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:最近、胃腸の調子が悪いのは、長引く酷暑のせいかも? 暑い季節が一番要注意な理由4つ
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夏バテの大きな原因となる、胃腸の不調。冷房による冷え、水分のとりすぎ、温度差による自律神経の乱れなど、長引く酷暑でダメージを受けた晩夏の胃腸ケアについて考えてみましょう。胃腸ケアに詳しい医師・江田証先生に胃腸不調の原因を伺いました。
胃腸の不調について教えてくれたのは…

実は夏は、一年の中で胃腸の不調が出やすい季節!
夏は、暑さによる食欲不振が起こりやすい時季。そればかりではなく、おなかが壊れてすぐ下痢になる……という人も多いのでは。
「実は夏は、一年の中でももっとも胃腸の不調が出やすい時季です。冷房や冷たい飲み物で胃腸が冷えて血流が悪くなると、腸の中の粘液が減ってしまいます。それによって胃腸を守るバリア機能が衰え、食中毒にかかりやすくなります。腸の感染症である虫垂炎も7 〜9 月が多いことがわかっています」と、江田先生。
また、猛暑の中で激しい運動をすると、腸に血がまわらなくなって腹痛や血便が出る運動誘発性胃腸障害も起こるのだとか。
さらに、室内外の気温差や睡眠不足などで起こりやすいのが、食欲不振の症状です。
「食欲不振は、自律神経の乱れによって胃の中に食べ物をためる機能が衰えることで起こります。口から入った食べ物が胃で消化されずに十二指腸に送られてしまうので、悲鳴をあげた十二指腸から〝もうおなかがいっぱい〞というサインが出て食べられなくなるのです」。
食べられないとスタミナが落ちて、ますます夏バテが進むことに。夏の胃腸がさらされているさまざまなリスクとその原因を知り、対策をとりましょう。
暑い季節の「不腸」、4つの原因とは?
①冷房による冷え
長時間冷房の効いた室内にいることで、腸が冷えると、腹痛や下痢など、過敏性大腸症候群の症状も悪化しやすくなります。
②猛暑の中での運動
危険な暑さの中で運動をすると、血流が手足に奪われて、腸の血流がなくなる虚血状態に。腹痛や血便につながります。
③冷たい飲み物や清涼飲料
冷たい飲み物をがぶ飲みすると、胃酸が薄まって食欲不振を起こす原因に。特に、甘い飲み物は腸の状態にも悪影響。
④熱帯夜による睡眠不足
睡眠不足による自律神経の不調は、食欲不振、便秘など胃腸の働きを弱めます。腸の状態が脳にも影響し悪循環。
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text : Ema Tanaka illustration : Kaho Yamaguchi
リンネル2024年10月号より
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