北欧

北欧好き5人が推薦! 北欧のおすすめ絵本や小説【私が好きな北欧の本】 北欧好き5人が推薦! 北欧のおすすめ絵本や小説【私が好きな北欧の本】

北欧は絵本や児童文学の宝庫。近年は重厚なミステリーにも注目が集まっているようです。今回、北欧をよく知る5名が好きな北欧の本を教えてくださいました。

目次
北欧好き5人が推薦! 北欧のおすすめ絵本や小説【私が好きな北欧の本】
  1. ノルウェー語講師・翻訳・講演会講師の青木順子さん
  2. ライター・エッセイストの桒原さやかさん
  3. 北欧好きイラストレーターのナシエさん
  4. 北欧旅行フィンツアー企画広報マネージャーの星まみさん
  5. ライターの森 百合子さん

ノルウェー語講師・翻訳・講演会講師の青木順子さんが
好きな北欧絵本

ノルウェー語講師・翻訳・講演会講師青木順子
[PROFILE]
ノルウェーの大学に留学後、コミュニティサイト「ノルウェー夢ネット」(https://www.norway-yumene t.com/)を立ち上げる。ノルウェー語の語学書や翻訳に携わる。

トーリル・コーヴェの絵本

「『うちってやっぱりなんかへん?』(トーリル・コーヴェ著、青木順子訳、偕成社刊)は、60年代のノルウェーが舞台。個性的な親を持つ女の子が、マリメッコの服などおしゃれすぎるスタイルではなく“普通の暮らし”にあこがれる姿をユーモラスに描いています。同じ作者の『わたしの糸』は、空から降りてきた一本の糸から始まる出会いがモチーフ。愛と自立を静謐に描いた絵本で、人生の門出に贈りたくなります」


ライター・エッセイストの桒原さやかさんが
好きな北欧絵本

ライター・エッセイスト桒原さやかさん
[PROFILE]
「IKEA」や「北欧、暮らしの道具店」に勤務後、ノルウェーに1年半ほど移住。現在は長野県で、夫と2人の子どもと暮らす。著書『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)。

『ロッタちゃんとじてんしゃ』

「『ロッタちゃんとじてんしゃ』(アストリッド・リンドグレーン作、ヴィークランド絵、山室静訳、偕成社刊)は、自信たっぷりのロッタちゃんが、自転車をめぐって悪戦苦闘する話。スウェーデンの家のインテリアもかわいく、絵も見飽きません」

『KARIUS og BAKTUS』

『KARIUS og BAKTUS』(トルビョルン・エグナー著)は、ノルウェーの子どもはみな知っている絵本で、子どもの口の中に、2人の小人が家を造るというお話です」


北欧好きイラストレーターのナシエさんが
好きな北欧絵本

北欧好きイラストレーター ナシエ
[PROFILE]
北欧に関する著書コミックエッセイを4冊出版。最新刊に『子どもと旅する北欧フィンランド』(主婦の友社)がある。北欧の魅力を広めるため、トークショーやワークショップなどを実施。

『パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー』

『パパと怒り鬼ー話してごらん、だれかにー』(グロー・ダーレ作、スヴァイン・ニーフース絵、大島かおり・青木順子共訳、ひさかたチャイルド刊)は、家庭内暴力を子どもの目線から描いたノルウェーの絵本。シビアな内容をファンタジックな絵で表現しています」

『サンタクロースと小人たち』

「フィンランドの書店には必ず並ぶ『サンタクロースと小人たち』(マウリ・クンナス著、稲垣美晴訳、偕成社刊)もおすすめ」


北欧旅行フィンツアー企画広報マネージャーの星まみさんが
好きな北欧の本

北欧旅行フィンツアー 企画広報マネージャー星まみ
[PROFILE]
2019年、北欧旅行フィンツアーに入社。旅行予約や添乗業務、冬季駐在を担当。オンライン配信「フィン! LIVEツアーチャンネル」を開設。

『サンタクロースの冬やすみ』

「『サンタクロースの冬やすみ』(マウリ・クンナス著、稲垣美晴訳、偕成社刊)は、クリスマスまでのサンタの日々を描いたフィンランドの絵本。ヒンメリ(藁のモビール)や、ジンジャークッキーなどが細かく描かれています」

『マンガ サ旅』

「『マンガ サ旅』(タナカカツキ著)は、サウナ大使のタナカさんと北欧旅行フィンツアーが企画した旅の内容がマンガに。フィンランドの魅力がいっぱいです」


ライターの森 百合子さんが
好きな北欧の本

ライター森百合子
[PROFILE]
北欧5か国で取材を重ね、著書に『3日でまわる北欧』(トゥーヴァージンズ)『北欧ゆるとりっぷ』(主婦の友社)など。北欧の旅やカルチャーを綴るzineも制作中。Instagram:@allgodschillun

絵本&ミステリー小説

「子どもの頃から好きだった『あおい目のこねこ』(エゴン・マチーセン著)は、いじわるをされてもへこたれない子猫のお話。同じ作者の『さるのオズワルド』(松岡亨子訳、こぐま社刊)も民主主義の根幹を表すような物語です。『1793』(ニクラス・ナット・オ・ダーグ著、小学館刊)は、スウェーデンの歴史ものミステリー。北欧ミステリーの王道『ミレニアム』や『特捜部Q』もおすすめ」

illustration:Romi Watanabe text:Ema Tanaka
リンネル2022年12月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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