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:落ち込んだ人に、どう声をかけるべき? 対人のプロに聞く大人の気づかい方
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落ち込んでいる人を励ましたいけれど、どんな言葉をかけたらいいかわからない。そんなふうに悩んでしまったことはありませんか? 対人関係療法の第一人者・精神科医の水島広子先生と、吉祥寺のカフェ「暮らしとたべごと ふたつの木」で代表を務める林 愛さんに、相手を気づかいながら励ます方法を教えていただきました。
落ち込んだ人に、どう声をかけるべき? 対人のプロに聞く大人の気づかい方
お話を伺ったのは…

対人関係療法の第一人者・精神科医の水島広子先生に聞く、
落ち込んだ人へできる気づかい
「沈黙の時間も共有のカタチ。言葉がいらない気づかいです」
「失敗して落ち込んだとき、周囲が自分を見放したように感じることってありますよね。そんなとき、温かい言葉をかけてもらえると随分心がラクになるものです。でも、そのひとことが意外と難しい。上から目線になっていないか、相手の領域に入り込んでいないか。心配しすぎて、結局見て見ぬふりをする人が多いもの。そんなときは、お茶を淹れてあげたり、甘いものを渡したり、言葉がなくても“私はあなたの味方です”という思いを伝えましょう。たとえ沈黙になっても、互いに同じ時間を共有しているのだから何も問題ありません。沈黙が苦しくなるのは、自分がそれを苦しいと思っているから。沈黙を楽しめると相手にも安心材料として伝わりますよ」
カフェ代表・林 愛さんに聞いた、落ち込んでいる人の励まし方

林 愛さん PROFILE
<林さんが励ますとき 1>まず相手の話を聞くことからスタート

「人とつき合うには、何より自分自身が無理をしないことが大切です。自分の心身を整え、人と一緒にいても、自分がどう感じるかを重視しています。例えば、落ち込んだ友人を励ますときは、まずは話をしっかり聞くこと。とことん落ち込むこともたまには許してあげたらいいと思うので。そして、次の行動を決められるように、相手に寄り添う姿勢を心がけています」
<林さんが励ますとき 2>相手と自分の考えは違うことを前提に

「誰かの言葉や態度で傷ついたときは、相手がどうかではなく、自分自身がどう感じて、なぜそう感じたのかを納得できるように、自分自身と向き合う時間を持ちます。友人を励ますときでも、相手との距離感を大切にします。相手と自分の考えは違うという前提でいると、互いを尊重してつき合えますから。自分の心地いい距離感、そして素直でいることを大切に」
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edit & text: Tokiko Nitta illustration:Ayumi Itakura web edit:Riho Abe
リンネル2019年11月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
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