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【コウケンテツのヒトワザレシピ】 奥平明子さんのオーバル皿とタラのグリル・玉ねぎオリーブオイルソース 【コウケンテツのヒトワザレシピ】 奥平明子さんのオーバル皿とタラのグリル・玉ねぎオリーブオイルソース

連載 #コウケンテツのヒトワザ巡り

料理家のコウケンテツさんが、器や調理道具の作家と対談するリンネルの連載「コウケンテツのヒトワザ巡り」。第5回で訪ねたのは、神奈川県・葉山に工房を構えるガラス作家の奥平明子さん。作り手との対話で得たインスピレーションをもとに、コウさんが生み出したレシピを紹介します。

目次
【コウケンテツのヒトワザレシピ】 奥平明子さんのオーバル皿とタラのグリル・玉ねぎオリーブオイルソース
  1. 今回、コウケンテツさんが出合った器:奥平明子さんのオーバル皿
  2. 奥平明子さんのオーバル皿に合わせる「タラのグリル・玉ねぎオリーブオイルソース」のレシピ
  3. ヒトワザ巡り後記

今回、コウケンテツさんが出合った器
奥平明子さんのオーバル皿

どんな料理も受け止めてくれる
“ふだん使い”のガラス皿
ガラスならではの繊細な美しさと、どんな料理も受け止める懐の広さをあわせ持った奥平さんのオーバル皿。
「ガラスの器というと冷菜やフルーツのイメージが強いですが、『普段使いしてほしい』という奥平さんのお話を受けて、今回は魚のグリルにしてみました。焼いた干しダラにオリーブオイルをかけ、ジャガイモやオリーブを添えて食べるポルトガルの料理をイメージしています」
コウさんが奥平さんの工房を訪れたときの記事はこちら!

料理研究家・コウケンテツさん

旬の素材を活かした韓国料理をはじめ幅広いレパートリーを気軽に作れるレシピが人気。雑誌のほか、テレビ、SNS、YouTubeなど多方面で活躍中。

インスタグラム: @kohkentetsu

YouTube「Koh Kentetsu Kitchen」: @kohkentetsukitchen

ガラス作家・奥平明子さん

2000年、東京ガラス工芸研究所卒業。ガラス工房スタッフを経て制作をスタート。出産・育児で作家活動をしばらく休止したのち、2016年に制作を再開する。2021年、神奈川県葉山町に自宅兼工房を設立

インスタグラム:@okudaira_akiko


奥平明子さんのオーバル皿に合わせる「タラのグリル・玉ねぎオリーブオイルソース」のレシピ

●材料(2人分)
タラ…2切れ
玉ねぎ…1/4個
にんにく(みじん切り)…少々
オリーブオイル…大さじ3〜4
塩、好みのハーブ(ディルなど)、レモンの皮…各適宜

●作り方
1. 玉ねぎは粗みじん切りにし、そのまま20分ほど置いて辛味を抜く。

2. タラは全体に塩をして、グリルでこんがりと焼く。

⇒ Kentetsu’s point

「タラは甘塩ダラでもOK! その場合、塩はせずにそのまま焼いてください」

3.1の玉ねぎに、にんにく、オリーブオイルを和えて、タラにかけていただく。

⇒ Kentetsu’s point

「オリーブオイルと玉ねぎを和えたソースは簡単で、魚によく合います。好みでレモンの皮のすりおろしやディルなどのハーブを添えるとよりさわやか」

オリーブオイルのソースに使わずに余った玉ねぎがあれば、タラに少量のせても◎。

ポルトガルの「バカリャウ」がヒントに

「今回、ヒントになっているのがポルトガルのバカリャウ(干しダラ)。ポルトガルにはバカリャウを使った料理がたくさんあるんです。簡単なのに普段の和の焼き魚とは違った味わいを楽しめるので、いつもタラは鍋の具にするくらい……という人はぜひ試してください!」


ヒトワザ巡り後記

コウケンテツさんと奥平明子さんの工房前で。photograph:Chihaya Kaminokawa

「ガラス作家さんの作業を間近で見るのは初めて。器だけを見ているととても繊細ですが、その工程は想像の何倍もハードなんですね。溶けたガラスをすくうだけでもすごく力がいるし、工房の中もすごい暑いですし。いい意味で、作品とのギャップに驚かされました。印象的だったのが、『子育てによるブランクを経て、普段使いができるシンプルな器をつくるようになった』という話。僕もかけ出しの頃は『自分らしい料理をつくりたい』という気持ちが強かったのが、子どもを育てるうちに『日常の中でつくりやすく、そこにちょっとだけ自分らしさをプラスしたもの』を意識し始めるようになって。そうしたら、前より多くの人に受け入れてもらえるようになった気がします。奥平さんの器も、自分自身のリアルな生活がベースにあるからこそ、普段の食卓に溶け込むものが生まれてくるんでしょうね」


>> コウケンテツさんの記事一覧へ

>>コウさんの「ヒトワザ巡り」連載を掲載しているリンネル12月号はこちら↗

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cooking & styling:Kentetsu Koh photograph:Keiko Ichikawa text:Hanae Kudo
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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