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:【素敵なおうち訪問:マンションリノベ】 賃貸での経験を活かした、理想の住まいのつくり方とは? (髙橋さん宅前編)
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:人気連載「素敵なおうち訪問」。今回訪れた髙橋さんご夫妻は、コロナ禍で働き方が変わり、アクセスのよさを重視して選んでいた賃貸から、これからの暮らしを考えて住まいを購入したそう。賃貸での生活経験を活かしながら、新居で実現したマンションリノベーションについてのお話を伺いました。
【素敵なおうち訪問:マンションリノベ】 賃貸での経験を活かした、理想の住まいのつくり方とは? (髙橋さん宅前編)
おうちのDATA
暮らしを見つめ直し、理想の住まいを考える

「自分にとっての理想の住まいってどんなものだろう……。」
家は3回建てないと理想の物件にはならないという話もありますが、購入するとなるとお金や時間の問題で、そう何度も建てることはできないのが正直なところ。そんななかで、建てた後に後悔しない、満足のいく住まいづくりには今の暮らしを見つめ直し、よいところや改善したいところを見つけることが大切です。
髙橋さんご夫妻も賃貸での暮らしをもとに、理想の住まいへのイメージを固めていました。
[物件探し]
ゆとりと心地よさを感じられた建物と周辺環境

立地のよさと引き換えに部屋数が少なく、コンパクトだった賃貸からの物件購入。広く、ゆとりある住まいを理想に描いていたお二人が選んだたのは、物件探しを始めてから一年を超えてから出合ったお部屋でした。
「築年数は30年弱と決して新しくはないのですが、マンションの外観も含めて、家の雰囲気に惹かれて。共用部をはじめ、最近のマンションのような細長くお部屋が詰まっている感じではなく、ゆとりがあって直感的にいいなと思えた物件でした」(真さん)
「お部屋も風が抜けて、春には桜が並ぶ景色を眺められたり、近くには大きな公園があったりと、物件を決めるうえで周辺環境のよさも気に入ったポイントのひとつです」(華子さん)

100点満点は難しく、何かがよくても何かが欠けているという物件が多かったなかで、ここはすべてをちょうどよくおさえているよい物件だったと話されるように、建物にも周辺環境にも満足のいく場所で住まいづくりをスタートされていました。
[リノベーションのアイデア 01]
木の色合いと使い勝手が好みな壁付けキッチン

リノベーションでは南米の建築をイメージしたという真さん。植物の葉の緑が似合うような、ラワンを使った濃い木の色をベースにイメージを膨らませていったそう。
LDKで象徴的なキッチンは、そうしてこだわった木目のカウンターと壁付けのレイアウトがポイント。

「木の縦目を出すデザインにしたいという思いがあったので、木幅はお店で見かけたものなども参考に太いものにしてもらいました」(真さん)

「キッチンのレイアウトを対面か壁付けにするかも考えどころでしたね。物理的には対面にすることも可能だったのですが、設計士さんの話から、配管の位置や掃除のしやすさで壁付けにしました。結果的に作業をしたり、出来上がった料理を並べたりするのに、スペースが広く取れて壁付けでよかったと感じています」(華子さん)

キッチンが広く、両面で使えるようになったことから、二人で一緒に料理をすることも増えたそう。
[リノベーションのアイデア 02]
洗濯時の作業と心理的負荷を軽減するサブクローゼット

コロナ禍で働き方が変わるとともに、暮らしのなかで気づいたのが、洗濯の家事負担の大きさ。
「在宅ワークなどで家での時間が増えたタイミングに、洗濯が暮らしにおいてストレスのポイントになっていることに気づきました。衣類がたたまれている時間よりも洗って、干している時間の方が長いように感じて、洗濯物が目に入るたびに洗濯物と暮らしているような感覚になり、すごく嫌だったんです」(真さん)

リノベーションではその気づきを活かし、洗濯の家事効率の向上を目指しました。
「春先は花粉症が酷く、冬は乾かないから外に干さないとなると一年の半分以上は室内で干していることにも気づいて、洗濯の動線をいかに効率的にするか考えました。最初は浴室だけで完結させることも考えましたが、どうしてもスペースが足りず、辿り着いたのが浴室に繋がる場所にサブクローゼットを設けることでした。外から見えず、最短、最小限の移動で洗濯が完了するようになって、家事がとっても楽になりましたね」(真さん)

これまでの暮らしの経験や気づきを活かしたリノベーションによって、満足のいく住まいをつくられた髙橋さんご夫妻。
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photograph & text:Tsubottle
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