【北欧インテリアを学ぶ】ミッドセンチュリーを席巻した、3名のデザイナーと名品家具 【北欧インテリアを学ぶ】ミッドセンチュリーを席巻した、3名のデザイナーと名品家具

デザイナー #03
アルネ・ヤコブセン

ヤコブセンは、自身が設計を手がけた「SASロイヤルホテル」のためにデザインされた「エッグチェア」「スワンチェア」、最大のベストセラーの「セブンチェア」など、フリッツ・ハンセンとの協働により数多くの名作を世に送り出していますが、それらの原点といえるのが、1952年に発表された「アリンコチェア」です。

アリンコチェア¥50,600／フリッツ・ハンセン（フリッツ・ハンセン東京）、花瓶／スタイリスト私物

最大の特徴が、成形合板を三次元に加工した背と座が一体の構造ですが、試作の際にひび割れが生じるなど、大変苦労したそうです。最終的に、蟻のくびれのようなフォルムから、アリンコの愛称で呼ばれるようになったのだとか。

photograph：Shinnosuke Yoshimori　styling：Yui Otani　illustration：Atsumi Iwama　text：Kentaro Hagihara　web edit：Riho Abe
リンネル2023年12月号より
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