あなたの頭痛の原因はどれ？ 肩、目、歯、3つの症状チェックとセルフケア法 あなたの頭痛の原因はどれ？ 肩、目、歯、3つの症状チェックとセルフケア法

なぜかわからないけれど、ふいにズキズキと頭が痛くなる。長時間のデスクワークで肩がこったり、目が疲れたり、そんな疲れが招く血行不良が原因かもしれません。症状別のセルフケア方法を、麻布ミューズクリニックの玉田真由美先生に教えていただきました。

＜頭痛の原因とセルフケア #01＞
肩こりからくる頭痛

頭痛持ちの人に多くみられるのが「肩こり」。毎日、肩甲骨を動かしてケアを。背部にある大きな僧帽筋（そうほうきん）をほぐすことで巡りがよくなり温まります。

肩甲骨まわりのエクササイズを

両手をそれぞれ肩に置いて、そのままの姿勢でぐるぐると前に10回、後ろに10回肩をまわします。肩甲骨が動いているか意識して。

背中を壁につけ（寝て背中を床につけてもOK）、手を壁（床）に沿うように上へまっすぐ伸ばし、壁につけたままひじをまげながらおろします。朝晩 10 回ずつ。

＜頭痛の原因とセルフケア #02＞
歯の食いしばりからくる頭痛

意外な原因が「歯の食いしばり」。まずは食いしばっていることを自覚することが大切です。気づいたときに食いしばっていないかチェックをしましょう。

意外と気づいていない人が多い！
歯の食いしばりセルフチェック

寝ているときに歯ぎしりをしていたり、耳の下・頰骨を押して痛ければ歯を食いしばっているかも。

気づいたら口を開けて食いしばりをゆるめる

昼間の対策としては、仕事など何かに夢中になっているときに食いしばっていないか意識してみましょう。食いしばっていたら口を開けてゆるめる癖づけを。

「ア・イーン体操」

志村けんさんの「アイーン」を真似た口の体操です。「ア」で口を開け、「イーン」で受け口にし、下顎を左右に痛くない程度に動かし元に戻します。

＜頭痛の原因とセルフケア #03＞
目の疲れからくる頭痛

目の疲れも頭痛を引き起こします。長時間パソコンを使用するときはブルーライトカットのメガネを使ったり、部屋の光の調整を行うなど目をいたわって。

近く→遠くを見る目のエクササイズ

目を長時間使う場合、休憩を設けて行いましょう。腕を伸ばして立てた親指を10秒見たあと、遠くの景色を 10秒見ます。これを数回くり返します。

目の疲れに効くツボを押す

左右の眉がしらの骨の内側にあるくぼみが「攅竹（さんちく）」、左右の目頭にあるくぼみが「晴明（せいめい）」。目の疲れや乾きを感じたらぐっとゆっくり押して刺激を。

頭痛を鎮痛剤でごまかさない
こんな症状が出たら、病院受診を

自己判断で鎮痛剤を使いすぎると、かえって頭痛の頻度や症状の持続時間が増えることも。適切な量や使う頻度を今一度見直しましょう。

また、吐き気を伴う頭痛や前駆症状（目の前で光がチカチカするなど）のあるような頭痛、鎮痛剤がどんどん増えている頭痛、これまでに経験したことのないような痛みの場合は病院で診てもらいましょう。

教えてくれた
麻布ミューズクリニック 玉田真由美先生 profile

女性のための漢方保険診療を行うクリニックの院長。内科診療に従事したのち、自身の体調不良を改善したきっかけとなった漢方を学び、2016年より現職。

Illustration：Rumi Nishigori　text：Nao Yoshida　web edit：Riho Abe
リンネル2018年11月号より
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