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【素敵なおうち訪問】ブランディング・ディレクター福田春美さんの空間づくりともの選びのルール 【素敵なおうち訪問】ブランディング・ディレクター福田春美さんの空間づくりともの選びのルール

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「雑誌で見たままをマネしなくても、自分の『好き』を信じてそれを積み重ねると、自分らしい部屋ができるはず」と語る、ブランディング・ディレクター福田春美さん。好きなものがぎゅっと詰まったおうちを訪問し、空間づくりともの選びのルールをお聞きしました。

目次
【素敵なおうち訪問】ブランディング・ディレクター福田春美さんの空間づくりともの選びのルール
  1. 福田春美さん profile
  2. 〈ルール1〉
    効率や動線を重視してたどり着く出しっぱなしの空間と道具
  3. 〈ルール2〉作家さんの作品から拾った石まで“目心地”のよさが決め手のもの選び

福田春美さん profile

福田春美 ブランディング ディレクター
1968年、札幌市出身。代官山「WR」の立ち上げなどファッション業界の一線を渡り歩き、渡仏。帰国後はライフスタイル分野にシフトし、「a day」などをはじめプロダクト、ストア、ホテルなどのブランディングを幅広く手がける。

〈ルール1〉
効率や動線を重視してたどり着く出しっぱなしの空間と道具

プエブコのまな板や松野屋で見つけたマッコリカップが吊るされたシンク上。「マッコリカップは鍋にお湯を差したり、シンクの隅を流すのに使ったり」。棚にはアメツチの調味料入れをはじめとする作家ものも所狭しと並びます。

「3歩以上歩かなくても済むように(笑)」と、使う順番や頻度でまとめられたキッチンは使い勝手が抜群。「友だちが来たときも勝手に道具や皿を使ってもらえるよう、わかりやすく置いています。ザルを吊るすのも洗ったらそのまま乾かすから」道具選びも合理性が大切で、「作家さんのものももちろん好きですが、100均のキッチングッズもあります。ものはたくさんあるけど、捨てません」

鍋は地方の骨董屋で1000円。「地方の金物屋さんや骨董屋さんは宝の山です」。料理前にポットを取り出して、使いかけの菜箸やお玉などを入れておくそう。

100均やコストコも上手に取り入れる

「100均のキッチングッズは、バットなどシンプルでちょうどいいものが多いので、チェックしています。コストコのラップもリピート買い。指先でスライドするだけでカットできるので、小さいものも無駄なく包めます」めったに捨てないからこそ、買った理由がどれも明確です。

〈ルール2〉
作家さんの作品から拾った石まで“目心地”のよさが決め手のもの選び

「いい茶葉は何回も楽しめるもの。 3、4 回飲んだあと、炭酸水に一晩つけてまた味わいます」。見た目も涼しく、食事中のお茶としてもぴったり。

「大切にしているのは合理性、そしてもちろん、使っていてうれしくなるもの。そういうものを“目心地”がよいもの、と呼んでいます。今は丸みを帯びてオーガニックな形をしたものが好き」

おのずと作家さんの作品は多いけれど、地方の金物屋さんで見つけたものや譲り受けたもの、そして最近は“拾ったもの”も。「河原や森に行くと茶友だちと地面ばかり見ています(笑)。流木や石を茶針と茶針置きなど、道具に使うんですよ」。ものは捨てないという福田さんがパリから持ち帰ったもの、新進気鋭の作家から苦心して手に入れた壺など、あらゆるものの渾然一体具合が、福田さんらしさの秘訣です。

自由なしつらえを楽しめる中国茶に夢中

リビングはコロナ禍の間に「福春庵」に変貌しました。「仕事の合間にここで一息つけるのはありがたかったですね」
中国茶の先生から譲り受けたガラスの耐熱ピッチャー、モロッコのトレイ、そして茶針と茶針置きにしている石は拾ったもの。萩の作家さんの菓子皿が主役。おしぼりはキッチンペーパーを濡らして折りたたんでおもてなしに。その他にも、安藤雅信さんの茶杯など宝物がたくさん。

気鋭の作家さんアイテムや、 自分で色を塗ったライトも

浜名一憲さんの壺をはじめ、「宝物」がここにもぎゅっと集まった窓辺。「浜名さんにしても、ファッションをやっていた人がクラフトに目覚めていますよね」

右端にあるライトは「引っ越してきたときにすぐに明かりがほしくて、ネットで1500円で買いました。お部屋になじむように自分で白く塗って、10年現役です」

コアなファンがいる木彫り熊は、お宝から500円のお土産まで

「最近仲間たちの間でも熱いのが木彫り熊。ある木彫り熊の展示には2000人が押し寄せたり、新たな作家も現れ、今やアートピースとしての価値は高まり続けています。熊のことなら2時間語れます(笑)」

高価な木彫りの他に、北海道の土産物店で見つけた数百円の熊も冷蔵庫に。熊愛あふれるチャーミングな空間。

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photograph:Keiko Ichihara text:Miho Arima web edit:Riho Abe
リンネル2023年6月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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