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:北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.4「アップルケーキ」
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リンネル本誌で連載中の北欧のお菓子のお話。定番のレシピや一度は訪れてみたいストックホルムにある素敵なカフェの情報を、スウェーデンのイラストレーター、ティナ・バックマンさんのイラストとともにお届けします。今回は「アップルケーキ」のお話。
北欧スウェーデンのおやつ時間「FIKA」にまつわる話 Vol.4「アップルケーキ」
Vol.4 アップルケーキ

ティナさんのりんごの思い出

äppelmos(アップルソース)
子どものころ、ティナさんの家の近くには石造りのお屋敷があって、その庭には大きなりんごの木がたくさんありました。
いろんな種類のりんごがあって誰でも自由に採れたので、いろんな色のりんごをカゴに持てるだけ入れて持ち帰ったものです。
自宅にもりんごの木があったので、毎年のお決まりはお母さんのアップルソースでした。皮ごと煮込んだ赤いりんごは、できあがると淡ピンクのとろとろのソースになりました。
スウェーデンの暮らしに欠かせない、りんごのおはなし

「1 日1個のりんごで医者いらず」といわれ、どの家にも必ず常備されています。庭のある家にはたいていりんごの木があります。
春になると桜の花のようなピンク色の花が咲き、花が散った後は、秋の実りを心待ちにします。スウェーデンのりんごは小ぶりで酸味があるのが特徴で、かなりの数の品種があります。庭に何本もりんごの木がある家は、ひとつひとつの種類が違っていたり、スーパーにはりんごの品種が書かれて売られています。
りんごがたくさん実るころに、ひとつひとつていねいに収穫して、まずは採れたてのままのりんごを味わいます。たくさん採れたりんごはジュースやジャムにしたり、ケーキやパイを焼いたりして、季節の味を楽しみます。
【定番レシピ】 アップルケーキ
りんごがたくさん採れる季節には、ジュース、ジャム、パイやケーキを作ります。今回は円形22cmのケーキをご紹介します。アイスクリームやホイップクリームを添えるのがおすすめ。

※スウェーデンの計量カップは、1dL/デシリットル(100mL)が一般的
●材料
<スポンジケーキ>
・バター…100g
・砂糖…2デシリットル
・ベーキングパウダー…小さじ2
・卵…1個
・小麦粉…4デシリットル
・ミルク…1.5デシリットル
・ケーキ型用のバターとパン粉…少々
<りんごのフィリング>
・りんご…2、3個
・砂糖…大さじ2
・シナモンパウダー…小さじ半分
●作り方
1. 室温で溶かしたバターと砂糖を混ぜる
2. 卵とベーキングパウダーを加えてよく混ぜる
3. 小麦粉とミルクを加えて手早く混ぜる
4. バターを塗ってパン粉をまぶしたケーキ型に流し込む
5. りんごの皮をむいてくし形に切る
6. りんごにフィリング用の砂糖とシナモンをからめる
7. ケーキ型にりんごを放射状に並べる
8. 175度に温めたオーブンで45分焼く
ティナさんおすすめのストックホルムのカフェ

(取材&photos: ブルセリド由香)
ストックホルムの人気住宅地にあるベーカリー&カフェ。オーナーのマグヌスは、ノーベル賞の晩餐会ではデザートを10年担当し、国王のバースデーデザートも任されたスウェーデンのカリスマパティシエ。

店頭には見た目も美しいマグヌスの創作スイーツが並び、遠くから訪れる客も多い。カフェの近くには、チョコレートやアイスクリームに特化したお店も併設。
イラストを描いたのは……

ティナ・バックマン
text:Yuka Bruselid, Sachiko Imaizumi edit:Sachiko Imaizumi web edit:Riho Abe
リンネル2022年11月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
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