【大人のスペイン旅 バルセロナおすすめスポット10選】 美しい景観やグルメ、手土産まで！ 見逃せない穴場情報がいっぱい！

ガウディとモデルニスモ建築をたっぷり堪能するスポット 4選

#01 Casa Milà カサ・ミラ

実業家のミラ夫妻の邸宅兼集合住宅として、20世紀初頭に建てられた高級マンション。外観は聖地モンセラットの岩山や地中海の波や生物をモチーフにしたともいわれ、直線がなくすべて有機的な曲線が使われており、建物自体が躍動しているような印象です。

幻想的な空間である屋上。換気塔も、騎士のようなユニークなデザインに。

各フロアに光が届くよう、大きな吹き抜けが造られています。

玄関からミラ夫妻の部屋に続く階段。天井や手すりに至るまで細かな装飾が。

グラシア通りでひと際目を引く建物。

#02 Casa Batlló カサ・バトリョ

廃棄ガラスや陶器の破片が海面のように光り輝く

1877年に建てられたバトリョ家の邸宅を、ガウディが1904年から2年かけてリフォーム。海をイメージしたともいわれ、青を基調とした粉砕タイル（ガウディの建築に見られる光を反射する細かいタイル）やリサイクルガラスを利用した斬新なデザインが見られます。

大通りに面した2階の中央サロン。ステンドグラスから光が差し込むと水面のよう。

石柱は骨、バルコニーはどくろのようにも見える別名「骨の家」。

階段の踊り場とパティオの仕切りが曇りガラスになっており、海の中にいるように見えます。扉の引き手にも注目！

鱗のような瓦で、ドラゴンの背中をイメージしたという屋根。

#03 Bellesguard ベリェスグアルド

ガウディ建築の穴場「フィゲーラス邸」

「ベリェスグアルド（素晴らしい眺め）」と呼ばれるこの建物は、2000年以上の歴史がある高台の土地にあります。敷地内に残る、中世の城壁と調和するようにガウディが設計、1900年から建設されました。ゴシックとモデルニスモの融合した、知る人ぞ知る名建築です。

「素晴らしい眺め」という名の通り、屋上からはバルセロナの街を360度見渡せます。

ベツレヘムの星をモチーフにした色 鮮やかなステンドグラス。

地中海を制覇したカタルーニャ王国へのオマージュという巨大な魚がタイルで描かれたベンチ。

ガウディには珍しく直線的な形状で色味も少なく地味な外観。

打って変わって内部は明るくカラフルな印象です。 1階パティオ部分の装飾は、花柄のタイルなどアンダルシア風のデザイン。

#04 Café del Centre カフェ・ダル・セントラ

モデルニスモの内装のカフェバル

「モデルニスモ」はカタルーニャ地方で19世紀末から20世紀初頭に流行した芸術様式。ガウディ建築のように、曲線や豊かな色彩、装飾性が特徴。このカフェは、1873年にカジノとしてオープンし、バルセロナで最も古い現役のモデルニスモカフェのひとつだそうです。

木の装飾が凝った椅子や大理石のテーブル、床や壁紙の模様などモデルニスモの雰囲気を感じる店内。

ハーブをワインに漬けたベルムーというスペインの食前酒（€3.8）。バゲットにソブラサーダという熟成サラミのペースト（€13.5）をのせて。

COLUMN

美食の街バルセロナを味わうおすすめフードショップ 3選

#01 L’ARROSSERIA XÀTIVA アロセリア・シャティバ

バルセロナに3店舗ある米料理の専門店。観光客にも人気のお店ですが、地元民からも愛されており、味の定評がしっかりある絶品パエリアが種類豊富にそろいます。日本で食べるパエリアとは、お米もベースの出汁も異なる本格的な味をぜひ試してほしいです。

イカやムール貝、海老などが入った魚介のパエリア€20.5（1人前）とパンにニンニクとトマトをこすりつけて食べる「パン・コン・トマテ」3€。

イベリコ豚の生ハム（€25.9）

Forbsで表彰されたという、赤ワインで長時間煮込んだ牛テール入りライス（€24.9）

#02 La Plassohla ラ・プラソーラ

ホテル・オーラバルセロナ内にある、洗練された地中海料理を提供するタパスレストラン。カタルーニャ地方の食材を積極的に使い、伝統的な料理にオリジナリティを加えたメニューを提供しています。内装もおしゃれな開放的な空間でゆっくり食事を楽しめます。

ステーキタルタル・グリルドボーンマローソース€25。ボーンマロー（牛の骨髄）はヘルシンキのレストランでも登場したヨーロッパではなじみのある食材だそう。

スズキのグリル・ビルバオソース€32とトマト、オリーブ、ピパッラ（青唐辛子）のサラダ€14。炭火焼ができる珍しいオーブンで焼いたスズキはやわらかくて香ばしい風味。

#03 Granja La Pallaresa グランジャ・ラ・パヤレザ

チュロス＆チョコレートはスペインから

ヨーロッパでのチョコレート文化発祥の地であるスペイン。同じくスペイン発のスイーツ、チュロスもホットチョコレートに浸して食べるのが定番。1947年創業のこのお店は、変わらぬレシピのもと、毎日お店で手作りしているチュロスの質にこだわりがあります。

ホットチョコレートとチュロス（5本）€6。

1日に2000本以上も揚げるチュロス。熱に強くにおいがつきにくいピーナッツ油を使い、こまめに油を交換しているそう。

いつも開店と同時に行列ができる人気店。

スペインの伝統菓子パン「エンサイマーダ」も。

Granja La Pallaresa グランジャ・ラ・パヤレザ

Carrer de Petritxol, 11, Ciutat Vella,08002 Barcelona, Spain
9:00～13:00、16:00～21:00
HPなし
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります

ちょっと差が付くもらってうれしいお土産ショップ 2選

#01 Cerería Subirá セレリア・スビラ

1761年創業のバルセロナに現存する最古のキャンドルショップ。現在の店がある建物は、1847年建造で元々織物店だったそう。豪華な装飾など当時の様子をそのまま残しています。商品の80％以上がバルセロナ市内の自社工場で製造されています。また国内外の作家ものなど、モダンなデザインのおしゃれなキャンドルを手ごろな価格で販売しています。

「キャンドルホルダーの種類も豊富で楽しい！」

蜜蝋キャンドル作りも体験できます（お店の混雑状況による）。

犬のキャンドル€7、小石のキャンドル各€1、猫のキャンドル€10。 奥にある幾何学モチーフのキャンドル€21（右）、€18（左）。

建造当時の雰囲気が残る店内。

#02 1748 Artesanía i Coses 1748 アルテサニア・イ・コセス

店名にあるように1748年建造の古い建物に入る陶器のお店。カタルーニャ地方を中心としたスペイン産のハンドメイドの陶器をセレクトしています。店主のカルニさんと旦那さんが、実際に工房まで足を運び、直接買い付けしているそう。食器や鍋、ピッチャーなど家庭で使う伝統的な陶器から、若いアーティストの芸術性の高いアイテムまで幅広い品ぞろえです。

所狭しと並んだ色鮮やかな食器。

手描きのゆるい線がかわいいコルドバの陶器。

どちらのピッチャーにしようか悩むkazumiさん。

（右上から時計回りに）コルドバの浅型ボウル（€8.8）とオイル挿し（16.8€）、格子模様が入ったカタルーニャの角皿（€41.9）、果物の絵柄（？）のグラナダのボウル（€8.8）、ピンクのマーブル模様のアンダルシアのボウル（€15.8）ピッチャー型のオイル挿し（各€16.8）

スペイン旅をもっと素敵にするホテルステイ

Hotel Ohla Barcelona ホテル オーラ バルセロナ

バルセロナの旧市街にあり、10世紀の宮殿だった建物を改装したホテル。バルセロナ市内にある2軒のOhlaホテルの一つ。このビルは2011年にホテルとなる前は市内初のデパートでした。その流れもあってか、バルセロナのアーティストによる、ホテルの宿泊客と通行人が視線を交わすという意味の「目」をモチーフにしたアートが外観に飾られているのも注目です。

屋上テラスからは、奥にカテドラルが見え、旧市街を一望できます。

落ち着いた雰囲気の客室。枕の種類やシーツの香りを選べるうれしいサービスも。

外壁に取り付けられた無数の「目」はフレデリック・アマットによるアート作品。

螺旋階段もモダンにリニューアル。

朝食ビュッフェのメニューには、イベリコ豚の生ハムやなんと味噌スープも！

こちらもチェック！

北欧

北欧

北欧

model：kazumi　photograph：Miho Kakuta　styling：Sanami Okamoto　coordination：Mariko Nozaki　cooperation：Tourism Section of Embassy of Spain

リンネル2024年12月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※掲載している情報は取材時のものです。現在は変更になっている場合があります