LIFESTYLE

【ニットやセーターは自宅で簡単に洗える!】 洗濯のプロが教える正しい洗い方と、汚れの種類別しみ取りのコツ 【ニットやセーターは自宅で簡単に洗える!】 洗濯のプロが教える正しい洗い方と、汚れの種類別しみ取りのコツ

リンネル編集部
冬服の洗濯 汚れている部分にプレウォッシュ

ニットやウールのセーターなど、デイリーに着ている冬の衣類。家で手軽に手入れして清潔な状態を保ちたいけど、洗い方がよくわからない……。そんなお悩みを解決すべく、洗濯ブラザーズが正しい手入れ法を実演します。お家で手軽にできるので、ぜひ試してみてくださいね。

目次
  1. 教えてくれたのは…洗濯ブラザーズの長男 茂木貴史さん
  2. まずは汚れの種類を分類!家で簡単にできるしみ取り4つのポイント
  3. 【ニットのしみ取り+洗濯】をプロがやさしく実演!

冬の汚れ落としについて教えてくれたのは…

洗濯ブラザーズの長男、茂木貴史さん
洗濯ブラザーズの長男 茂木貴史さん
東京・世田谷にあるLIVRER MISHUKUの店内では、オリジナル洗剤を販売し、量り売りにも対応。
洗濯ブラザーズとは?
長男・茂木貴史らによる、毎日の洗濯をハッピーにするプロ集団。国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを担当。横浜と三宿でクリーニング店を営むほか、オリジナル商品の開発も。
著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)

衣類の9割は自宅で洗えます!

冬物のおしゃれ着は、なるべくきれいに着たいけれど、クリーニングに出すのは面倒だしお金もかかる。そもそも、どれくらい汚れているのかよくわからない……なんて思っている人が多いかも。

  • 「実は、クローゼットの中の衣類の9割は自宅で洗うこともできます。ニットやウールも、正しい方法を知っていればちゃんと手洗いできますよ」

    洗濯ブラザーズの長男、茂木貴史さん

    • 茂木さん

一見、汚れていなそうなニットでも、水洗いをすると思いのほか汚れが浮いてくることがあります。汗や皮脂の汚れはもちろん、排気ガスなども衣類についているので、シーズン中も家で洗うのがおすすめ。

  • 「繊維を傷めたり、ニットが縮んだりしない洗い方をマスターしましょう」

    洗濯ブラザーズの長男、茂木貴史さん

    • 茂木さん

まずは汚れの種類を分類!
家で簡単にできるしみ取り4つのポイント

うっかり服についてしまったしみ、これは落ちるんだろうか……と不安になることも。

  • 「私たちは、ついてすぐならしみではなく汚れと考えます。繊維の表面にだけついているので、比較的落としやすいからです。1週間以上たって、汚れが繊維の奥に入り込み、酸化して固まってしまったものがしみで、落としにくくなります」

    洗濯ブラザーズの長男、茂木貴史さん

    つまり、しみとの戦いは時間との勝負ということ。
    また、しみのついたものを洗濯機で洗って完全に落ちないまま乾燥機にかけてしまうと、乾燥機の熱でしみが固着します。洗ったあとは、しみがちゃんと落ちているかを確認し、ダメならもう一度しみ抜きしましょう。

    #01 ヨゴレの種類を分析してみる

    冬服の洗濯 しみ取り法
    汚れの種類は、大きく分けて油性、水溶性、不溶性の3種類です。いつついた、なんの汚れかわかっていれば、比較的落としやすくなります。ただ、なかなか落ちない、いつついたのかもわからないしみは、いくつかの汚れが層のように重なっている場合があります。
    そんなときは、まず弱アルカリ性のプレウォッシュ液で、油性の汚れを落としてみましょう。ちなみに、アクリル絵具や塗料の汚れは衣類が染まってしまっているので、落とすのはほぼ不可能です。

    >>9割の服が自宅できれいになる 【プレウォッシュ】 とは?

    #02 水溶性のヨゴレは22時間以内に対処を

    ●水溶性のヨゴレ
    対処法:水洗いで応急処置
    ヨゴレの例:コーヒー、お茶、ジュース、赤ワインほか酒類、しょうゆ、牛乳、卵、汗、尿、血液、花粉、草の汁

    水溶性のヨゴレは22時間以内に対処を
    水溶性の汚れは、すぐに対処できれば水洗いだけでも充分落とせます。出先でコーヒーやしょうゆをつけてしまったときは、乾いたティッシュペーパーなどで水分を取って、汚れが広がらないようにします。
    おしぼりなどで拭くと汚れが広がって、かえって落ちなくなるのでNG。
    帰宅してから、プレウォッシュ液をかけて水洗いします。食べこぼしなど、水溶性と油溶性の汚れが混じっている場合は、ぬるま湯に弱アルカリ性洗剤を溶かし、汚れた部分をもみ洗いするのも◎(ウールは常温の水を使います)。

    #03 油性のヨゴレはプレウォッシュで対応

    ●油性のヨゴレ
    対処法:弱アルカリ性洗剤のプレウォッシュで対処
    ヨゴレの例:口紅、マニキュア、マスカラ、ファンデーション、ボールペン、水性ペン、蛍光ペン、クレヨン、絵具、粘土油、朱肉、ごま油、ドレッシング、チョコレート、機械油など

    冬の汚れ落とし術 油性
    口紅や油性ボールペンのインクなどの汚れは、プレウォッシュ液をつけて、洗濯ブラシ(ハブラシでもOK)で、トントンと汚れを叩きます。
    ブラシでこすると生地を傷めるので、叩くようにして物理的に汚れを浮かしますが、完全に取れるには10 分ほどかかるので、根気よく。洗剤原液だと、濃度が濃くて輪じみになる可能性があるので、水で割ったプレウォッシュ液が◎。
    食器洗い用の洗剤で汚れを落とす裏ワザは、生地が傷む可能性があるので、デリケートな衣類では避けたほうが無難です。

    #04 不溶性のヨゴレや脱臭には粉洗剤が◎

    ●不溶性性のヨゴレ
    対処法:弱アルカリ性洗剤のプレウォッシュ後、粉末洗剤を溶かした洗剤液に漬け置き
    ヨゴレの例:泥、ちり、ほこりなど

    不溶性のヨゴレや脱臭には粉洗剤が◎
    油にも水にも溶けないのが、スポーツウェアの泥や靴下についた黒ずみ汚れ。かたまりのまま繊維にこびりついているので、非常に落としにくい汚れです。
    この場合も、プレウォッシュ液をかけたあと、汚れの目立つところ中心に汚れが浮くまでトントン叩きます。
    次に、液体よりも洗浄力の高い粉末洗剤を、40℃以上のお湯に溶かして、30分~1時間ほど漬け込みます。
    汚れが残っている場合は、もみ洗いします。すすがずにそのまま洗濯機で脱水し、そのあとは普段と同じように、洗濯機で洗います。

    複合的な汚れにはこう対処して!

    油性+水溶性の複合的なヨゴレ
    対処法:油性のヨゴレ→水溶性のヨゴレの順に対処
    ヨゴレの例:カレー、ミートソース、焼き肉のたれ、ケチャップ、ドレッシングなど

    油性+不溶性の複合的なヨゴレ
    対処法:弱アルカリ性洗剤のプレウォッシュ後、粉末洗剤を溶かした洗剤液に漬け置き
    ヨゴレの例:チューインガム、自転車のチェーンの油など

    次のページ【ニットのしみ取り+洗濯】をプロがやさしく実演!

    Related Article
    おすすめ記事

    リンネル最新号&付録

    • リンネル 最新号
    • リンネル 最新号
    • リンネル 最新号
    • リンネル 最新号
    • リンネル 最新号
    • リンネル 最新号

    2025年1月号

    暮らしの道具大賞2024

    付録
    marble SUD[マーブルシュッド]
    ボアバッグ&
    リング付きちょうちょ柄丸ポーチ

    特別価格:1,520円(税込) / 表紙:上白石萌音 /
    2024年11月20日(水)発売 ※一部の地域では発売日が異なります

    VIEW MORE