FOOD
:【コウケンテツのヒトワザレシピ】山本憲卓さんの器とカリフラワーのスパイス蒸し
FOOD
:
器や調理道具を愛する料理家のコウケンテツさんが、作り手と対話するリンネルの連載「コウケンテツのヒトワザ巡り」。第6回では、独自の焼き物文化が根付く沖縄・読谷村へ。土と火の力強いエネルギーを感じさせる山本憲卓さんの器から、コウさんはどんなインスピレーションを得たのでしょうか。
【コウケンテツのヒトワザレシピ】 山本憲卓さんの器とカリフラワーのスパイス蒸し
今回、コウケンテツさんが出合った器
山本憲卓さんの器

唯一無二の表情
「器が持つ力強さに負けないよう、しっかりスパイスをきかせた野菜の蒸し煮にしてみました。お会いしたとき、山本さんが独立前にインドを旅していた……と話していたのもヒントになっています」
料理研究家・コウケンテツさん
旬の素材を活かした韓国料理をはじめ幅広いレパートリーを気軽に作れるレシピが人気。雑誌のほか、テレビ、SNS、YouTubeなど多方面で活躍中。
インスタグラム: @kohkentetsu
YouTube「Koh Kentetsu Kitchen」: @kohkentetsukitchen
陶芸家・山本憲卓さん
1984年生まれ、三重県出身。2007年、沖縄県立芸術大学卒業、2008年同大学研究生修了。大嶺實清氏に師事後、2016年にヤマモト工房を設立。登り窯を焚くことでつながった「Miech Machu」(@miech_machu)
の一員でもある。
インスタグラム: @yamamoto__noritaka
山本憲卓さんの器に合わせる「カリフラワーのスパイス蒸し」のレシピ

●材料(3〜4人分)
カリフラワー…1株
じゃがいも…2個
玉ねぎ…1/2個
赤唐辛子…2〜3本
トマト…1個
にんにく、しょうが(すりおろす)…各1かけ
ターメリック、クミンシード…各大さじ1
コリアンダーパウダー…大さじ1
水…75mL
香菜…1株
サラダ油…大さじ2
塩、粗びき黒こしょう…各適宜

まずはクミンシードと玉ねぎ、じゃがいもを炒めて香りを出します
●作り方
1.じゃがいもは皮をむいて、8等分のくし切りにする。カリフラワーは小房に分ける。玉ねぎは薄切りにする。トマトは6等分に切る。
2.鍋にサラダ油を熱し、じゃがいも、玉ねぎ、クミンシードを加えて炒める。
3.カリフラワー、ちぎった唐辛子、にんにく、しょうが、塩、ターメリック、コリアンダーパウダーを加えてなじむまで炒める。
⇒ Kentetsu’s point
「辛いものが好きな人はスパイスの量をもっと増やしてもOK!」
4.トマト、水を加えてふたをし、10分ほど蒸し煮にする。仕上げに好みで刻んだ香菜をちらし、黒こしょうをふる。
⇒ Kentetsu’s point
「塩をしっかりきかせることで野菜の味が引き立ち、おいしく仕上がりますよ」

野菜から出た水分で蒸すことで、うまみが凝縮

「野菜に塩、スパイスをふって蒸し煮にするだけの簡単メニュー。複数のスパイスをミックスすることで香りに深みが出て、野菜だけで満足できる一品になります。パンやごはん、クスクスに添えてもいいし、もちろんビールのつまみにもぴったりの一皿です!」
ヒトワザ巡り後記

沖縄・読谷村にある山本憲卓さんの工房にて。photograph:Tsunetaka Shimabukuro
「山本さんはみずから、器づくりに使う土を集めているんですよね。それぞれの土の特性や陶土にするまでのプロセスについて、キラキラした表情で語る姿がとても印象的で、土や器に対する深い愛を感じました。求められるものに応えつつ、アーティストとしての気質も失わないようにしたい……という思いも伝わってきて。今までお会いした作家さんとは、また違ったエネルギーに圧倒されましたね。日本には山本さんのような、すごい作家さんが大勢いるんだ!とこの連載を通じて実感しました。しかも皆さん、これまでの道のりやものづくりの真髄について、出し惜しみせず率直に語ってくれる。聞いていてゾクゾクするほど刺激的ですし、その人間性の深さにも感激します」
こちらもチェック!
cooking & styling:Kentetsu Koh photograph:Keiko Ichikawa text:Hanae Kudo
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY






































