は、子育てに追われながら仕事で責任のあるポジションにつくなど、忙しくて睡眠時間も足りず、多くのストレスを抱えている年代でもあります。そういったストレスから自律神経が乱れ、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです」

    産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生

    なかでもPMS(月経前症候群)の辛さに悩む女性が多いと言います。

    • 「PMSは生活習慣が大きく影響しています。生活習慣が不規則だとPMSもひどくなりやすいので、生活習慣を見直し、自律神経を整えることが大切です。まずは3食バランスのよい食事をとること。そして適度な運動習慣をもつこと。ウォーキングやヨガなどの適度な運動は、血行を促し、ストレスを軽減する効果もあります。規則正しい睡眠習慣をもつことも重要。忙しいとつい睡眠時間を削ってしまいがちですが、睡眠不足は体調面だけでなくメンタルにも悪影響を及ぼします。更年期ではないのに生理前や更年期前の年代でイライラしたり怒りっぽくなったりする人は、睡眠時間を確保するだけでもかなり改善するはず。生活習慣を整えておくことで、更年期をスムーズに迎えることができ、不快な症状も軽減されます」

      産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生

      さらにクリニックで女性と接するなかで、「女性はあまりにもがんばり屋さんが多い」と高尾先生。

      • 「家族のために、親のためになど、自分以外の人の役に立ちたいと思うまじめで一生懸命な女性がとても多いです。そういった自己犠牲型の人は無理をしやすく、更年期の不調が重くなる傾向があります。がんばりすぎず、『がまんしない自分』でいることも大切です」

        産婦人科専門医・医学博士 高尾美穂先生

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