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:北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話Vol.3 「ブルーベリーパイ」
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リンネル本誌で連載中の北欧のお菓子のお話。定番のレシピや一度は訪れてみたいストックホルムにある素敵なカフェの情報を、スウェーデンのイラストレーター、ティナ・バックマンさんのイラストとともにお届けします。今回は8月のお菓子、ブルーベリーパイのお話。
北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話Vol.3「ブルーベリーパイ」
Vol.3 ブルーベリーパイ

ブルーベリーパイにまつわる
ティナさんの思い出

北欧でのブルーベリーというと、森で摘んだかごいっぱいのブルーベリーを連想しますが、ティナさんにとっては、子どもの頃に、おばあちゃんの夏のコテージで毎日食べた朝食のブルーベリーです。
森を切り開いて建てたコテージには、家の前のガーデンにブルーベリーがあたり一面に茂っていました。朝起きると、それぞれが好きなだけブルーベリーを摘んでボウルに入れ、ヨーグルトや牛乳をかけて新鮮な夏の味を楽しみました。フィンランド出身のおばあちゃんの家の食器棚にはフィンランド製の素敵な食器が並んでいました。
【定番のレシピ】
ブルーベリー・クランブルパイ
季節のブルーベリーやラズベリー、ルバーブのクランブルパイはスウェーデンの定番。
※スウェーデンの計量カップは1デシリットルが一般的



●材料
◎ブルーベリーフィリング
・ブルーベリー…1リットル
・砂糖…1デシリットル
・小麦粉…大さじ2
◎パイ生地(クランブル生地/ Smuldeg)
・バター…100g
・砂糖…1/2デシリットル
・小麦粉…2デシリットル
●作り方
1. オーブンを200℃に温める
2. ブルーベリーを洗い、フィリング用の砂糖と小麦粉と混ぜる
3. バターをやわらかくし、生地用の砂糖と小麦粉と混ぜて、ポロポロした生地を作る
4. パイ型の下にブルーベリーのフィリングを入れ、その上にクランブル生地を乗せる
5. オーブンで15~20分焼く
通常は、バニラソースを添えていただきます。スウェーデンには市販のバニラソース/Vaniljsasがあります。
寒い日は体が温まる
ブルーベリースープ

採れたての新鮮なブルーベリーを使ったブルーベリーパイは、初秋の季節の味の代表ですが、スウェーデンには、ブルーベリースープという飲み物もあります。ジュースと同じようなパッケージに入っているものと、粉状になっていて水を加えて温めて飲むものがあります。
基本的に温めて飲むもので、風邪をひいたときや寒い日など、体を温めたいときや、食欲がないときに飲むことが多いです。ドロッとしていて少し甘みがあり、日本でいうと甘酒のような存在でしょうか。冬に大きなクロスカントリー大会があり、そのときに参加者たちに温かいブルーベリースープがふるまわれます。
夏でも寒い日には温かいブルーベリースープを飲みます。採れたてのブルーベリーに少なめのお砂糖と片栗粉を加えれば、自家製ブルーベリースープのできあがりです。
ティナさんおすすめのストックホルムのカフェ

ストックホルム市内のオアシス、ロングホルメン島にあるガーデンカフェ。メーラレン湖のほとりにあり、湖水浴を楽しんだ人たちがフィーカに来ることも。18世紀から続くガーデンでは季節の花や野菜が育てられ、採れたてのベリーや野菜が使われたメニューを提供。お天気のいい日はなんといってもガーデンを眺めながらいただくフィーカが最高に幸せ!

メーラレン湖のほとりにあるカフェ。

取材&photos:ブルセリド由香
イラストを描いたのは……

ティナ・バックマン
text :Yuka Bruselid text&edit:Sachiko Imaizumi web edit:Masako Serizawa
リンネル2022年10月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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