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【素敵なおうち訪問】ブランディング・ディレクター福田春美さんの空間づくりともの選びのルール 【素敵なおうち訪問】ブランディング・ディレクター福田春美さんの空間づくりともの選びのルール

連載 #素敵なおうち訪問

〈ルール2〉
作家さんの作品から拾った石まで“目心地”のよさが決め手のもの選び

「いい茶葉は何回も楽しめるもの。 3、4 回飲んだあと、炭酸水に一晩つけてまた味わいます」。見た目も涼しく、食事中のお茶としてもぴったり。

「大切にしているのは合理性、そしてもちろん、使っていてうれしくなるもの。そういうものを“目心地”がよいもの、と呼んでいます。今は丸みを帯びてオーガニックな形をしたものが好き」

おのずと作家さんの作品は多いけれど、地方の金物屋さんで見つけたものや譲り受けたもの、そして最近は“拾ったもの”も。「河原や森に行くと茶友だちと地面ばかり見ています(笑)。流木や石を茶針と茶針置きなど、道具に使うんですよ」。ものは捨てないという福田さんがパリから持ち帰ったもの、新進気鋭の作家から苦心して手に入れた壺など、あらゆるものの渾然一体具合が、福田さんらしさの秘訣です。

自由なしつらえを楽しめる中国茶に夢中

リビングはコロナ禍の間に「福春庵」に変貌しました。「仕事の合間にここで一息つけるのはありがたかったですね」
中国茶の先生から譲り受けたガラスの耐熱ピッチャー、モロッコのトレイ、そして茶針と茶針置きにしている石は拾ったもの。萩の作家さんの菓子皿が主役。おしぼりはキッチンペーパーを濡らして折りたたんでおもてなしに。その他にも、安藤雅信さんの茶杯など宝物がたくさん。

気鋭の作家さんアイテムや、 自分で色を塗ったライトも

浜名一憲さんの壺をはじめ、「宝物」がここにもぎゅっと集まった窓辺。「浜名さんにしても、ファッションをやっていた人がクラフトに目覚めていますよね」

右端にあるライトは「引っ越してきたときにすぐに明かりがほしくて、ネットで1500円で買いました。お部屋になじむように自分で白く塗って、10年現役です」

コアなファンがいる木彫り熊は、お宝から500円のお土産まで

「最近仲間たちの間でも熱いのが木彫り熊。ある木彫り熊の展示には2000人が押し寄せたり、新たな作家も現れ、今やアートピースとしての価値は高まり続けています。熊のことなら2時間語れます(笑)」

高価な木彫りの他に、北海道の土産物店で見つけた数百円の熊も冷蔵庫に。熊愛あふれるチャーミングな空間。

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photograph:Keiko Ichihara text:Miho Arima web edit:Riho Abe
リンネル2023年6月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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