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就寝時、家族の体感温度が違うときは、これをすれば快適に! 就寝時、家族の体感温度が違うときは、これをすれば快適に!

ただでさえ、寝苦しい夏。夫婦や親子で寝ていると、それぞれの体感温度が違って、エアコンをつけたり消したりのバトルが、暗闇の中行われている……なんてことありませんか? エアコンや寝具の考え方をちょっと変えれば、快眠度がアップするはず。スタンフォード大学で睡眠を研究している西野精治先生にお聞きしました。

目次
就寝時、家族の体感温度が違うときは、これをすれば快適に!
  1. 夏の快適な室温は24~25度。でも、個人差あり
  2. 室温が低い場合は布団で調節を
  3. 教えてくれたのは…西野精治先生

夏の快適な室温は24~25度。でも、個人差あり

「一般的に寝るときの快適な温度は、冬は19度、夏は25度などといわれていますが、この設定には光熱費も考慮されています。個人差があるうえに、外気温の影響をうけます。温室効果ガスや節電が気になるこのご時世。これより多少温度が高くても、寝付ければ問題ありません。ただ、同じ部屋で寝る同士で体感が違う場合は、工夫が必要です」と、西野先生。

 まず、安眠を妨げられる理由として、エアコンの風が直撃することがあげられます。冷風が直接体にあたると、急速に熱が奪われ風邪をひく原因にもなります。最近のエアコンは風の向きを調節できることが多いので、変更を。エアコンとベッドの位置関係を変えることで、直撃が避けられる場合もあります。また、冷たい風は足もとにたまりやすいので、ベッド付近だけが寒くならないように、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるのもいいでしょう。外気温にもよりますが、朝方冷えすぎるならば、タイマーでエアコンを切るのもひとつの方法です。

寒い場合は、布団やパジャマで調節を

それでも、それぞれの体感温度が違う場合は、間を取った室温に設定して、それぞれ寝具やパジャマで微調整を。

「まず、体感温度が低く寒くなってしまう人の場合。夏はタオルケット1枚で寝ている人が多いかもしれませんが、汗を吸い取ってサラッとするのはいいのですが、保温力はありません。エアコンでひんやりしている室内なら、薄手の羽毛布団や、最近では通気性にも優れ快適な温度を保てる合成繊維の掛け布団もあるため、そういったものを取り入れると、朝まで冷えずに寝られるでしょう。長袖長ズボンのパジャマも、吸湿性のよいものは冷えやすい人にはいいかもしれません。反対に、体感温度が高く暑く感じる人は、枕やマットレスを通気性のよいものにするのがおすすめです」。

ちょっとの工夫と思いやりで、家族ともども快眠できるといいですね。

■日本人の睡眠時間はワースト1!日本の子どもの睡眠どう守る?

教えてくれたのは…西野精治先生

スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠・生体リズム研究所所長。医師、医学博士。2000年にナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止める。2007年、日本人として初めて、スタンフォード大学医学部教授に就任し、睡眠、覚醒のメカニズムについて研究。株式会社ブレインスリープの最高研究顧問も務めている。『スタンフォードの眠れる教室』(幻冬舎)ほか、著書多数。

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text:Ema Tanaka illustration:Kayo Yamaguchi
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