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:口下手でも、シャイでも、雑談上手になれますか? 雑談力アップのコツ11個をコミュニケーションの達人・齋藤孝先生に聞いた
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人と対面で会う機会も増え、改めて気づく雑談の難しさ。そこで、コミュニケーション論などを専門とし、多くの著書を執筆している齋藤孝先生に、日常で実践しやすい、雑談力がアップするコツを教えていただきました。日々実践することで雑談力が上がり、コミュニケーションをスムーズにしてくれます。
口下手でも、シャイでも、雑談上手になれますか? 雑談力アップのコツ11個をコミュニケーションの達人・齋藤孝先生に聞いた
お話を伺ったのは……明治大学教授 齋藤孝先生

すぐにマネしたい、雑談力アップのコツ11選
雑談を上手に続けるためのヒントをいくつかご紹介。明日からひとつだけでも取り入れて、その変化を実感してみて。
【TRICK 01】
雑談は連想ゲームだと思ってみよう!
「〇〇といえば、▲▲ですよね」というように、登場した言葉から連想して思い浮かんだワードで会話を繋げていくと、雑談は次から次へと展開されていきます。最終的に「なんの話をしていたんだろう?」と感じたのなら大成功。それはいい雑談ができた証拠です。
【TRICK 02】
人それぞれの偏愛MAPを頭に入れておこう
顔を合わせる機会が多い人との雑談は、「この人とはあの話をすると会話が弾む」という相手限定の鉄板ネタを覚えておくのがおすすめ。細かなことまで記憶する必要はなく、際立ったひとつのジャンルを頭の隅に入れておくことで、なごやかな雑談時間が生まれます。

【TRICK 03】
会話のバランスは相手8: 自分2をめざす
雑談をするうえで相手に話してもらうというスタンスはとても大切。話好きの人との会話ならベストバランスは相手8:自分2。雑談をリードしたい場合は自分の発言を増やすなど、シチュエーション次第で比率の調整は必要ですが、基本は聞き役にまわりましょう。
【TRICK 04】
雑談の糸口に困ったら、目に見えているところをほめる
ほめることは相手との距離を縮めるための第一歩。ただし真剣にほめるのではなく、ふんわりと、さりげなく伝えるのがコツ。その人の実績や性格に触れるのではなく、身につけているものなど、視線の先にあるものを自然な感じでほめるのが、雑談における“ほめ”の正解です。

【TRICK 05】
内容を重視するよりほめる行為に意味がある
ほめる雑談には、「あなたのことを好意的に受け入れています」という隠しメッセージが含まれています。よって、コメント内容よりもほめるという行為自体が重要。なんてほめよう……と迷わずに「新鮮ですね」「かわいいですね」などとポジティブな言葉を伝えてみましょう。
【TRICK 06】
相手の時間を考慮しながらスマートに雑談を楽しむ
たとえば自分の時間に余裕があっても、相手が忙しいときに話を続けてしまうと、距離を縮めるはずの雑談でかえって心象を悪くしてしまう可能性があります。相手の時間にも配慮するというのも雑談のマナー。同じ時間感覚の人と雑談すると、心地よいときが過ごせるはずです。
【TRICK 07】
まずは肯定・同意の言葉を心がけて
雑談をする際の大前提として頭に入れておきたいのが、最初から相手の意見を否定しないということ。自分が興味のない話題や苦手なことでもまずは肯定し、同意しましょう。俯瞰的な視点で、どんなものにもよさを見出す練習をしておくと、こういった場面で役立ちます。

【TRICK 08】
相手の話に「質問」で返す
「口下手だから雑談が苦手」という方にこそおすすめしたいのが、必殺・質問返し。相手が発した言葉を拾って「質問」を投げかける方法です。これをくり返すことで、いつの間にか聞き上手になり、相手も気持ちよく話をしてくれる=雑談が盛り上がるようになります。
【TRICK 09】
雑談に「オチ」は必要ありません
芸人さんが披露する見事な「オチのある話」は、プロの高度な話術によって成り立っているエンターテインメントです。なので、私たちがマネできるものではありません。むしろオチがない、結論がないことが雑談の魅力。自然の流れで話が収まればオールOKです。
【TRICK 10】
コーヒーカップ&テーブルなど話しやすい環境も効果的
テーブルにコーヒーが一杯置かれているだけで緊張感がほぐれて会話が弾んだ、という経験はないでしょうか。その最たる場所が喫茶店です。適度に公共的な場所であるため、完全個室よりも緊
張感が和らぎます。ときには空間の力を借りて雑談を楽しむというのもひとつの方法です。

【TRICK 11】
悪口にはのらないのが吉 上手に話題をそらして
雑談をするなかで悪口や陰口が出てくることがあります。そんなときは強く否定などはせずに「そうですよね。そういえば……」と連想ゲーム方式を用いて上手に話題をそらしていきましょう。一度意見を引き取ることで相手を立て、自分の好まないテーマから抜け出すことができます。
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illustration:Kayo Yamaguchi edit & text:Hiroko Ishiwata web edit:Mina Ota
リンネル2024年1月号より
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