体のコリをほぐし、不調を解消するのにインナーマッスルにあるクロスポイントを刺激することが役に立ちます。6つの症状別に、10秒でも効果がある「ほぐしワザ」をパーソナルトレーナーの柴雅仁さんに教えていただきます。

クロスポイントとは？

簡単にいうと筋肉の交わる点。クロスポイントをさわったり、さわりながら動かすと、内側にあるインナーマッスルが働く準備ができます。全身にあります。

【症状１】足首がむくんでパンパン

→アキレス腱のクロスポイントを押す

ヒール靴や長時間の立ち仕事でくるぶしがパンパンなら、アキレス腱のクロスポイントを。内くるぶしから指4本分くらい上、アキレス腱の上の位置を、指で強く押します。そのまま足首を内回し、外回し5回ずつ。左右同様に。

クロスポイントはここ！

【症状２】全身が疲れてダルい…

→グーチョキパーで伸びる

椅子に座った状態で足を軽く開いて床につけます。最初は両手をグーにして後ろに軽くそります。次はチョキにしてさらに深く伸びます。最後はパーにしてさらにのびのびー。終わったら脱力すると、肩の力が抜けます。

【症状３】肩が凝っていて、だるい

→さすったあとに肩まわし

脇の下を摩擦で少し温かくなるまでさすります。

それから、腕の付け根の下部分にある、クロスポイントをギュッと押さえます。

そのままの姿勢で腕を前に5回、後ろに5回回します。左右同様に。上がり気味だった肩の位置が、筋肉がゆるんで下がります。

【症状４】PCにスマホの見すぎで目が疲れた

→頭のクロスポイントを押す

両耳の穴に親指を入れて、頭頂部を中指で押さえます。指が届かない場合は、つむじの前あたりを押さえるイメージで。そのまま頭頂部をぐりぐりほぐします。首や肩までの、コリがほぐれます。

【症状５】長時間座って腰が痛い

→椅子でお尻をストレッチ

椅子に座った状態で、片膝にもう一方の足をのせ、上げた足のほうの股関節をさわります。逆の手でみぞおちをさわりながら、ゆっくり上体を倒します。股関節の手を外してグーッと前傾姿勢を取ります。お尻の伸びを感じて。左右同様に。

【症状６】食べすぎやストレスで胃が痛い

→みぞおちをやさしく刺激する

指を手の甲で合わせてT字をつくり、みぞおち（おへそから指4本分上のくぼんだあたり）をやさしく押します。おなかの筋肉が硬くなると、胃腸の働きが悪くなるので、みぞおちのクロスポイントからほぐします。

教えてくれた 柴 雅仁さん profile

パーソナルトレーナー。痛みのない動ける体を作るための方法をTwitterなどで発信し、人気に。著書に『10秒ゆるみストレッチ』（主婦の友インフォス）ほか。

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photograph：Masahiro Tamura　styling：Yoko Kakihara　hair & make-up：Yuka Takamatsu　model：kazumi　text：Ema Tanaka　web edit：Riho Abe
リンネル2020年3月号より
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