少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies（モクシーズ）さんに教えてもらいました。毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

7月17日
東洋医学における良い医師とは？

東洋医学では、病気になる前の患者さんを治療することが、最も優れた医師、“上医（じょうい）”であるという意味の言葉があります。

「上医はいまだ病まざるものの病を治し、中医は病まんとするものの病を治し、下医はすでに病みたる病を治す」と言います。
「いまだ病まざる」とは、未病、つまり本格的な病気に発展していない不調の状態を指します。

東洋医学では、まだ病が始まりかけのうちに治してしまうのが、時間や手間などの労力が最もかからないと考えるのです。
ところで、治療は普通自分以外の人にやってもらう行為を指します。

しかし、こと未病を治すという場合には、最も優れた上医とは、あなた自身のことかもしれません。
自分をよく観察し、小さな不調の段階で気がつき、日々の養生をするかどうかは、あなた自身にゆだねられているからです。

さぁ、養生をしようと思いたったら、新しい健康法を試す前に、日々の食事、睡眠、運動の三つを見直しましょう。
改善できそうな点から少しづつ変化させ、習慣化させることが何より大切です。

今日もよい一日をおすごしください。

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illustration & text：moxies
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