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:フィンランドの“おにぎり”的な国民食カルヤランピーラッカを手作りしてみよう!
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ライ麦の生地にお粥を包んで焼いたフィンランドの伝統的なパン「カルヤランピーラッカ」。日本の“おにぎり”にも匹敵するくらいフィンランド人には馴染みのある国民食だそうです。昨年行われた、手作り体験ワークショップのレポートとともに本場北カレリアの秘伝のレシピを紹介します。
カルヤランピーラッカとは?

カルヤランピーラッカは、ライ麦の生地で、お米(大麦やじゃがいもの場合も)と牛乳を煮込んだフィリングを包んでオーブンで焼いたパイのようなものです(「カレリアパイ」と呼ばれることもあります)。
フィンランドではほぼすべてのベーカリーにある国民的な伝統食で、結婚式や誕生日などのお祝いの席にも登場するほど。
フィンランドではホテルの朝食でも提供されるので、観光客にも身近な存在になっています。
日本では、フィンランド発のカフェなど数少ない場所でしか食べられないので、自分で作って食べられたらフィンランド好きとしてはとてもうれしいです。
誕生の地・北カレリア本場の秘伝のレシピ

発祥の地であるカレリア地方はフィンランドとロシアにまたがる地域で、東フィンランドの文化圏に属し、独自の食文化が発達してきました。カルヤランピーラッカ最古のレシピは1686年までさかのぼるそう。もともと具材は大麦やマッシュポテトでしたが、19世紀に米が手に入りやすくなると、現在一般的な米のフィリング(お粥)が使われるようになりました。

材料(約20個分)
Rice Porridge(米がゆ)
・水・・・250mL
・白米・・・170g
・牛乳・・・750mL
・塩・・・小さじ1/2
Dough(生地)
・水・・・150mL
・塩・・・小さじ3/4
・ライ麦粉・・・150g※
・小麦粉・・・50g
↑粉と水の量は作りながら微調整します
※分量外で打ち粉としてライ麦粉を使います
作り方
Rice Porridge(米がゆ)の作り方
①鍋に水を入れて沸騰させ、米を加えて水分がなくなるまで弱火で煮ます。
②少しずつ牛乳を加えながら、約45分程弱火で混ぜ続け、やわらかくとろみがつくまで煮ます。
③塩を加えて味を調え、室温まで冷まします。

多少粘り気が感じる程度に
Dough(生地)の作り方
①水、塩、ライ麦粉、小麦粉を混ぜ合わせ、硬めの生地を作ります。

べちゃっとしていたら、小麦粉を少し足して調整
②生地を棒状にまとめて、20等分に切り丸めます。

ナイフなどを使って切り分けます
(※打ち粉はライ麦粉を使用します)

手でお団子を作るように丸める
③それぞれを直径10~12cmほどの薄い円形にのばします。

ワークショップでは、フィンランドにしかない、真ん中に向かって太くなる特別なめん棒を用意してくれました。平らに広げやすかったです
包み方
①のばした生地の中央に、米がゆを大さじ1ほどのせます。周囲2cmほどはあけておきます。

外側を空けることで包みやすくなる
②両端を内側に折り込みながら、指先でつまむようにしてひだを寄せ、ふちを波状に整えます。


つまんでひだを作るのは、餃子を包むときの要領に似ている気がします
焼き方
①成形したパイを天板に並べます
②250℃のオーブンで約15分、または表面がうっすらきつね色になるまで焼き上げます。

少し焦げ目がつくくらいがベスト
仕上げ
①溶かしたバター(約50g)を焼き立てのパイの表面に軽く塗ります。
②焼きあがったパイを別の天板や布巾で覆い、15~30分ほど蒸らして柔らかくします。

バターをひと塗りすることで、色味もよくなり、風味も増します

(中央) ワークショップを主催した、BioSYS JAPANプロジェクト(北カレリア地方の食品および観光ビジネスの国際展開を促進)のヤーナさん、
そして共催者の在日フィンランド商工会議所のイーダさん(左)とフィンランド大使館のラウラさん(右)
卵バターやサーモンなどをトッピングしてもおいしい!

そのままで食べてもおいしいカルヤランピーラッカですが、フィンランドで定番のトッピングは「卵バター」。刻んだゆで卵とバターを適量よく混ぜ合わせるだけの(塩で味を調えてもよい)シンプルなレシピですが、カルヤランピーラッカの香ばしさとバターの香りがベストマッチ! その上にディルをのせたらフィンランドの味が完成です。そのほかにも、サーモンをのせてみたり、ベリーのジャムやクリームチーズなどを合わせてみてもよさそう。ベースがシンプルな味なので、しょっぱいも甘いもトッピングを色々と変えて楽しめるところも、フィンランド版の“おにぎり”といわれる理由かもしれません。

日本だと卵とマヨネーズを混ぜてサンドイッチにのせることが多いですが、カルヤランピーラッカのように生地にバターが入らないパンの場合には、この卵バターがバランスよいのかもしれません

パンなのに、米がゆがのっていると聞くと、一見食べにくそうにも思えるカルヤランピーラッカですが、生地とフィリングがしっかりとなじみ、日本人でもとっても食べやすく、むしろ親しみも覚える味です。ライ麦粉だけ少し特別な材料ですが、あとは身近に手に入るもので作れるので、ぜひお家で試してみてください。カルヤランピーラッカとコーヒーでフィンランドのフィーカが体験できちゃいます。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph: Miho Kakuta edit & text: Liniere.jp
cooperation: BioSYS JAPAN Project, Finnish Chamber of Commerce in Japan, Business Finland
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美味しく焼けましたよ~